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彫刻家のつれづれ日記2

彫刻家・田中等のつれづれ日記をお送りします

10月10日 シンポジウム11日目 Manavgat Symposium 11

2015-10-11 08:12:58 | シンポジウム
☆シンポジウム11日目。

快晴の、実に爽やかな爽やかな気候の一日でした。




☆HaticeとMukaddesには、”月”の心棒穴を大きくしてもらいました。

用心のためボルトのサイズを大きくしたためです。

こうした作業もMukaddesのほうが慣れています。

彼女は2年前に大学を卒業しているので、学生ではありませんでした。




☆各作家の様子です。























☆Haticeには本体のアール部の手磨き仕上げをやってもらいましたが、案の定、根気の要る地味な仕事で、とうとう途中で投げ出してしまいました。

石の仕事はコツコツとした地味な作業の積み重ねです。

エライとHaticeは、今回の作業がはじめての石の作業なので、根気の要る地味な作業ではなく、一見楽しそうなディスクで切ったり、エアー工具ではつったりの作業がしたくてたまらないのでしょう。




私は40#のペーパーで月の仕上げ作業をしました。



ほぼ全体の形は出たので、来週は仕上げ作業に入りますが、頭がいたいのは、Haticeが削りすぎた台座の前面をどうするか?です。







☆夕食タイムです。



トルコ人はスウィートも大好きなので、スウィートも充実しています。







土曜の夜でしたので、ケバブの焼き肉コーナーが出ました。







爽やかな一日でしたが、お昼を摂っているときに、アンカラの大規模テロのニュースが飛び込んできました。

Ayhan(右端)はアンカラの大学教授で、彼の住まいからテロの現場は5キロしか離れていないのだそうです。

犠牲者の中に彼の教え子や知人がいるかどうかはまだ分からないそうですが、昨夜の時点ではそうした情報が届いていないので大丈夫ではないかと言っていました。

一方、この食事中にLeonardoに妻から連絡が入りました。

なんと、イタリアの彼の街で竜巻が発生し、樹木がなぎ倒され、彼の車も20メートルほど吹き飛ばされたと言うのです!






☆日曜日の今日は休日で、午後から観光の予定でしたが、このアンカラの惨事を受けて観光は自粛することになりました。

今日は、ホテルで過ごします。



10月9日 シンポジウム10日目 そして古代劇場ダンス Manavgat Symposium 10

2015-10-10 06:19:18 | シンポジウム
☆いよいよシンポジウムも10日目となりました。

昨日は爽やかな快晴の一日でした。

☆朝一番に、二台のバスで、子供たちが見学にやって来ました。

海外のシンポジウムでは必ず子供たちが教師に引率されて見学に来ます。

しかし、日本の教育現場では絶対にありえません。










☆クレーンが来て、組み立てが始まったり、作品の位置替えなど仕上げに向かって作業が加速しました。















☆私の作品も午後に位置替えをしてもらいました。

















☆夜は、古代劇場をそのまま修復して使われている劇場でのダンスを見に行きました。

素晴らしい満天の星空の元での、古代歴史をテーマにした圧巻のダンスでした。

トルコのギリシャ・ローマ時代の劇場は、今でも劇場として使われているところが多いようです。























































10月8日 シンポジウム9日目 そして BBQ Manavgat Symposium 9

2015-10-09 07:18:03 | シンポジウム
☆シンポジウム9日目です。

いよいよ残り5日となりました。

昨日は朝食時に雨となり、とても寒い朝でした。

日中はよく晴れました。

☆エライ君に替わって、Hatice(ハティセ)という女学生がやってきました。

Leonardoのアシスタントをやっていて、一生懸命ですが、作業はあまりうまくはありません。

そして、作業開始早々にとんでもないことをやってくれました。

エライが前日に作業放棄した台座前面の仕上げを頼んだのですが、何を思ったのか、面を均さずに彫りこんでしまったのです!

ああ、プラン自体を変更せざるを得なくなりました。

どいつもこいつも・・・・!!!






☆昨日の作業状況です。























あなたのブログの中に、あなたの作業写真が無いわ、とSerapが私の作業写真をたくさん撮ってくれました。



☆夕刻の状態です。





☆夜はバーベキューに御呼ばれしました。

私の大好きなトルコピザを石窯で焼いていました。

滅茶苦茶美味しいトルコピザでした。








山の上の周りには何もない場所にある住まいでした。









☆この方がバーベキューの招待主です。

料理が、私たちの泊まっているホテルよりも格段に美味しいと感じていたら、なんとこの方はリゾートホテルを3つも経営されている方で、スタッフもホテルのプロフェッショナルな方たちばかりなのでした。


















☆配膳係りの方がとても美しい方だったので、写真を撮らせていただきました。



☆実はこのホテルのオーナーは、ご自身が物作りでもあるのです。

木彫や刃物などを制作されるアトリエです。










楽しい宵でした。

ワインをたらふく飲み、美味しい料理をお腹一杯いただきました。

トルコは凄い!



10月7日 シンポジウム8日目 Manavgat Symposium 8

2015-10-08 07:11:42 | シンポジウム
☆シンポジウム8日目です。

朝はかなり冷え込みましたが、日中の陽差しは強いです。




☆学生アシスタントたちは、日がな、こうして一日中駄弁っています。

彼らは何のためにアシスタントをしているのでしょうか?

彼らにはアシスタント手当ても支給され、ホテルにも滞在させてもらっているのです。

彼らの目障りな態度に、とうとう私も夕刻には切れてしまうことになります。




☆午前の様子です。





クレーンが来ましたので、”月”を起こしてもらいました。











中にはきちんとアシスタントの仕事を勤めている学生もいます。

特に女学生は概ね熱心です。






エライ君には台座の正面の角面を出す作業をやってもらったのですが・・・このあと、完全に作業放棄です。











☆夕刻の状態です。



エライ君が一日かかってやった仕事はたったこれだけ。

しかも今日中にこの面出し作業を終えてしまうようにという私の指示を無視して、作業終了1時間前に作業を投げ出してしまいました。

98%の苛立ちを押さえつけていた私の堪忍袋もとうとう切れてしまって、アライ君のアシスタントを昨日で打ち切る旨、Hanifeに伝えました。

作業をしないアシスタントなんてまったく不要です。

不愉快で目障りなだけです。








☆夕食タイムです。








10月6日 シンポジウム7日目 Manavgat Symposium 7

2015-10-07 06:58:02 | シンポジウム
☆シンポジウム7日目となりました。

昨日は朝方はとても肌寒く、夜も雷雨があり半そでではかなり寒かったです。

☆エライ君は、仕事始めは少し私に注意を受けましたが、その後はきっちり丁寧に仕事をこなしてくれました。

ただ作業途中から突然いなくなりお茶を呑んだり、他のアシスタントと駄弁ったり、私より先にお昼を食べていたり・・・・と、日本では考えられないトルコの学生たちの行動には、相変わらず苛立ちます。

そういう国民性なのだと納得はしているのですが。




☆他の作家たちも学生アシスタント抜きで作業する作家が多くなってきました。

学生たちは一日中、お茶を呑んだり、おしゃべりをしたり、スマホをずっといじっていたり・・・。


















☆これはイタリアのAlessioが使っている、グラインダーに取り付けるコア用ビット。

こういう道具が日本では手に入らないのです。




☆夕刻の状態です。

エライ君には台座の面を出す作業をしてもらいました。

期待以上のきっちりした作業をしてくれました。

が、一日の作業量がたったこれだけです。






☆夕刻から小雨が降ってきて、夜には雷雨となりました。

でも雨は、通り雨でした。






☆夕食の様子です。

タバコをすうHanifeはテラス席が好みですが、昨晩は雷雨の水冷でとても寒かったです。