サバイバー日記

炎症性乳がんと告知されて6年間。多発転移しつつ、生きたサバイバーな日々の記録と家族の日記です。

心を伝えること

2008年07月08日 | カニ夫の生活
カニ夫は専門学校で専門職養成課程の教員をしています。

最近感じることは、心を伝える難しさです。

学生と対象者が会話している場面で、学生の頭を叩きたくなるような時がある。

相手を理解しようとせず、与えられた課題の対象者と接しているとしか思えない時である。

うまくいっているか、いないかは簡単に解る。

対象者の態度である。

終わったときに解放されたようにほっとするか、名残惜しそうに感謝の言葉を言って下さるか。

成績の良い学生が上手いかというとそうでもない。でも、成績の悪い学生のほとんどは下手である。

何が違うのだろうか。

先輩の教員はある学生のことを「声が強い」という表現をされた。「大きい」わけではない。「強い」のである。
カニ夫は同じ学生の頭を叩きそうになった。何がどうというわけではない。
上手く説明できないが横で聞いていて「腹が立つ」のである。

相手に対する情が感じられなかったのだろうか。相手や状況に応じた対応が不十分なのだろうか。

たぶん、その学生の生きる目的がここには無いのかも知れない。
自分が本当にやりたいことをやっているのか疑問である。


カニ夫は学生時代、卒業したら違う業種に行きたかった。しかし、在学中に左腕が交通事故で麻痺してしまい、生きるために、この業界に残った。

それが今、教員である。世の中わからないものである。

何がきっかけで人生が変わるか解らないが、一生懸命生きていないと、そのきっかけに出会えないような気がする。

一生懸命に生きることを伝えたいと思うのだが、自分が何故一生懸命に生きるようになったのか解らないので伝えようがないのである。

難しい事である。