サバイバー日記

炎症性乳がんと告知されて6年間。多発転移しつつ、生きたサバイバーな日々の記録と家族の日記です。

ハチクロ

2008年07月07日 | サバイバーとカニ夫
今年に入って、サバイバーが入院中にハチクロを買ってきてと言ってきた。

忙しかったため、ネットで全巻注文して入院中のサバイバーに届けた。
サバイバーはすぐに全巻読み、カニ夫に読んでみたらと言ってきた。
カニ夫は、余り興味を惹かれず、読まなかった。

一昨日、娘が読んだらと言ってきた。
体調が優れず、ボーッとしていたので、読んでみることにした。

最初は、随所に散りばめられたギャグを読んで笑ってしまい、娘に笑い方が気持ち悪いと言われた。
最後の方では、涙を流していた。

サバイバーとハチクロを話題にして話しておけば良かったと思った。

カニ夫も学生時代は親から解放され、色々なことを経験した。

でも、ハチクロには人としての生き方が書かれていて、今の自分に響くものがあった。

たぶんサバイバーも人としての生き方を感じていたのだと思う。

サバイバーは、最後まで創作活動を続けようとした。まるで生きていることを証明するように。
命を削るような時間の使い方に小言は言っても、止めない自分がいた。

ハチクロを読んで何となくサバイバーが創作活動を止めなかった理由がわかるような気がした。

信頼してくれる友人、先輩、後輩、先生がいて、自分の生きる目的をその中にも求めていたのだと思う。


カニ夫も職業は違うが、人に信頼されて、頼られて、それに応えていきたいと思う。
自分が努力している目的はそれしかないのである。

娘もハチクロを読んだが、何を感じたのだろうか。
今は解らないが、大きくなったとき、少しでもサバイバーを身近に感じてくれて、生き方を考えてくれたら良いなと思う。