よしーの世界

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天才イーロン・マスク 銀河一の戦略   桑原晃弥

2020-12-19 07:40:56 | 
2008年まだ電気自動車がほとんど注目されていなかった頃、何かの記事で知ったテスラモーターズの

ロードスターは他を圧倒するカッコよさがあった。何しろ当時の電気自動車は不格好で走行距離も短

く、大量に販売されるガソリン車には当分追いつくことが出来ないと思われていた。しかし天才イー

ロン・マスクの構想した電気自動車はリチウム電池でパナソニックと組み、さらにトヨタと提携し着

々と実績を重ね、800万円程度と高値だったロードスターの廉価版を発表するなど世界中にその名を

知らしめることになる。マスクは同時に太陽光発電と宇宙ロケットの開発も進めており、最近若田光

一さんで話題に上ったクルードラゴンという民間宇宙ロケットの飛行を成功させている。


マスクの企業戦略は「地球と人類を救う」「火星移住」「原発をしのぐエネルギー源」なのだ。一般

人に構想を語っても、ほとんど相手にされないだろう。勿論発想だけなら出来る。しかし実現するこ

とが至難で(ニコラ・テスラという偉大な発明家を初めて知った。エジソンに比類するほどのアイデ

アを次々に出しながら実用化できずに極貧のまま生涯を終えた人物、テスラモーターズはここから取

ったという)着想から資金集め、開発から販売までこなす実行力は常人には出来ない。(マスクは週

100時間働くという)


日本にはベンチャーが育つ環境がない。政府主導で大企業優先の政策が取られ、規制によって新しい

企業が資金調達することも難しく、画期的な新規事業が大きく育つことを阻害している。大企業には

現状維持のサラリーマン社長が幅を利かせ在任中は余計な事には一切手出ししない風潮がある(官僚

と一緒)。今コロナ禍もあり世界が大きく変貌しつつある。日本は時代に取り残されるだろう。


天才イーロン・マスク 銀河一の戦略    桑原晃弥    経済界新書
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