「お帰りなさいっ。」

「山」「旅」「食」を中心に綴りたいと思います。
ただいまって遊びにきて頂ければ嬉しいです。

・・・ということにしよう。

2011年07月25日 | ヤマアルキ

お帰りなさい。

 

体調が悪くても、やっぱり山は行きたい。

登頂にはこだわらないけど、敗退はやっぱり気が滅入る。

 

去年の夏、体調不良で青年小屋で諦めた権現岳

相方から、天女山からのルートで登ろうと提案がありました。

体調が良ければ権現まで行くけど、

そうでなかったら、前三ツ頭や三ツ頭が目的だったということにしよう

そうすれば敗退じゃないよ。

ヒサのめまいが出ても、このルートならば大事には至らないしね。

 

と、優しさ全開の相方だったけど、お酒の前では無力でした・・・。

前泊した諏訪の友だちの家で、やっぱり酒盛り。

予定時刻より大幅に遅れて、朝6時前に天女山の駐車場をスタートしました。  

 

10分ほどで、天の河原(1,620m)に到着。

 

今日は、あまり展望がよくありません。

 

しばらく、アップダウンが少ない道が続きます。

 

お花を見ながら、のんびり歩きます。

   

 

 

標高2,000m前後から、徐々に傾斜が強まります。

 

うーーん、がんばろっ!

 

急坂でもお花は力強く咲いています。

   

  

 

8時30分、ほぼコースタイム通りの2時間40分で前三ツ頭(2,364m)に到着。

「ヒサ、どうする? 前三ツ頭が目的だったということにしようか?」

「大丈夫、三ツ頭まで行こっ!」

 

と言いつつ、立ち枯れの木につかまって立ち枯れるワタシ・・・。

 

それでも、お花に励まされながら、三ツ頭を目指します。

  

  

 

9時30分に三ツ頭(2,580m)到着。

 

「ヒサ、どうする・・・・・・って、あれを見て引き返せないよな」

「うん」

 

三ツ頭から、権現や赤岳を前方に見ながら進む、この道が好き。

 

お地蔵様も励ましてくれる。

 

以前は大好きだった岩場が少し怖い。

 

でも、岩場を登りきって振り返ると、三ツ頭の上にご褒美が見えました。

 

やがて、このルート唯一の鎖場です。

鎖は補助的に使う程度で登れると思います。

 

そして、10時40分。

着いたーーー。

権現岳山頂(2,715m)です。

 

この時間帯、私たち以外は誰もいなかったし、鉾の位置が以前と少し違うのが気になって、狭い山頂で右往左往していて、危ないと相方に叱られました・・・。

 

でも、もうちょっとだけと粘って、広い空と八ヶ岳の峰々を満喫しました。

 

行けるところまで行こうという山登りだったため、ペース配分がうまく行かなかったらしく、二人ともお疲れモード。

ギボシはあきらめて、ご飯を食べて、11時45分に天女山に下山開始。

ゆっくり下ろうと歩き始めましたが、アブの集団に追い立てられ、最後はトレランモードで15時前には駐車場に到着してしまいました。

梅雨明けして10日たっていたので大丈夫かなと思いましたけど、まだまだアブ盛り。   

私を置いて走り去る相方の背中が涙で滲む下山路でした・・・。

 

相方の優先順位が、「 お酒 > アブの攻撃 > 私 」 ということが判明したのは残念でしたけど、久しぶりに山に登れて、とても幸せな一日でした。

 

 

 


天城.渓谷ウォーキング

2011年07月12日 | アチコチ

お帰りなさい。

 

義母の初盆を控えて、相方の親戚にご挨拶に回っています。

先週は天城の親戚へ。

お昼に美味しいお蕎麦を地元のワサビでご馳走になって、ちょっと食べすぎ。

帰りに少し歩くことにしました。

 

この時期は、やっぱり水辺に行きたくなります。

道の駅 「天城越え」 に車を置いて、歩き始めます。

 

 

夏の強い陽射しも木々の緑を通り抜ける間に柔らかになり、

渓流の上を吹き渡る風は優しく、涼やかです。

 

 

 

何より、照り返るアスファルトの上を毎日パンプスで歩き回った足には、

柔らかい土の感触が懐かしく、優しい。

裸足で歩きたいくらい。

 

小さなダム湖は静かな湖面に青空と山の緑を映し出し、

立ち枯れの木は上高地を思い出させてくれます。

 

所々に石畳や縁石が残る道を滝沢馬琴や吉田松陰も歩いたんですね。

 

 

「天城遊々の森」まで往復5キロ、ゆっくり2時間の渓谷ウォーキング。

火照った身体と心に涼やかな風が吹き抜ける素敵なひと時でした。