「お帰りなさいっ。」

「山」「旅」「食」を中心に綴りたいと思います。
ただいまって遊びにきて頂ければ嬉しいです。

親の老後

2009年04月27日 | いろいろ
お帰りなさい。

病院で寝ていると、いろいろなことを考えました。
例えば、親の老後のこと。

相方のお母さんは、お姉さん夫婦と実家で暮らしています。
私たち夫婦は何もしなくていいのかな…。
お見舞に来てくれた相方のお母さんに、思い切って聞いてみました。

「N(お姉さん)はあの家が好きなのよ。あの子にとってもあそこで暮らすのが幸福なのよ。
だから、ほんの数年、呆けた私の世話をしてくれてもバチは当たらないと思ってるの。
ヒサさんは、あの変わり者(相方のことらしい)と結婚してくれただけで充分。
……でも、あなたも少し変わってるわね。」

お母さん、ありがとうございます(最後の一言は除いて)。
変わり者夫婦もできるだけ親孝行します。

同時に気になっていたのは私の両親のこと。
兄夫婦は実家から歩いてすぐのところに住んでいて、いずれは両親と同居してくれるそうです。
でも、私も実家の近くに住んでいます。
娘の方が気を使わないんじゃないかな?
母に聞いてみました。

「Yさん(兄のお嫁さん)は最初から同居したいって言ってくれてたのよ。
それに私たちもまだまだ元気だから大丈夫よ。
第一、あなたと一緒だと残り少ない寿命が余計に縮むわ。
今まであなたに驚かされた分で、もう10年は寿命が縮んでると思うわ」

……ぐぐぐっ、いやっ、娘に気を使ってくれてるのかもしれない。

一応、父にも聞いてみました。
……即答でした。

「んっ? もし一緒に暮らすなら、俺はヒサよりYさんの方がいいなぁ。老後は静かに過ごしたい」

……はいはい、寿命を縮めてすみませんでした。騒がしい娘ですみませんでした。

この先、どうなるかわかりませんが、とりあえずはそんなに心配しなくっていいのかな。
親の本心もいまひとつわかりませんが、みんなで楽しい時を過ごしていければいいなと、いまは思っています。

信州 食いだおれ旅.最終日

2009年04月24日 | 
お帰りなさい。

少し体調を崩して休養していましたが、復活!です。
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
もう体調も大丈夫です。元気ですっ! 
これからも、よろしくお願い致します。

二週間ぶりの我が家は新鮮です……と言いたいところですが、
汚いっ!!
掃除してないでしょっ!!


レポが遅くなりましたが、旅の最終日です。

今回の旅のお礼に、相方と私がお気に入りの場所にお姉さん夫婦を案内しました。



松本駅前からも車で10分ほどで行ける「アルプス公園」です。
アルプス公園行きのバスも駅前のバスターミナルから出ています。
松本平と北アルプスが一望できます。

学生時代にお金が無かった相方と私は、よくここに来て、ぼーっと山を眺めてました。
それだけで幸せでした。

さらに良い景色を見てもらおうと、昨年リニューアルした展望台に案内しようとすると……休館日でした。
相変らず、詰めが甘い残念コンビです。



でも、展望台に登らなくても、大展望です。




アルプス公園は松本市民憩いの場でもあります。
広大な芝生広場や、遊具、小動物園もあります。

そんな中に、こんな“壁”が…。
結構な高さがあります。
でも、3~4歳くらいの子も含めて、たくさんの子がワラワラと、
壁の凹凸やロープを手がかりに、軽々と登っていきます。
都会ならば、お母さん、真っ青な光景です。

恐るべしっ! 松本っ子。



今日のお昼は、こちらの「もとき」さん。
松本城の裏手にあります。
蕎麦の実の中心部だけを使った“吟醸蕎麦”は半透明で艶があります。
こちらの「もとき」さん、この旅の一日目に行った「浅田」さん、そして中町通りの「野麦」さん、
が、いま松本で人気があるお蕎麦屋さんだそうです。

   

デザートはこちら。
松本の和菓子の老舗「開運堂」さんが開いた「松風庵」さんで、春らしい和菓子と抹茶を頂きます。
   

  


美味しい食べ物、素敵なお宿、夢のような3日間でした。
お姉さん夫婦には感謝の雨あられです!
でも、私たちには少し贅沢すぎる旅でした。
次に、こんな旅をするのは、10年後、いえ20年後かな?
それまでは、身の丈に合った旅をしたいと思います。

でも、ご招待なら……。

さよなら、また来るよ。
今度は登りにねっ。


信州 食いだおれ旅.2日目【お宿編】

2009年04月10日 | 
お帰りなさい。

2日目のお宿は、美ヶ原温泉の「◎◎◎◎」さん。
ご主人の料理への情熱と、至る所に遊び心あふれる、こだわりのお宿です。

玄関を入ると、ご主人こだわりのオーディオから流れるジャズが、松本民芸家具のラウンジから溢れます。



お部屋に案内されるとっ!

またしても、アンビリーバボー!!

   

オーディオと松本民芸家具のお部屋+ベッドルーム+和室…ロフトもありました。
ここに住みたい…。 

お姉さんたちのお部屋にもロフトがあり、そこには天体望遠鏡が!
山や星が綺麗に見えました。

   

早速、館内探検にむかうと…

「とむそーや? かぐやひめ? やまとー!?」
   

これは探しに行かねばっ!

ありましたっ。

「トムソーヤ」は手前のツリーハウス。中で読書やお昼寝ができます。
「かぐや姫」は奥に見える、竹造りの茶室です。

お茶室の入り口でお出迎えする私。
お茶の心得は全くありません。どうぞ、見逃してください…。

   

「大和」はさすがに秘密基地だけあって発見できませんでした…。

さて、お食事です!
お食事処は道(一般道)を隔てた建物です。
何と、道路の下の専用地下道を通ってお食事処に向かいます。



そして、前の晩に続いて、アンビリーバボーな食事が始まります。

貝のお鍋と、海老やウニやトロのお造りです。信州は山国ですが、日本海の新鮮な海産物も豊富です。
   

          カニさんです。          石焼きステーキには、その場で火がつけられます。
         

あー、美味しいっ!

でも、“その時”は、やってきました。

「白魚の踊り食いです。」

「えっ・・・踊り食い!?」


「こちらの器の酢醤油につけてお召し上がり下さい。たくさん入れると飛び跳ねて逃げますので、1回で2~3匹すくって下さい。」
「………」

頭では、粗末にしてはいけないことはわかっているんですが、
生きている命を口に入れるということに心と身体がついていきません。
でもっ、ヤマヤのプライド(?)にかけて頂きました!
……複雑な心境です。

少々、自己嫌悪に陥りつつも、ご主人手打ちのお蕎麦はしっかり食べてしまう私なのでした…。



お風呂を出てから、リクライニングシートに身をまかせて星空を眺め、
お部屋でジャズの調べに耳を傾けて、夢のような一日が終わろうとしています。

  


 お休みなさい。 明日も良い日でありますように。

信州 食いだおれ旅.2日目【安曇野編】

2009年04月08日 | 
お帰りなさい。

お宿で、朝食を頂いて、温泉にも入ってから、安曇野に向かいます。
あ~、しあわせ 



こちらのガラス工房で、グラス作りに挑戦!

 
       熱いよ~!                 いつになく真剣ですっ。 
    

時間をかけて冷ます必要があるとのことで、後日送って頂きます。
お見せできるものに仕上がっていたら、また発表いたします。…ムリカナ

あっという間にお昼です。
楽しい時間は過ぎるのが早いです。

いつもは、こちらの『上條』さんで頂きます。
お蕎麦やさんには見えない瀟洒な洋館です。お庭も綺麗です。
お蕎麦も美味しいのですが、私は、こちらの〝味玉チャーシューメン〟の大ファンです。
穂高の碌山美術館の先の信号を右折したところにあります。穂高駅からも充分、徒歩圏内です。

 

でも、今日は、こちらの『蛙遊庵(あゆうあん)』さんです。
穂高駅から、車で10分くらいのところにある、うどん屋さんです。


どのメニューも美味しいのですが、私は“柚子鴨のつけ麺”が好きです。
打ちたてのおうどんと、柚子がきいたつけ汁は美味です。
こちらはお蕎麦もやってらっしゃいます。
地元の方にも人気で、今日もお昼は私たちで麺が売り切れでした。
相方とお兄さんが大盛にしなければ、もう一組、食べられたかもしれません。ゴメンナサイ。

  

安曇野を散策したり、山を眺めたりしていると、もう、おやつの時間でーす。
お茶はこちら。林のなかにたたずむ『ガルニ』さん。
こちらのシフォンケーキが大好きです。日替わりで数種類ずつ作ってらっしゃいます。
他のお客様がいらっしゃったので、店内の写真は遠慮しました。

  

今日のお宿に向かう前に、もう一軒。
豊科にある『蔵久(くらきゅう)』さん。
私の両親が、こちらの“かりんとう”のファンなので、お土産を買っていきます。
甘すぎず、味わい深いお味です。店内では、かりんとうを色々なお茶で頂いたり、お食事もできます。
古民家の座敷で、庭を眺めながらお茶を頂いていると、お昼寝したくなります。


  

ここまでに、どれだけカロリー摂取してるんだっ! という感じですね。
我ながら、恐ろしいです…。

お宿は、2日目【お宿編】に続きます。
ごめんなさい、あちこちで食べ過ぎて、一日分のレポが一回でまとまりませんでした…。

信州 食いだおれ旅.1日目

2009年04月05日 | 
お帰りなさい。

とある休日、相方の実家。
「ヒサさん、父の法事でお世話になったお礼に旅行にご招待するわ」と相方のお姉さん。
「えっ、そんな、いいです。当然のことですし、あまりお役にもたってないし…。
っていうか、お花の注文を間違えて、お寺のご本堂をお花いっぱいにしちゃったし、
足が痺れて、皆さんの前でひっくり返っちゃったし…」
「そういえばそうだったわね。それにヒサさん、お供えのお菓子、自分が好きなものばかり用意したでしょ」
……ばれてましたか。

「ま、でもお花がいっぱいで明るい法事になったわ。お宿は信州の◎◎館でいいかしら?」
「えーーーっ!  私が立ち読みしかしないオシャレな女性誌によく載ってる、あの、アノ、◎◎館ですかっ!」 
「いやかしら?」
「とっ、とんでもないです。万難を排してお供致します!」

「で、でも、そんな高級なお宿に着ていく服がありませんっ!」
「あらっ、いつもの服でいいのよ。 でも、ヒサさん、ザックは駄目よ」
「……ハイ」

当日、待ち合せ場所の八ヶ岳PAに着くと……
いつもと違う、オシャレなお姉さん夫婦が!
「お、お姉さん、いつもと違いますっ! あっ、◎ィトンのバッグなんか持ってるしー」
「あらっ、ヒサさんはいつものジーンズに、いつもの◎澤帆布のショルダーなのね」
「おねーさん……」

気を取り直して、4人で松本に向かいます。
まずお昼に寄ったのは、『浅田』さん。
松本駅を背にして、広い道路を車で約5分。道路右側のN◎Kの裏手にあります。
こちらの、つなぎを使わない〝十割そば〟は、とっても美味です。
お姉さんのだんな様と相方は2枚ずつ、お姉さんと私は1.5枚ずつ頂きました。

  

松本市街中心部を流れる女鳥羽川(めとばがわ)沿いの縄手通りを散策します。


四柱(よはしら)神社にお参りし、


カエル大明神さまにも、お参りし、


              狛蛙さんたちにも、ご挨拶します。
   

すると、もうお腹がすいてしまった一行は、
女鳥羽川の向こう岸の中町通りにある『蔵シック館』でお茶とケーキを頂くことにしました…。
 蔵づくりのお店が並ぶ中町通り。

素敵な建物なのに、運ばれてくるケーキしか見ていないお姉さんと私。
   


さあ、そろそろ憧れの◎◎館に向かいます。
松本市中心街から、車で20分ほど。
細い林道の先に、そのお宿はありました。…スミマセン、コウフンシスギテ、オヤドノガイカン トリワスレマシタ。
お宿の前では、シルクハットに黒マントのお兄さんが、車のドアを開けてくれました。


お部屋に案内されるとっ!! アンビリーバボー!!


        お部屋の調度品。              壁全面の窓から見える小川と東屋。
  

館内探索に向かいます。

こちらでコーヒーやハーブティーを頂きながら、音楽や読書を楽しめます。
   


そして、お風呂に向かいます。

わおっ! これがウワサの〝立ち湯〟ですね!!


どなたもいらっしゃらなかったので、撮らせて頂きました。 ゴメンナサイ。
でも、雑誌で見たように、本当に額縁におさまる絵画のような半露天です。
湯舟の先端で頬づえをついて、景色を眺めながら風を感じるお風呂は最高でした。
この他に、大浴場、露天、寝湯があります。
露天風呂付きのお部屋もあるそうです。

さて、お食事です。
こちらのお宿は、自家農園を持ち、素材を活かしたお料理でも有名です。

山菜、焼きフォアグラ、ヒサ食べる、桜鯛、松本一本葱の牛ロール巻き、ヒサまた食べる…。

   

    
  
   

あ~、お腹いっぱい。でも、ぐじのお吸い物も食べる、いろいろ食べる、デザートも食べる。

   

ごちそうさまでしたっ!

エステにも行きたかったのですが、満腹で色んなモノ(?)が体から噴出しそうなので、自重しました。

でも、お部屋に用意されていたお夜食もしっかり頂きました。
おやすみなさーい。



城山~発端丈山.終章「発端丈山~三津浜へ」

2009年04月01日 | ヤマアルキ
お帰りなさい。
更新が滞ってごめんなさい。
相方のお姉さんのご招待で旅行に行ってました。
私にとってはセレブな旅で、身体がびっくりして体調崩してました…。
旅のレポはまた後日。

さて、発端丈山レポの続きです。
この山行には二つのテーマがありました。
ひとつは「中伊豆から西伊豆に抜けよう!」
もうひとつは「山頂から海抜0メートルに下ろう!」
そんな高尚な(?)テーマがあったにも関わらず、山頂で食べ物を巡って諍う二人。

 

「8個作ってきて、私が1個しか食べてないのに、もう無いのは変だよねっ!」
「えっ、俺はにゃにゃ個(7個)も食べてにゃいよ」
「その口の中に少なくとも3個は入ってるよねっ!」
「えっ、じゃあ、森の小人が食べたんじゃにゃいかにゃぁ。もぐもぐっ」
 ……そんなデカイ小人がいるかっ!!

「あのぉ」
「なにっ!」
「いえ、よろしかったら、どうぞ」
「エッ・・・」
振り返ると、そこにはゴリラ岩の所で笑ってらっしゃったご夫婦が…。
「うちもいなり寿司もってきてるので、よかったら味見して下さいな」 
「えっ、そんな、いいですっ」 
「作りすぎちゃって、荷物になるから、食べてくれると助かるんですけど」
「じゃあ、頂きます!」
・・・…コラッ、キミは充分に食べたでしょっ!!

ありがたく、いなり寿司を頂きました。
「美味しいですっ。味付けとか教えて頂けませんか」
「んーっ、ほとんど目分量なのよねぇ」
「お料理に慣れてらっしゃる方は目分量で美味しくできるんですよねぇ」
「ヒサは慣れてないのに目分量だよな」
「今晩、夕飯抜きねっ」
「……」

お二人はご主人が定年になってから、富士山を撮りに各地を回ってらっしゃるそうです。
素敵ですね。
展望台まで、ご一緒することにしました。
発端丈山山頂を下りるとすぐに分岐がありますが、左にルートをとります。

しかし、この下りがクセモノでした。
ガイドブックにも急坂とは書いてありましたが、前日の雨で滑ること。
展望台までに四人とも平均2回はこけました。 雨上がりはご注意!です。
 ←へっぴり腰ですみません。

 
      ようやく展望台に到着です。          ご主人、早速、三脚をセットし始めます。
  

富士山に少し雲がかかっていますが、絶景です。


ご夫婦とはここでお別れして浜に下ります。ここからは気持がいい下りです。


分岐は左の長浜方面にルートをとります。 三津からの登山口は複数あるようです。


「淡島」が近くに見えてきました。
この島は戦時中は海軍の軍事施設があったそうですが、現在は高級ホテルがあります。
やっぱり、平和がいいですね。


見晴台から世界の平和を見守るヤマノボラーレッド。


ミカン畑の脇を抜けて、港まで下りてきました。


国道に出て、左に行けば沼津方面行きのバス停があります。
私たちは車が置いてある城山登山口に戻るために、右手の富士見トンネルを抜けて、
約5分で「伊豆・三津(みと)シーパラ◎イス」のバス停へ。
イルカさんにも会いたかったのですが、今回は我慢。



バスで伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅まで約20分。そこから電車で大仁駅まで約7分。
大仁駅から車が置いてある城山登山口まで徒歩30分弱、の予定でしたがっ…


“ピンポーンッ” 突如、降車ボタンを押す相方。
「えっ、なに!」
「ここで下りて、狩野川沿いを歩けば半分くらいの時間で着くはずだ」
私の感覚では、そんなに近いはずはないと思いましたが、半地元の相方の言うことに従いました。

…着きません。
…30分歩いても、40分歩いても着きません。
ようやく城山が見えてきた頃には1時間経ってました。

「いやぁ、昔より遠くなったなぁ」
「そんなわけないでしょっ!」

城山さん、また来るね!


【参考コースタイム】
城山登山口→(約30分)→城山峠→(約15分)→城山山頂→(約10分)→城山峠→(約30分)→葛城山分岐
→(約25分)→益山寺分岐→(約10分)→益山寺→(約10分)→益山寺分岐→(約25分)→発端丈山山頂
→(約5分)→三津分岐→(約15分)→展望台→(約40分)→三津長浜登山口

休憩も含めて約4時間のルートです。
今回は時間の関係でカットしましたが、途中の葛城山も加えて5時間強でしょうか。
アクセスは車の場合は城山側(大仁側)の方が良いと思います。
電車利用の場合は、沼津駅からバスで三津へ向かい、三津側登山口から入り、城山へ抜けるルート、
三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り大仁駅から歩き、城山登山口から入るルート、
どちらも便はそんなに変わらないと思います。

山と海、富士山の眺望に加えて、
下山後の温泉(伊豆長岡温泉、大仁温泉など)と海の幸も味わえるお薦めのルートです。