お帰りなさい。
お義母さんが元気になったら、みんなで温泉に行こうと計画してた。
でも・・・。
去年のうちから予約していた宿から確認の電話があって、なつネエは迷ったらしい。
でも、キャンセルが多くて、という宿の方の言葉に、
男前ななつネエは「行かせていただきます!」と力強く答えたらしい。
で、箱根です。
芦ノ湖で合流したと思った途端、気がついたときには、
ラ・テラッツァ(旧アクア・パッツァ・テラス)にいました。 おかしいなぁ。
少しドライブしましょうと芦ノ湖畔を走っていると・・・
いつの間にか、目の前には美味しそうなケーキが並んでる。
気がつかないうちに、山のホテルのデザートレストラン、サロン・ド・テ ロザージュに吸い寄せられていたらしい・・・。 不思議だなぁ。
いくらなんでも食べすぎでしょうと、煩悩を払いに 箱根神社 へ。
山門前のお団子屋さんにふらふらっと入りそうなのを、
ぐっと堪えて、寄木細工の御守を頂いて参拝終了。
夜までにもう少し運動しておかないとまずいよね、と既に夕飯の心配をする一行。
やってきたのは、小涌谷の 千条の滝 (ちすじのたき)。
小さな滝ですが、水音だけが響く、静かなところでした。
滝のそばに浅間山への登山口を発見。
なつネエと相方と私は心ひかれたけど、今日は超インドア派の義兄も一緒。
何せ、車道から千条の滝へほんの5分下りる途中で、「俺はここで置いてってくれ」と真顔で訴える人である。
あきらめてお宿に向かうことにしました。
宿の庭に桜が咲いていました。
宿のご主人が、四季桜 という春と秋に咲く種類だと教えてくれました。
とても可愛らしい桜でした。
テラスからも露天風呂からも箱根の山が見え、春の風が心地よいお部屋でした。
さあ、夕食です。
「食べれるかなぁ・・・」と心配する私を、
どの口がそんなことを言ってるのか! という顔でみんなが見る。
はいはい、いくらでも食べられますよーだ。
ホタテ、お義母さんが好きだったなぁ・・・。
私がお義母さんの分も食べてあげるね、と思えるくらいには回復した私です。
翌朝は、宿の方が満開だと教えてくれた 宮城野の 早川堤の桜 を見に。
川べりの桜並木の下には、優しい春風が吹いていました。
青空の下の、しだれざくらとソメイヨシノの競演も見事でした。
宮城野から、お気に入りの湿生花園がある仙石原へ。
自生の花々ではありませんが、広い空の下で、静かにお花たちに会えるここが大好きです。
私にとっても、日本で生きているすべての人たちにとっても、
そして、たくさんのいきものたちにとっても、今年は辛い春になりました。
でも季節が間違いなく進んでいるように、私たちも少しずつ進んでいる、
そう思える春の日でした。