「お帰りなさいっ。」

「山」「旅」「食」を中心に綴りたいと思います。
ただいまって遊びにきて頂ければ嬉しいです。

晩秋

2010年11月23日 | アチコチ
お帰りなさい。



お義母さんと初めて一緒に旅をしたのは早春の修善寺だった。
梅林を歩いて、お寺にお参りした。

それから毎年、お正月に相方の実家に行くと、お義母さんは御守りを用意してくれていた。
車の運転をしないお義母さんは電車とバスを乗り継いで修善寺に向かう。
お寺でみんなの無事を祈って、御守りを頂いてきてくれる。

今年は私がお義母さんの代わりにお参りすることにした。
少し早いけど、お義母さんのことを一日でも早くお願いしたかった。

車で行くのは止した。
お義母さんと同じように電車と自分の足でお寺に向かった。
そうしなければ願いが通じないような気がした。

週末のお寺はたくさんの人で賑わっていた。
でも、本堂の前で手を合わせると、不思議と周囲のざわめきは聞こえなくなった。

帰りに梅林に寄ってみた。
お義母さんと一緒に来たときは白やピンクの梅が満開だったのに、晩秋の梅林は何の色も無かった。
急に心がザワザワして、紅葉林まで足を伸ばした。
朱や紅に染まった樹を見上げると少し心が落ち着いた。





お義母さんの枕もとに御守りと色づいた葉を1枚置いた。

お義母さんが少し微笑んでくれたような気がした。





ありがとうを あなたに。

2010年11月18日 | いろいろ

お帰りなさい。


2008年の11月16日、このブログを始めました。

いろんなことがあって、山に行けない日が続いていました。

皆さんのブログから山の空気を感じ取る時間が唯一の幸せでした。


背中を押していただいて、私もブログを始めましたが、

この2年間も山にはあまり入れず、

皆さんから元気と優しさを頂くばかりの日々でした。


思えば子どもの頃から後先考えずに全力で走ることしかできず、

空回りすることで周囲にも迷惑をかけてきました。

皆さんにもご心配ばかりかけてきたような気がします。

本当にごめんなさい。


でも、皆さんから頂いた温かい言葉は宝物です。

私の宝箱に大切にしまってあります。


心からのありがとうをあなたに。

 


タイムリーと言えばタイムリーな・・・。

2010年11月11日 | 
お帰りなさい。



足和田山ハイクから相方の実家に戻ると、お義姉さんが嬉しそうに、

「ヒサちゃん、面白いもの買ってきたわよ」





「げっ! クマ…出没注意・・・ラーメン ! ? 」 


「お醤油味と味噌味と塩味があるのよ~~~。みんなで食べましょ!」


お味は・・・麺にコシがあって、なかなか美味でした。 



でも、アップで見ると、ちと怖い。

食卓で会うのはいいけど、山ではやっばり会いたくないなぁ。




紅葉散歩と・・・。

2010年11月07日 | ヤマアルキ
お帰りなさい。



親戚がお義母さんの付き添いに来てくれたので、なつネエと私は交替で休ませてもらいました。

どこか歩きに行こうかなと思ったのが朝の8時。
夕方までには戻らなければならなかったので、相方の実家から近い富士五湖方面へ行くことにしました。

相方は仕事で、今回も独りだったので、人が少ないところは避けて、足和田山へ。

文化洞トンネル近くの登山口に車を置いて、足和田山~三湖台~紅葉台~樹海遊歩道を経てバスで戻るルートを考えましたが、バスの本数が少ないようなので断念。
紅葉台から足和田山(五湖台)をピストンすることにしました。




麓の駐車場から紅葉台を経て30分ほどで三湖台(1,202m)へ。
南には逆光の中に富士山がそびえています。




西には本栖湖や、天子・毛無山塊の向こうに南アルプス。
眼下に青木ヶ原樹海が広がります。




少し休憩してから、紅葉台方面に少し戻って、足和田山(五湖台)へ向かいます。




歩きやすいフカフカ落ち葉の道を東に向かいます。




紅葉のピークは少し外してしまったようですが、紅や黄を透かして見える空は綺麗です。




三湖台から足和田山は歩く人もあまり多くなく、静かに歩けました。
1時間少しで足和田山(1,355m)へ。




こちらは北側から登ってきた団体の方で賑わっていました。
展望台もありますが、木々に囲まれ、さほど展望はよくありません。




山頂のベンチでお昼ご飯を食べていると、私よりも少し年上だと思う男の人が話しかけてきました。

「今日はどちらまでですか?」

「紅葉台からピストンです。」

「一緒に歩きませんか?」

「えっ・・・。急いでるのでごめんなさい。」

そう答えると、返事もせずにどこかに行ってしまいました。


30分ほど休んで歩き出すと、先ほどの男の人が少し後ろから歩いてきます。

先に行ってもらおうと止まると、その人も止まってしまいます。

いやだなぁと思って、ペースを上げたり落としたりしますが、
男の人は同じ間隔で私の後ろから歩いてきます。

困ったなぁ。
私の気のせいかもしれないしなぁ。

前後をみますが、歩いている人がいません。

ペースを上げますが、後ろの足音は遠ざかりません。

紅葉を楽しむ余裕もなく、さらにペースを上げます。


ようやく前方に年配のご夫婦が歩いているのが見えました。

ほっとして、ご夫婦の少し後ろからついていきます。

でも、少し歩くと、ご夫婦が休憩のために止まってしまいました。

困ってしまい、思いきって奥さまにお願いしました。

「ご一緒してもいいですか?」

最初は驚いた様子の奥さまでしたが、少し離れたところに立ち止まっている男の人を見て、事情を察してくれたようです。

「大丈夫よ。一緒に行きましょ。」

奥さまとご主人に前後を挟まれて、安心して歩きます。

でも、やっぱり、男の人は私たちが止まると少し離れたところで止まってしまいます。


紅葉台まで戻ってきました。

ご夫婦は展望台レストハウス横に車を置いてました。

紅葉台でも私たちから少し離れたところにいる男の人を見たご夫婦は、

「心配だから乗りなさい。」

と、私が車を置いた麓の駐車場まで送ってくれました。


豊橋のTさんご夫妻、ありがとうございました。
無事に帰宅しました。
それに、色々とお話しできて嬉しかったです。
本当にありがとうございました。


私の気のせいだったかもしれませんが、やはり女性の独り歩きは難しいですね。
いままでも、単独の時にあれっと思うことはありましたけど、他の方に助けを求めたのは今回が初めてでした。
気をつけなければいけないなと改めて思いました。


でも、秋の空気を楽しめた紅葉ハイクでした。