お帰りなさい。
一昨年はニューハーフショー、
昨年は円高による資金不足で部屋で過ごしたS君の夏休み。
さて、今年は???
「ミヤギケン ニ ボランティア ニ イッテキマシタ」
「えっ、ありがとう! どうだった?」
「・・・ショック デシタ。 トウホク スキダカラ。」
「S君、東北に何度も旅行に行ってたもんね。」
「ハイ。 デモ ミンナゲンキデシタ。 ボクノホウガ ゲンキイッパイ モライマシタ。」
「そっかー。 あっ、東北に行く事はご両親に連絡したの?」
「ハイ。 チョット シンパイシテタケド ガンバッテコイッテ イッテマシタ。」
「たしかS君のご両親も日本に住んでたことあるんだよね?」
「ハイ。 ワタシタチノブンモ オテツダイ シテキテッテ イワレマシタ。」
「・・・S君、ほんとにありがとう。 ご両親にも宜しく伝えてネ。」
「オォ ヒササンノ コトハ イツモ ハナシテマス!」
「えっ、S君・・・何を話してるの?」
「エーット・・・ バレンタインニ ボクニクレタチョコヲ ヒササンガ ジブンデ タベチャッタコトトカ・・・」
「えっ・・・そんなこと話したの!?」
「アトハ・・・ブチョーサンガ ミンナニカッテキテクレタ アイスヲ ボクノブンモ ヒササンガ タベチャッタコトモ・・・」
「S君・・・、もう私のことはご両親に話さなくていいから」
「エッ、ナゼデスカ?」
「話しちゃダメ!」
「エッ デモ ヒササンノコトハナスト フタリトモ ヨロコブンデス・・・」
「ダメったらダメ!!」