子供の頃、夏休みになると、朝早くから暗くなるまで
一日中、川の中か海の中にいた
川で鮎を突いたり
海に潜ってサザエやタコを捕まえたり
勉強も運動も苦手だったけど
泳ぐのだけは誰にも負けなかった
それに友達と連れ合うより
一人で自然の中で遊んでる事が好きだった
海に行くと
いつも波のおだやかな内海の磯に潜って貝を捕っていたんだけど
外海の波の荒い岩場の磯には大きな貝がいっぱいいるのは知っていた
太平洋の波が直接打ちつける外海
そこを潜れるのはプロの男の海士さんだけだった
ある夏の日、意を決して外海の磯に潜った
荒波に揉まれて深い磯に潜ってみると案の定
いままで捕った事の無い大きな貝が一杯いた
しかし、小さな僕の力は大きな波の力に叶わなかった
大きな波に弄ばれて深い海の底に引きずり込まれた
深い深い海の底に
死ぬかもしれない
そう思った
でも海の子として身についていた感覚が僕を守った
波に逆らっちゃいけない
波に身をまかせてればいいんだ
そうこうするうちにぽっかりと沖に体が浮かんだ
自然に逆らうといつかしっぺ返しを食らう
これからも自然に身をまかせ生きよう
時の流れにぃ~♪身を任せぇ~♪
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます