古い本を図書館にリクエストして取り寄せて貰った、確か昔読んだ記憶がある
昭和18年6月に51師団の補充兵としてニューギニア戦線に送られた著者の話
一緒に日本を発った多くの仲間の輸送船がダンピール海峡で沈められたが
奇跡的に著者の船は沈没を免れた
ニューギニアでは人跡未踏のジャングルを数百キロの行軍させられる
それも食料も無く草を食べ虫を食べ戦友の死骸にたかるウジ虫を食べ
挙句の果てはウジ虫のたかる戦友の死骸を食べる
著者の書く人肉食をした行為についての哲学的な記述が長い
餓死寸前、病死寸前の体に肉の細胞を栄養とした事によって飛躍的な健康を飛び戻す
戦友三人と目的地を目指すんだけれど絶対に単独行動はとれない
敵に襲われるんじゃ無くて味方に食料として襲われるんだ
ほとんど地獄の餓鬼じゃ無くてこの世の餓鬼にまで慣れはててしまった
さいわいこの方は生きて故国の地をふんだけれど
多くの戦友はニューギニアのジャングルで英霊となった
ニューギニア戦線には20万人以上の兵士が投入されて
生きて故国に帰って来られた人は7%ほどだと言われている
戦死者のほとんどの死因は病死と餓死だ
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