HIROZOU

おっさんの夜明け

遠い夏の日の記憶

2017-08-28 18:13:55 | メモリー

もう何十年も昔、10代最後の夏は南紀白浜のホテルで住み込みのバイトをした

その時覚えたのは酒とマージャンそれに大瀧詠一

同じ年頃の大学生達に習った

自分自身は自称浪人のタダの無職だった

夏の終わりに大阪に帰ってまた孤独な一人暮らしが始まった

残暑厳しい大阪の夏にクーラーの無い三畳一間は辛かった

熱風をかき回すかのような扇風機にゴミ溜めのように散らかった部屋

饐えた様な黴と汗の臭い

‘男おいどん,の世界だ

鉄の格子の入った窓ガラスを空けるとムっと熱気が入って来た

トタンの目隠しの向こうに雑草の生い茂った空地が広がり

目線の先に安威川の鉄橋が見えた

その鉄橋を茶色い車体の阪急電車が渡る

右に行くのは大阪梅田行き

左に行くのは京都四条河原町行き

朝、小さな台所で顔を洗ってから鉄橋を見渡すと忙し気に電車が交錯した

大阪に行く勤め人

京都に行く学生

自分自身そのどちらでも無かった

9時半にアパートを出て阪急の立ち食いうどんとかやくご飯にタクアンの定食

確か270円

毎日毎日

賄いのババアとは一度も話もしなかった

10時直前にパチンコ屋の前に並ぶ

並んでいるのはいつもの同じメンバー

「今日こそええ台、もろたで~」

軍艦マーチと共にダッシュして台を取り合う

タバコの臭いの充満する店の中でチンチンジャラジャラ頭の中までヒートアップした

「土手の柳は風まかせ、かわいいあの子は口任せ、パチンコはあなたの腕まかせ、ねばりと頑張り次第ですぅ~♪」

マイクを握った店員ががなり立てた

毎日、粘りとがんばりで気が付くとあっという間に仕送りは無くなった

10代最後の頃そんなこんな生活をしてた


浅草に

2017-08-28 10:46:06 | 浅草

           

土曜日は仕事が昼までだったので浅草に向かいました。

サンバカーニバルが行われていましたが

あまり興味がありません

どうも団体で行われる行事は昔からニガテです。

              

浅草は落ち着きますね