釜山より愛をこめて ~From Busan with LOVE~ 

釜山での珍生活の日々・韓国についてをつづります。
日本・韓国両国の友人たちに愛をこめて♪

南大門 焼失 2008年2月10日

2011年12月05日 | アイゴ~

2008年2月10日

旧暦でのお正月3連休の最終日。
なにげにテレビを見ていた私は、耳を疑った。
韓国語が十分に分からないけれど、
画像の様子からすると、火事?
それも、
燃えているのは「南大門」!?

ソウルにある南大門は正式名 崇礼門(숭레문  スンレムン)と言い、韓国のシンボルである。
国宝第1号に指定されている。

少し前にソウルに行ったばかりの私は、南大門でも行われるようになった
衛兵の交代式を見て、韓国の歴史を勉強しようかと思い始めたばかりだったのに。。。。。

勢いよく燃えあがる炎。
必死の消火活動もむなしく、崩れ落ちる南大門。
泣き叫びながら、見守るしかない韓国の人たち。

アナウンサーのニュースを読み上げる声も沈痛なトーン。

しばらくして原因が「放火」と分かり、犯人が逮捕されたというニュースも流れた。
三島由紀夫の「金閣寺」を思い出した。

1週間ぐらい後に、仲良くしているI先生とご飯を食べた。
やはり、この放火のことが話題になった。

いつもは穏やかな先生が
「なんで、よりによって南大門に放火したんだ!国宝の第1号だぞっ!」
と吐き捨てるように言った悲しい言葉が今も記憶に残っている。

その後、
南大門の様子を一目見ようと人が集まって、献花しているとか、
その整理のために、兵役の子達がかり出されているとか、
その子達が、南大門の前でVサインで写真に写り、非難囂々だとか
燃えてしまったけれど、復元のために、とっておかなくてはいけない南大門の部品や木を
捨ててしまったとか、
それを警察署と消防署の両方が責任を押しつけ合っているとか、
復元のために寄付を募っているとか、
復元するのは3年はかかるとか
あること、ないこと、いろいろな噂や憶測、ニュースが飛び交った。

友人が、そのころ、ソウルに行ったので写真を撮ってきてもらった。

まだまだ、囲いの建設途中。
周りでその様子を見守る人々。
白いのは祈りを捧げる人たちの休憩場所にもなったそうだ。

 

囲いの一部が切り取られ、中が見えるようになっている。
燃えた痕が痛々しい。。。

大がかりな工事になりそうだ。

復元をするのに周りを囲ったら、中が見えないとはどういうことだ!という非難が集中し、
見ることができるようにしたそうだ。

このあと、たしか5月に私もKちゃんと一緒にソウルに行き、この南大門を見た。
全体は囲まれていたけれど、中が見えるので、見てみたら、ずいぶん解体が進んでいた。
周りには、まだ献花をする人や祈りを捧げる人もいた。

韓国の歴史の中の本当に大きな存在だったんだなあ~

詳しいニュースはこちら↓
http://www.seoulnavi.com/special/5004241

2012年には完成予定となっているので
来年には、新しい南大門とお目にかかれるだろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。