きみって？ぼくって？

＊＊＊てんとうむし　＊＊＊

　　　　　　　かわさき　ひろし

いっぴきでも

てんとうむしだよ


ちいさくても

ぞうと　おなじ　いのちを

いっこ　もって　いる


ぼくを　みつけたら

こんにちはって　いってね


そしたら　ぼくも

てんとうむしの　ことばで

こんにちはって　いうから


きみには　きこえないけど

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


先日、一年生の国語の時間。

教科書にあるこの詩を、

一年生が可愛い声で音読していました。


先生が

「この詩の中の、

『ぼく』 と 『きみ』

は誰だと思う？」

とみんなに聞きました。

「みんなで少し考えてみようか」


みなさんは、この詩の中の

『ぼく』　と　『きみ』　は

誰をさしていると思いますか？＾＾


一年生の子達は、口々に、

「『ぼく』は、てんとうむしだよね」

と。

「じゃあ、『きみ』は？」

みんな、うーんと、分からない様子。



先生が、

「『きみ』はね、あなたたち人間だよ。

人間はてんとう虫の言葉、聞こえないからね」と。


へえー、そうなのかあ。

（ないしょですが・・
わたしはてっきり、
『ぼく』はてんとうむし語が話せる作者で、
『きみ』はてんとう虫かと思いました。
『ぼく』　というのは　作者が自分をさす言葉とばかり固定概念で考えていたから）


なんか面白いなあと思って、

「ぼくときみは、誰だと思う？」と仲良しさんに聞いてみました。

そしたら、

「この『きみ』は、お花だと思う。

だって、てんとう虫が一番仲良しで、近くにいるのは、

お花かなあって思ったんだ。

てんとう虫がお花にとまって、お花に話しかけてる様子が目に浮かんだんだ。

子供たちも目をつぶって、てんとう虫の気持ちになってみたら、

木や、土や、子供の数だけ色んな答えが出ると思う。

いろんな答えがあっていいし、どの答えもその子なりの正解だと思うよ」と。


素敵な解釈だなあと思いました。


答えはきっと、一つではなく、

どんな答えも正解なんですよね。


私が心をバキューンとしたのは、

授業中、近くにいた子に、

「この　『ぼく』　は誰だと思う？」と聞いたとき、

「えっとね、パパ」

というので、

「え？パパ？？どうして？」

と聞いたら

「だってね、

うちのパパ、自分のこと『ぼく』って言うんだよ」と。


あはは、それいいな＾＾

それも、正解だね☆


『今日の名言』

ねえ知ってる？

ブルガリアでは、

首をたてに振ると「ノー」

首をよこに振ると「イエス」

なんだって

　　ｂｙ　豆しば～

いろんな見かたや解釈があって
いいんだなあ

今日も数あるブログの中から、私のブログに遊びに来てくださり
どうもありがとうございます。
素敵な一日を☆