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りたいあまん

リタイア後どうしたら充実した人生を送れるか。日々模索しています。

みみずくは黄昏に飛びたつ

2020年05月22日 | リタイア日記


標題の奇妙な「みみずくは黄昏に飛びたつ」とは、これもまた珍しい
ロングインタビュー本につけられた題名である。
聞く人=川上未映子
語る人=村上春樹
二人の間で合計13時間にも及ぶ超ロングインタビューが行われ
それを本にしたもなのである。
私はハルキストではないが、春樹が書いた「海辺のカフカ」や
「騎士団長殺し」などの長編は読んだことがあり面白かった。
本当のことを言うと小説より「村上ラジオ」などのエッセーの方が
好きである。彼の軽妙な筆致と乾いた明るいユーモアが好きなのである。
それはさておき、本題に戻る。
この「みみずくは黄昏に飛びたつ」のみみずくとは小説「騎士団長殺し」
にも登場するモチーフの一つなのである。
大変長いのでここではインタビューで語られた中から興味のある
話題を一つに絞って紹介してみたい。
何故興味をそそられたかというと、この第四章では今まであまり
知られていない春樹の子供時代のことが語られているからである。
ハルキ少年は一人っ子であった。
それから彼には人を頼るよりは自分のカンを大事にしたほうが
物事がうまくゆくという基本方針がある。従って野球のように
ルールのなかでやっていくみたいなものは「好きじゃない。
明らかに向いてない」という。
この話は超ロングインタビューのなかのほんの一部分に過ぎない。
私が独断的に偏見的に選んだに過ぎないかもしれない。