この本は作家の村上春樹氏と小沢征爾さんが語り合ったインタビュー形式の
本である。
小澤さんの恩師斉藤先生の思い出やボストン時代のことが述べられている。
村上さんいわく。ジュネーブ時代のこと。指揮前にハラが減ったので赤飯を
ぺろっと食べちゃったんだよ。そのせいでか、具合が悪くなった小澤さんを
村上さん(たまたま居合わせた)は手をさすったり色々介抱して大変だったらしい。
「音楽的成長とは対照的に子供がそのまま大きくなったような部分が小澤さん
にはあった。」と村上さんはこの本の中で述べていた。
巨星が墜ちるように偉大な人物が一人亡くなってしまった。
報道によるとボストン交響楽団が告別の曲として「G線上のアリア」を追悼
演奏し、曲が終わると楽団員が黙とうを捧げたとのことである。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。