今、シャクヤク(芍薬)がきれいに咲いている。
この花は「いずれ牡丹かシャクヤクか」と言われるように
どちらとも甲乙つけがたいものを表現したいときに用いられる。
どちらかというと庶民的な花である。
毎年、桜やつつじが終わったあとに咲き始めるようだ。
ちょうど一年前のいまごろのブログを読み返してみると
シャクヤクのことを詠んだ句が写真とともに投稿されていた。
しゃく薬や 一夜のうちに 生まれけり
きのうまで硬いつぼみのままだったしゃく薬が一夜あけると
ぱっと花が咲いていて驚いた気持ちを詠んだものである。
しゃく薬の 王をしのいで 華やげり
歳時記では、牡丹が花の王であり、しゃく薬は花の宰相と
呼ばれているところを詠んだものである。