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ドラマーhiro中川のブログ

セッションドラマーのhiro中川によるコラム、インフォメーション

曲の中に入る

2013年07月13日 10時37分34秒 | レッスン
当スクールの講師、深見氏の記事です。



深見です。

先日、お世話になっているライブハウスにバンドの演奏をマンツーマンで見てもらう機会がありました。

その方は元プロのドラマーで郷ひろみさんのバックでやった程の方です。

その時、指摘してもらったのが


「曲の中に入る」


と言う事でした。

他のパートに自分が合わせにいくのではなく、曲の中で自分の居場所を見つけて音を鳴らすイメージ。

最初はピンとこなかったけど、それを意識して演奏しているうちに段々分かってきた気がします。

他のパートの人も人間、完璧にずっと同じリズムを維持するのなんて不可能で、速くなったり遅くなったり、大きくなったり小さくなったり、常にしていると思います。

「ギターやベース等、他のパートのここの音にバスドラやスネアを合わせる」と点で合わせる事を意識しすぎてしまうと、バスドラやスネアが前に行ったり後ろに行ったり、気全体通して聴いた時に気持ちのいいリズムにはならないと思います。

また、ドラマーのリズムが悪いと他のパートもドラムにのっかりにくくなります。

これでは気持ちのいい音楽なんてできないてすよね。

他の楽器が鳴っている中で自分が最高のリズムを出して、他の楽器にも気持ちよくのっかってもらう。

これが出来てみんなが気持ちよくなってそれが聴いてるお客さんにも伝わると「イェーイ」と最高の気持ちになれると思います。

そうなってしまうと、他のパートが走ってようが自分が走ってようが全く気にならなくなります。

逆に言うと他のパートや自分が走ってると少しでも演奏中に思ってしまっているという事は本当に気持ちよくなれていないと言う事ですね。

演奏が走ったりモタったりで悩んでいる方は是非一度、「曲の中に入る」という事を意識してみてはいかがでしょうか?

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ビートの違いを4分で表現するには(動画あり)

2013年07月05日 01時45分20秒 | レッスン
音楽を演奏するとき、その曲のパターンを聴くことになります。パターンをコピーする際、その手順をコピーすることになるわけですが、そこで最も大事なことを下記に記載します。

手順に踊らされるな、縛られるな

ということです。コピーをするのに踊らされるな、というのも変に感じるかもしれません。その曲のパターンはその人が考えたものであり、自分ならどうやるか、という発想が必要です。ドラムのスキルも当然違いがあります。大事なのは曲を演奏することであり、音階もないドラムではパターンを忠実に演奏することは重要ではないのです。

現存する音楽の殆どは4分音符が基準になっています。ただし、同じ4分音符でも音符の中身は違います。

8ビートであれば8部音符、バラードなら3連譜、16ビートなら16分音符というように4分音符の中にそれらの音符が入っています。

そしてこれらの音符の時間軸を作る為にはそれぞれの音符の最後の音符に鍵があります。

4分音符の色々な感じ方


この動画を見ていただくと、一見すべてが同じように見えるかもしれません。しかしスティックの先端、腕の動きを見ていただけるとその違いがわかると思います。クリックを裏で聴くところを見るとクリックのところから加速して叩いているのがわかると思います。

4分音符の中に流れている音符が違うとその音符の最後のところから振り下ろされているのがわかります。これがビートの違いとなるのです。8分音符は8分の裏から、3連符は3連の3つ目から、16分音符は16分の4つ目から急速に加速します。リズムというのは時間軸ですが、その流れは一定ではないのです。

それぞれのビートの時間軸が1拍ごとに行われながら1,3拍にアップビート、2,4拍ごとにダウンビートとなっています。ハーフタイム、サンバ、レゲエなら3拍目がダウンビートとなります。

こういう視点で聴くとその音楽のビートを掴むのが早くなり、アンサンブル能力が格段にアップします。普段親しんでいる音楽ではこれを無意識にやっているケースが多いです。

無意識にやっていることを意識して出来るようになると世界が変わります。是非意識してやってみてください(=⌒▽⌒=)

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バックビート強化トレーニング2

2013年06月24日 02時01分29秒 | レッスン
前回に引き続きバックビートを強化する練習です。8ビート、16ビート、シャッフル等は横ノリと言われるビートです。横ノリのビートを出すためにはバックビートの拍を出来るだけ長く感じることです。1拍目から出発し(アップビート)、2拍目に着地(ダウンビート)、3拍目を出発し、4拍目で着地する、という時間軸の流れを作っているのがバックビートです。

よくライブなどで2,4の手拍子をすることがありますが、それこそがバックビートです。手拍子をしながらキックのパターンを踏んでみましょう。その際、一番注意しなければいけないことは


1拍目、3拍目の手を開くタイミングに気をつける


ことです。ここがおかしいと時間軸の流れを作る、感じることが出来ません。それを動画でアップしました。スマホで撮ったので画像の悪さはご了承ください。手拍子とスティック、良い例と悪い例を実例しています。

バックビートトレーニング いい例と悪い例


いかがでしょう。明らかな違いがわかると思います。悪い例は1,3拍のタイミングがおかしいですね。リズムもギクシャクしています。このような手拍子をする方は意外といらっしゃいます。手拍子の時間軸の中でキックを踏んでいる感覚がつかめてくると思います。

ドラマーの仕事とは手拍子をしている観客の手を止めないこと、気持ちよくさせることです。フィルインを入れて観客の手拍子を止めるようなことをしてしまいそうならしない方がいいですよね。フィルインとはあくまでも「つなぎ」なのでハシッたりモタったりしてしまったらつなぎの意味がなくなってしまうのです。

気持ちのよいリズムを提供するという気持ちをお客、共演者に忘れずに楽しく演奏しましょう(^∇^)


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バックビート強化リズムトレーニング

2013年06月14日 00時44分06秒 | レッスン
練習するときメトロノームを使うことが多いと思います。でもただ4分音符鳴らして合わせているだけでは本当の意味でのリズムの練習にはなりません。それは鳴っている4分音符の「間」の部分を感じてないことが多いからです。

2拍、4拍にスネアが入る8ビート、16ビートなどは2拍目は3拍目に、4拍目は次の1拍目にシンコペーションしていきます。テンポが速くなっていけばいくほどシンコペーションの度合いは高くなっていきます。

そこで、メトロノームで2拍、4拍を鳴らしてみましょう。テンポ120なら半分の60で鳴らします。


この速さなら比較的楽に聴こえてくると思います。聴こえてきたら下記のように演奏してみましょう。

8beat8beat posted by (C)hiro9231

自分のスネアの音でメトロノームが聴きづらくなるはずです。そしてフィルインのあと、スネアの位置にメトロノームが来ていればOKです。合わなくなってしまったらフィルインでハシッているかモタっています。


その理由として

■拍の頭でメトロノームを聴いているとそこを頼りに合わせているだけなので自分のテンポキープにはなっていない可能性があります。ですがウラで鳴らしていると合わせているだけなのか、しっかりキープしているのかが明白になります。誤魔化せません。フィルインでハシッたりモタったりするのはその瞬間テンポキープする意識がなくなっているからです。それではフィルインをやる意味がありません。やらないほうがマシとなります。

■もうひとつずれてしまう理由のひとつに拍の長さを感じていない可能性があります。ドラムという楽器は音の長さをコントロール出来ないので(ハイハットを除く)、打点だけをとらえている可能性があります。音の長さを感じていないとバックビートが生きません。

■次のステップとしてフィルを長くしたり、シンコペーションを入れてみましょう。もちろんしっかりキープ出来るようにしてください。テンポが速くなるほど難しくなっていくでしょう。


80年代初め、スネアドラムの音にゲートリヴァーヴを加えるようなサウンドが流行しました。ブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」が最初のゲートリヴァーヴと言われています。

Bruce Springsteen - Born In The U.S.A.

これは音の長さをエフェクトで具現化した例です。この感じをイメージしながらやると言いと思います。

共演者はスネアの音を一番聴いていますし、そのサウンドが一番重要であるのでスネアをスタジオやライブに持参していくわけですね。何の迷いもなく持っていっていたらスネアの役割を今一度見直してみてください。



この本はプロのミュージシャンになるためのバイブルになります

2013年06月05日 00時55分37秒 | レッスン
数々のアーティストをプロデュースしてきたベーシスト、プロデューサー佐久間正英氏の著書。プロミュージシャン(主にロック系)になるためのノウハウを見事文書化した素晴らしい本です。

プロとしての演奏とはなにか、プロとしての心構え、練習方法、など的確な言葉で見事に文章になっています。付録のCDの内容も素晴らしい。プロデュースされたGLAYのJIRO氏、ジュディマリのTAKUYA氏とのインタビューは心に突き刺さります。

佐久間氏は


「こんなに厳しい、不安定な世界ですがそれでもあなたはプロになりますか?」


という問いかけをされているように感じます。華やかな内容は殆どありません。しっかりと現実を見据えた内容です。プロを目指すミュージシャンはもちろん、アマチュア志向の方も、自分の仕事の肥やしになるはずです。

是非読んでみてください。

sakumasakuma posted by (C)hiro9231