ドラマーhiro中川のブログ

セッションドラマーのhiro中川によるコラム、インフォメーション

バックビート強化トレーニング2

2013年06月24日 02時01分29秒 | レッスン
前回に引き続きバックビートを強化する練習です。8ビート、16ビート、シャッフル等は横ノリと言われるビートです。横ノリのビートを出すためにはバックビートの拍を出来るだけ長く感じることです。1拍目から出発し(アップビート)、2拍目に着地(ダウンビート)、3拍目を出発し、4拍目で着地する、という時間軸の流れを作っているのがバックビートです。

よくライブなどで2,4の手拍子をすることがありますが、それこそがバックビートです。手拍子をしながらキックのパターンを踏んでみましょう。その際、一番注意しなければいけないことは


1拍目、3拍目の手を開くタイミングに気をつける


ことです。ここがおかしいと時間軸の流れを作る、感じることが出来ません。それを動画でアップしました。スマホで撮ったので画像の悪さはご了承ください。手拍子とスティック、良い例と悪い例を実例しています。

バックビートトレーニング いい例と悪い例


いかがでしょう。明らかな違いがわかると思います。悪い例は1,3拍のタイミングがおかしいですね。リズムもギクシャクしています。このような手拍子をする方は意外といらっしゃいます。手拍子の時間軸の中でキックを踏んでいる感覚がつかめてくると思います。

ドラマーの仕事とは手拍子をしている観客の手を止めないこと、気持ちよくさせることです。フィルインを入れて観客の手拍子を止めるようなことをしてしまいそうならしない方がいいですよね。フィルインとはあくまでも「つなぎ」なのでハシッたりモタったりしてしまったらつなぎの意味がなくなってしまうのです。

気持ちのよいリズムを提供するという気持ちをお客、共演者に忘れずに楽しく演奏しましょう(^∇^)


D.I.M.Drumschool

赤羽・越谷・岩槻・さいたま市・川越・所沢・田無・柏・朝霞台・船橋、音大受験、通信レッスンでのドラムスクールなら、D.I.M.ドラムスクールです。体験レッスン受付中!


バックビート強化リズムトレーニング

2013年06月14日 00時44分06秒 | レッスン
練習するときメトロノームを使うことが多いと思います。でもただ4分音符鳴らして合わせているだけでは本当の意味でのリズムの練習にはなりません。それは鳴っている4分音符の「間」の部分を感じてないことが多いからです。

2拍、4拍にスネアが入る8ビート、16ビートなどは2拍目は3拍目に、4拍目は次の1拍目にシンコペーションしていきます。テンポが速くなっていけばいくほどシンコペーションの度合いは高くなっていきます。

そこで、メトロノームで2拍、4拍を鳴らしてみましょう。テンポ120なら半分の60で鳴らします。


この速さなら比較的楽に聴こえてくると思います。聴こえてきたら下記のように演奏してみましょう。

8beat8beat posted by (C)hiro9231

自分のスネアの音でメトロノームが聴きづらくなるはずです。そしてフィルインのあと、スネアの位置にメトロノームが来ていればOKです。合わなくなってしまったらフィルインでハシッているかモタっています。


その理由として

■拍の頭でメトロノームを聴いているとそこを頼りに合わせているだけなので自分のテンポキープにはなっていない可能性があります。ですがウラで鳴らしていると合わせているだけなのか、しっかりキープしているのかが明白になります。誤魔化せません。フィルインでハシッたりモタったりするのはその瞬間テンポキープする意識がなくなっているからです。それではフィルインをやる意味がありません。やらないほうがマシとなります。

■もうひとつずれてしまう理由のひとつに拍の長さを感じていない可能性があります。ドラムという楽器は音の長さをコントロール出来ないので(ハイハットを除く)、打点だけをとらえている可能性があります。音の長さを感じていないとバックビートが生きません。

■次のステップとしてフィルを長くしたり、シンコペーションを入れてみましょう。もちろんしっかりキープ出来るようにしてください。テンポが速くなるほど難しくなっていくでしょう。


80年代初め、スネアドラムの音にゲートリヴァーヴを加えるようなサウンドが流行しました。ブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」が最初のゲートリヴァーヴと言われています。

Bruce Springsteen - Born In The U.S.A.

これは音の長さをエフェクトで具現化した例です。この感じをイメージしながらやると言いと思います。

共演者はスネアの音を一番聴いていますし、そのサウンドが一番重要であるのでスネアをスタジオやライブに持参していくわけですね。何の迷いもなく持っていっていたらスネアの役割を今一度見直してみてください。



Larry Braggs

2013年06月09日 10時17分09秒 | ライブ
改めて・・T.O.P.のメインヴォーカルのLarry Braggsって歴代でも過去最高だ。5,6年前に一度ブルーノートで見て以来の大ファン。

Just When We Started Making Itをこんなに素晴らしく歌うなんて!鳥肌立ちまくりです。ガリバルディのタイムキープはもはや神の領域。

Tower of Power - Leverkusener Jazztage 2012 fragm. 1



この本はプロのミュージシャンになるためのバイブルになります

2013年06月05日 00時55分37秒 | レッスン
数々のアーティストをプロデュースしてきたベーシスト、プロデューサー佐久間正英氏の著書。プロミュージシャン(主にロック系)になるためのノウハウを見事文書化した素晴らしい本です。

プロとしての演奏とはなにか、プロとしての心構え、練習方法、など的確な言葉で見事に文章になっています。付録のCDの内容も素晴らしい。プロデュースされたGLAYのJIRO氏、ジュディマリのTAKUYA氏とのインタビューは心に突き刺さります。

佐久間氏は


「こんなに厳しい、不安定な世界ですがそれでもあなたはプロになりますか?」


という問いかけをされているように感じます。華やかな内容は殆どありません。しっかりと現実を見据えた内容です。プロを目指すミュージシャンはもちろん、アマチュア志向の方も、自分の仕事の肥やしになるはずです。

是非読んでみてください。

sakumasakuma posted by (C)hiro9231