ひらた100km徒歩の旅

~ひらた100km徒歩の旅~
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第6回ひらた100km徒歩の旅を終えて

2012-09-04 15:18:45 | 第6回日記
 ひらた100km徒歩の旅が始まったのは、今から5年前の2007年。
 この事業は社団法人平田青年会議所の創立40周年記念事業として始まりました。
 少し振り返ると、5年前の当時、青少年を巻き込む事件、凶悪犯罪の低年齢化、いじめ、自殺等。子供達が健全に成長していく上で様々な問題に満ちていました。そして5年たった今、大津市のいじめ自殺問題など考えると、子供達を取り巻く環境は好転しているというより、年々悪化しているのではとも思います。
 当時の状況下創立40周年を迎えるにあたり、子供達には生きていくにはたくさんの困難やつらいことがあることを認識させ、その上で忍耐力や、それを乗り越えていける精神力や行動力を養っていくこと、すなわち「生きる力」を醸成していく必要があると、「ひらた100km徒歩の旅」を開催致しました。
 私たち子を持つ親の世代は、生まれた時から平和で豊かな現代社会で、何不自由なく暮らせる時代を生き、まして私たちの子供達は、現代社会において苦しい経験や辛い経験にぶつかる事が極端に少なくなったように感じます。また、子供達の歩いていく人生の中で、成長して行く為に必要とする様々な多くの困難なハードルが現れてくれるのに、親としてそのハードルの越え方を教えねばならないところを、そのハードルを取り除き人生を歩かせている、そんな親がひじょうに多くなったと言われています。人間は苦しいことや辛いことを好みません。しかし、この体験がなければ身につかない多くのものがあるのも事実であり、この「100km徒歩の旅」はあえてその苦労を子供に体験させる事業です。
 これまで5回を重ねてきたこの事業。同じ経験をするなら参加した意義があるようにと、「より厳しく、より安全に」を常に追求し、また全国で開催している「100km徒歩の旅」の仲間たちから教えを請い、研修研鑽を重ね開催して参りました。
 この5年間の事業の積み重ねの中での学生たちのレベルの高い成長に伴い、また減りつつあった社会人スタッフも組織改編を行うことでメンバーを拡大し、より高みを目指し「限界への挑戦」を掲げ開催した今年の6回目。
 5日間の中で、これまでの5回開催の中では見たことのない子供達の表情、様々課題を課したことにひとつひとつ一歩一歩クリアし、歯を食いしばってハードルを乗り越える姿を見たとき、やればできるという自信を身につけた子供達の確実な成長を実感すると共に、「ひらた100km徒歩の旅」自体の成長を感じることもできました。しかし、今はただ無事ゴールできたに過ぎず、子供達は「100km徒歩の旅」で学んだことを日常で生かしてこそ、真の成長やこの事業の真の成果があるのだと思います。
 報告会でのアンケートでは温かいお言葉を保護者の皆様よりたくさん頂き、本当にありがとうございました。実行委員会メンバー、学生スタッフ一同何よりの励みになります。心より感謝申し上げます。
 また、この報告会では恒例のように必ず子供達から、アンケートでも保護者の皆様から、来年の事業開催を期待する声が聞かれます。これもありがたいことですね。ですが、子供達と保護者の皆様と一緒に実施した事業は報告会で完結ですが、私たちもやらねばならないことが山積み。
 今後は参加記念DVD製作と配布を経て、実行委員会での事業検証、第14回学生サポーター研修会での事業検証会、全国100km徒歩の旅推進協議会の福岡会議での事業検証会を終えて、年末学生研修納会、実行委員会総会報告で第6回の事業が全て終了します。その中で、ようやく来年は?というお話になるわけです…。
 ご承知の通り、社会人スタッフや学生スタッフはもちろんボランティアです。誰もが皆何かを少しずつ犠牲にして、この事業に本気で取り組んでいます。この事業が毎年継続事業でありますよと決めてかかると、マンネリや慢心が起こり、それこそ事業の質を落とすことにも…。今年この事業がどうだったのかを、しっかりと検証し議論を重ね、開催有無はゼロベースで検討し、開催するのであればメンバー一丸となって本気で取り組まねばなりません。しばしお時間を頂戴致します。
 ですが今後も近況をホームページでお伝えしてまいります。
 最後にお世話になった全ての皆様に実行委員会を代表してお礼申し上げます。ありがとうございました。 

第6回ひらた100km徒歩の旅
団長 松浦 剛司 

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4 コメント

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本当に感謝。 (四年ぶりの学生スタッフ)
2012-09-06 00:04:02
まず今回の第6回ひらた100U+339E徒歩の旅に参加させていただき本当にありがとうございました。
第2回ひらた100U+339E徒歩の旅とは大幅に変わったひらた100U+339E徒歩の旅を見せて頂くことができ、ましてその運営にわずかでも携わることが出来たかと心から感謝してます。

今年の徒歩の旅に参加したきっかけは卒業の単位のため、と参加当初は思っていました。
しかし、今年の学生、社会人スタッフの方々の本気な姿、行動を見て、私もそんな当初の思いを忘れてしまうくらい、ひらた100徒歩に熱中してしまいました。

最年長でかつ中途半端な経験者だったため、扱いにくいこともあったと思います。
そんな自分にも仕事を任せて下さったこと、本当に嬉しく思います。
ありがとうございました。

本番が終わり、気が抜けてしまっていたこと、大変申し訳ありませんでした。
まだまだこれから長い人生で、気を抜くことがないように気を付けて行きたいと思います。

とても長くなってしまいましたが、この場を借りてお礼を言わせていただきました。

来年の第7回ひらた100U+339E徒歩の旅があるかはわかりませんが、ぜひ続けていただきたく思うとともに、なんらかの形で私もひらた100U+339E徒歩の旅に関わらせていただきたく思います。

最後になりましたが、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します。
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4年ぶりの学生スタッフ君へ (団長)
2012-09-06 09:27:21
最初の研修に参加する姿をみて、戸惑いの表情を見せているなと思っていました。
動機はどうあれ、何年あいだがあったとしても、嬉しいものですよ!
一個したの学年に賑やかな4年連続参加者がいたので、彼らを立てつつという大人の配慮をしてくれていましたね。
それでも年長者が経験者というのは、きっと彼らも安心してやれたのではないでしょうか。
今後も君自身の夢の実現のスタートに立たれ、素晴らしい人生を送られることを祈念します。
あっ!まだ研修残ってるからね(笑)
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ちょっと考えてみてほしいこと。 (選外保護者)
2012-09-09 23:20:29
わがとこTVで、「ひらた100キロ徒歩の旅」の映像を拝見しました。

今年は、予想以上の猛暑の中を、子どもたち、そして、団長さんをはじめ学生サポーターの皆さんの一致団結、頑張りで完歩されたことをとても素晴らしいことだと思います。

感動的なゴールシーンでしたね。

このブログも、ずっと拝見し応援してきました。

このような取り組みが平田にあることをとても素晴らしいことだと思います。

ただ、参加者や関係者だけの感動や満足で終わってほしくないなと感じました。

残念ながら先着順で40人の定員に漏れて悔しい思いをした子どもたちもたくさんいます。

そうした子どもたちの気持ちに皆さん方は100キロを歩きながら寄り添ったことはありましたか?

主催者の皆さんも学生さんたちも、ちょっと、冷静になって考えてみてほしいと思います。

先着順で涙をのむ子どもたちを少しでも減らすため、公平に抽選をされたらどうですか。

来年度以降も、ゼロベースで事業を見直され、この事業がますます発展することを願ってやみません。

感動的なブログに、批判的なコメントをしたことをお許しください。
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感謝します (実行委員会事務局)
2012-09-10 10:05:43
ご指摘ありがとうございます。
応援くださるからこそのご意見に感謝します。
その声は他にも頂戴しています。
そのようなことも含め様々検討してまいります。
ありがとうございました。
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