★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

★「クラッシュ」

2006-02-12 03:38:32 | 映画(か行)
2/11劇場公開の「クラッシュ」を初日ナイトショウで見てきました。
結構知ってる人が出てるから楽しみだった。
アカデミー賞にも6部門ノミネートされてるし・・・。
2004年製作の犯罪・人間ドラマ、112分もの。

あらすじ
アメリカ・ロサンジェルス。
いろんな人種が交じり合う大都会・・・
いろんな摩擦で衝突しあう人間達・・・

ここからネタバレ注意↓
こういう、いろんな登場人物が同時進行で話が進んでいくヤツ=群像劇が一番書きづらいよっ。
まぁ話は、昨日と今日の二日間だけなんだけど、いろんな事あり過ぎっ。
サンドラ・ブロックの役はイライラ奥さん。
地方検事の夫に文句タラタラ・・・最後は階段から転落。
ドン・チードルは黒人刑事役・・・ここでも人種差別の壁にぶち当たる。
家族でいい身分なのは自分だけ・・・弟はクルマ泥棒のコソドロだし、母親ノイローゼ気味。
ペルシャ人なのにアラブ系だとして差別を受け・・・
腹いせに黒人の鍵屋につらく当たる雑貨店店主。
父親の介護に疲れ、つい黒人を厳しく取り締る白人ベテラン警官役はマッド・ディロン
その相棒・若手警官は、その人種差別に抗議して配置転換を直訴。

まぁこんなような人たちが交じり合い衝突してるんですわ。
ひらりんが一番印象に残ったのは黒人の鍵屋の兄ちゃん。
真面目に鍵の交換してても、黒人だから白い目・疑いの目で見られ・・・
でも、娘もいるし・・我慢我慢・・・。
その娘が、夜が怖くて眠れない時に、してあげたお話が良かったね。
父ちゃんが付けてる「透明マント」(もちろん空想の)・・・
鉄砲の弾も通さないから怖くない・・・って、娘に着せてあげる(まねをする)。
鍵の交換が出来ずに、強盗に入られたペルシャ人店主に逆恨みされる黒人の鍵屋。
銃で撃たれるが、間一髪、娘が父ちゃんに飛びつき、無傷の命拾い???。
娘は透明マント着けてるから、弾を通さなかったのか・・・天使の奇跡なのか。
ロサンゼルス=Los Angelesって、天使の街。
おーーーっ、スゴイっ、と思ったら、
銃を買ったお店で、ただで貰っといた弾が空砲弾だっただけなんだけどねっ。
そのペルシャ人店主の娘が死亡検視官。
運ばれてきたのが、ドンチードルの弟のチンピラ。
根は気のいい黒人なんだけど、
偏見・差別から抜け出せず・相棒の黒人とつるんで車上荒らし。
盗んだ車で中国人を轢いちゃったり、ちょっと間抜けコンビ。
夜中、ヒッチハイクして乗せてもらった車が、人種差別反対の若手警官。
しかし、口喧嘩となり、ポケットに手を入れた瞬間、勘違いして射殺しちゃう。
ホントはダッシュボートに付いてるお守り像と同じの持ってるよ・・って、
ポケットから出そうとしただけだったのに・・・

この映画、いろいろなエピソードが、繋がりあって衝突してるけど・・・
いい人には、いい結末が待ってるし・・・
悪い人も、あるキッカケでいい人になれるし・・・
でも、最悪なのは「いい人ぶってる人」。
いい人ぶってた人っていうのは・・・
弟を助ける為といって裏取引に応じた刑事(ドン・チードル)と
人種差別反対と言いながら黒人を射殺しちゃった若手警官。
ちょっと、ワルが入ったベテラン警官役のマッド・ディロンなんか・・・
初日は黒人夫妻に絡み、奥さん(タンディ・ニュートン)の太もも撫で回し、夫婦の危機に陥れるが・・
次の日はその奥さんの交通事故現場で命を助けるという活躍ぶり。
(このページ上の写真が丁度助けたところ)

まっ、こんなとこかなっ・・あっそうそう、この映画で気になった事は、
肌の色が違おうが・・・
出身が違おうが・・・
みんな自分はアメリカ人だっ・・・と言い張ってる事。
最後に車から開放された、タイ・ベトナムの人身売買で連れて来られた人たちも、
きっと数年後には「アメリカ人」を名乗ってるのかなっ。

ここまでネタバレ注意↑

ひらりん的この映画の関連作。
差別の壁にぶち当たるドン・チードルの作品は「ホテル・ルワンダ」・・必見です。
この映画の監督・ポール・ハギスの脚本で超有名なのが「ミリオンダラー・ベイビー」。

という事で今回は
アメリカン度・・・
説明が難しいが、都会の雑踏には危険がいっぱい・・・ということなのかなっ。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございました★ (さわわ)
2006-02-16 01:38:53
都会の道は人が多くてついついクラッシュしてしまうさわわにはもってこいな映画でございました

人間ひとりぼっちは寂しいものです
TBありがとうございます! (Ken)
2006-02-16 21:46:14
こういうパズルのような群像劇、すごく好きです。

何というか、それぞれの人生が共鳴して一つの大きな流れを作ってゆくところが。

この映画は今年のマイベストの1本になりそうです!
いつもTBありがとうございます (わとそん)
2006-02-28 17:40:33
マット・ディロンの役柄はいい感じでしたね。

やっぱりスキンヘッド刺青付きの人が来たら怖いですよね。映画の中のようにあからさまに聞こえるように外見のみから非難することすら怖い(^^;
TBありがとうございます。 (MONDO)
2006-03-03 10:40:21
昔、マット・ディロンが好きでした。

ちょびっとショックでした。(苦笑)

尖鋭さがなくなっちゃった?



透明マントの話が大好きです。
トラックバックありがとうございます (でんでん)
2006-03-21 21:02:51
ひらりんさんこんにちは。

トラックバックありがとうございます。



この作品、観てよかったと思います。

脚本賞受賞はよく汲み取れたし、しかも映画として訴えたい事は強く伝わるし。なんか知らない間に涙が出てました。それにしてもアメリカの銃社会はイケませんね(^^ゞ
Unknown (berabo)
2006-03-30 00:08:22
ども、beraboと申します。



人間の業のようなものを強く感じ、とても深い映画だなと思いました。

オスカーの作品賞は直前の宣伝が功を奏したとの噂もありますが…。



TBさせていただきました。

また、寄らせてください。



クリスマスには、奇跡が似合っている。 (hito2km)
2006-04-02 16:01:11


>逆恨みされる黒人の鍵屋。



黒人ではなくヒスパニック系ですね。

でも、アジア人と同じで、区別が付きにくい。



天使のマントのエピソードは秀逸です。

クリスマスストーリーの傑作として、

後々まで残るでしょう。



クリスマスには、奇跡が似合っている。

「スモーク」がまた観たくなった。
そう思うだったら・・・ (はっち)
2006-04-08 07:25:56
お邪魔します~♪

イイ映画だと思いました、連発される差別的な言動は、ちょっとひいてしまいましたが(汗)

白人も黒人も中国人も・・・・全員「私はアメリカ人だ!」て言うんですよね、だったら人種を越えて仲良くしたらエエのに・・・って思ってしまった。

人種の問題は、難しいけどねぇ(^_^;)
TBサンクスです (jack)
2006-04-22 04:59:44
遅ればせながら観てきましたがかなり好きです、この作品。

いろんなエピソードがありますけどやっぱ妖精のマントのお話がいい。ひらりんさんとは違って必ずしもいい人がハッピーになり悪い奴が不幸になるとは思わないでむしろその逆、人生って不公平だなぁと感じる話が多いように思いましたけどこの鍵屋の親子だけは無事でホントに良かったです。

ペルシャ人のおっさんに襲撃されるときは、あぁ何も悪いことしてない良いパパさんだったのに殺されちゃうんだ…と悲しくなりましたけどまさかああいう展開になるとは。
Unknown (maru)
2006-05-13 19:52:41
TBさせていただきました。

マット・ディロン、なかなかいい味の役者になってきましたよね!

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