★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

「ヒトラー ~最期の12日間~」

2006-03-04 04:16:37 | 映画(は行)
05年公開作で見逃しちゃってた作品。
なかなか評価が高いみたい・・・でも、
ひらりん、戦争モノにがてなんだよなーーーー・・・
といいつつ、最近結構戦争がらみの映画見ちゃってるけど・・・。
2004年製作(ドイツ)の戦争ドラマ、155分もの。

あらすじ以下ネタバレ注意↓
(反転モード・・・左クリックのままマウスを動かしてね)
第二次世界大戦中の1942年。
ナチス・ドイツの総統・ヒトラーの個人秘書になった女・ユンゲ。
この実在した人の話をもとに作ったヒトラーの最後の12日間の記録。
首都ベルリンがソ連軍に侵攻され、どうにもならないドイツ軍。
官邸の地下要塞に立てこもって指揮を取るヒトラー。
しかし、思い通りにならない・・・
ベルリンで市街戦・・・負傷者多数。
使えない軍人を裏切り者と切り捨て・・・
どんどん錯乱状態・・・いや狂人化していくヒトラー。
和平の道を探ろうとするものもいるが・・
第一次大戦で降伏したドイツ民族にとって二度目の屈辱は許せない・・・
という軍人の声を多かったね。
だから、カリスマ・ヒトラーに忠誠を誓い・・・
彼の思想を受け入れていったのだと思う。
まっ、この映画は最後の12日間の地下要塞での生活の話だから・・・
彼の英雄に登りつめるサクセス・ストーリーでは全然ないね。
そして、びっくりなのは・・・ヒトラーの周りにいる女性ほど、
彼の指導力・カリスマ性を信じて止まない・・・という事。
怒鳴られるわけでもなく、いい身分にいたからかもしれないけど・・・
最後の最後まで彼を信じていたのは秘書や幹部の妻達だったね。
そして、そんなヒトラーは死ぬ前にひとりの秘書と地下室内で結婚した。
その妻と地下室内で拳銃自殺。
遺体は相手国に取られないようにガソリンで燃やされて。

結局、数日後に降伏して戦争終結。
しかし、逃げられたもの、捕まったもの、自殺したもの・・・
いろいろな人生が、そこからまた始まったみたい。
秘書だったユンゲ嬢はうまく逃げられたクチ。
しかし、ヒトラーの秘書だったという経歴は残る・・・
実際彼女はナチスの政治には興味がなく・・
ただ、ちっとした興味本位で職に就いただけ・・・
だから、ナチスがユダヤ人を大量虐殺してた事実は知らなかったというし・・
いい思いをしてた普通のドイツ人は知らなくて幸せだった・・んでしょうが、
ユンゲ嬢曰く、若気の至りで知らなかった・・・と・・・
でも長く生きて執筆活動を通して事実を伝えるのが彼女の使命なんでしょう。

いやいや、近代ドイツ・ヨーロッパ史に疎いひらりん。
悪名高いヒトラーの名前くらいしか知りませんでしたが・・・
カリスマ的指導者として名の通っていたヒトラーの、
死ぬ間際の狂人化していった姿を中心に描いてた・・・というのは画期的。
それにしても、ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツ
超なりきってたね・・・そっくりサンみたい。
おまけに、ルパン三世に出てくる軍人独裁者の顔にもそっくりと来た。

ここまでネタバレ注意↑

ひらりん的この映画の関連作は
同じ時期に日本では戦艦大和が沈没してますね・・・「男たちの大和
このドイツ軍が攻めていったパリが舞台の「ボン・ヴォヤージュ」はフランス映画だけど。

という事で今回は
極限度・・・
けっこう、残虐・悲惨な場面が展開します。
犠牲者5000万人ともいわれた戦争の実話の一つ・・という事です。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブルーノ・ガンツは、凄い。 (あかん隊)
2006-03-08 01:52:13
こんばんは。TBありがとうございます。

ブルーノ・ガンツは、よくこの役を引き受けましたよね? 本当なら、誰もやりたくなさそう…。

それでも、リアリティをもって「ヒトラーも人間だった」ことを描くことで、もしかしたら、またいつどんなきっかけでこういう「カリスマ」が出現するかわからない…だから、よく考えておかなくてはいけない、ということもあったように思います。ドイツは、二回の世界大戦で、二回とも大敗しているのですよね。日本は、一回だけど…。<だから何? というツッコミは、勘弁してください(汗)。ランキング、クリックして退場しまーす。
返信する
tbありがとうございます♪ (別冊編集人)
2006-03-08 08:30:47
賛否両論という触れ込みが目立った公開前でしたが

最終的には賛でまとまるのではないかな~という

印象でした
返信する
TBありがとうございました (ミチ)
2006-03-08 09:22:55
こんにちは♪

ナチスに関する映画はライフワーク(?)なので必ず見ますし、この原作も読んでいます。

ドイツ人監督、ドイツ人俳優で作られたことにとても意義があると思います。

ヒトラーも一人の人間だった、でもそのヨボヨボの姿に騙されてあんなに恐ろしいことをやっていたということを忘れてはいけませんよね。
返信する
TBありがとうございました (mugi)
2006-03-08 22:44:15
こんばんは、TBありがとうございました。



やはりヒトラーはドイツ語を話すドイツ人役者のドイツ映画で、見事に描ききれた観がありました。

イスラエル紙はこの映画を、ドイツは戦争を美化してる、と噛み付いたそうですよ。
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TBさせていただきました! (サルグラ)
2006-03-09 17:06:33
本当にこの映画は自分的には

『賛』

でした。戦争が好きとか全然ないですけど、

戦争の悲惨さ、悲しさとか

じっくり考えさせられました。

戦争で亡くなる人、戦争で人間が壊れるもの

そんな事を再度実感しました。



>>あかん隊さん

なんでヒトラー役を引き受けたか

インタビューに書いてありましたよ!

自分のHPに書かせていただきましたので

良かったら、見てください!
返信する
TBありがとうございました! (Ken)
2006-03-09 22:58:30
こんにちは!

こちらにもTBありがとうございました!

この映画、戦争という極限状況をめぐる群像劇としても優れた映画でしたよね。

題材の奇抜さに内容がキチンとついていっている、すごく丁寧な映画でありました。

ひさしぶりに観たくなってきましたよ!
返信する
Unknown (goma)
2006-03-11 00:54:12
この映画はすごい期待して見に行ったせいもあって、ちょっとがっかりな感じでした。



ドイツでこの映画を作った勇気は素晴らしいと思うけど、内容はユダヤ迫害のシーンはほとんどなかったような記憶がありまする。



ゲッベルスの家族に焦点当てたらもっと面白い作品作れそうなのになぁって思ったりした世界です。でもたまに映画を見て歴史を忘れないって大事ですよねん。



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こんばんは (カオリ)
2006-03-22 18:41:50
TB返していただきありがとうございました。



ひとつの事象に関して、すべてを網羅することは難しいのかな、と思いました。

だから、色んな本や映画見たりして、多面的に見れればいいですよね。



日本も、戦後60年たつけど・・・
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ヒトラーは (園長)
2006-04-21 22:04:29
ヒトラーを扱った映画は数多くありますが、

この映画は「もしかして、自分は事実を見ている?」

と思えるような、ドラマ性のない映画でした。

だからこそ、あの残虐なシーンもより現実味を

もって迫ってきたような気がします。

病院のシーンなどは血のにおいがする気がしました。

一晩重くて気持ち悪い気分でしたもの。



ドラマティックなものを期待はしていなかったし、

特にどんな映画か自分の中で予想もしていなかった。

なので、けっこう素直に受け入れてしまった。



TBありがとうございました。
返信する
TBありがとうございました。 (小米花)
2006-10-22 12:06:52
ヒトラーは、独裁者の代表人物としていろいろパロディにも使われていますよね。

その最後を正面から撮った映画は、興味深かったです。

でも、ユンゲ嬢のたどった人生や、何を感じて生きてきたかという方が、もっと見たかったかな・・・。



ドイツ映画ってほとんど見ないのでわかりませんが、ナチに快く思わず、苦しんだドイツ国民もたくさんいたはず。そういう映画もあるんでしょうけどね。

日本でも同じ・・・。

が、私はあまり日本のそういう映画は見てない!ガァ~ン!!

TBさせて頂きました。
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