★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」

2007-04-19 01:38:11 | 映画(は行)
<2007/A73/S40>
★ ★ ★ ★ ★ 緊 急 鑑 賞 ★ ★ ★ ★ ★
                
アメリカのバージニア工科大学銃乱射事件や長崎市長射殺事件が起きました。
銃規制に対するドキュメンタリーというこの映画を、この機会に見てみようと思いました。
2002年製作の突撃系ドキュメンタリー、120分もの。

あらすじ・・・というか、内容(公式HPより抜粋)
1999年4月20日、アメリカ合衆国は普段通りの穏やかな朝を迎えた。人々は仕事に励み、大統領は国民が名前さえ知らない国に爆弾を落とし、コロラド州の小さな町では2人の少年が朝6時からボウリングに興じている。何の変哲もない予定調和な1日のはじまり…。このあと、2人のボウリング少年が悲劇的事件を起こそうとは、いったい誰が予想しただろう。
その日、アメリカは旧ユーゴスラビアのコソボ紛争における最大規模の爆撃を敢行した。その1時間後、あのコロンバイン高校銃乱射事件、別名トレンチコートマフィア事件が起きたのだ。事件の舞台はコロラド州リトルトンのコロンバイン高校。そこの生徒である2人の少年が、高校に乗り込み銃を乱射。12人の生徒と1人の教師を殺害したのち、自殺するという衝撃的なものだった。
この事件は全米を震撼させた。あらゆるメディアが事件の分析を試み、ヒステリックに騒ぎ立てた。映画やTV、ビデオゲームにおけるバイオレンスの氾濫が悪いのだ、家庭の崩壊の産物だ、高い失業率が原因だ、いやアメリカが建国以来たどってきた暴力的歴史のせいなのだ、と。報道はどんどん過熱、犯人が聴いていたという理由からハード・ロック歌手マリリン・マンソンのライブがコロラド州で禁止されるという一幕もあった。
しかし、ビデオゲームは日本の方がよほど進んでいる、家庭の崩壊はイギリスのほうがひどい、失業率はカナダのほうがはるかに高い。なのになぜアメリカだけ銃犯罪が突出しているのだ?なぜ、アメリカだけが銃社会の悪夢から覚めることができないのか? マイケル・ムーアは、その大きな体をゆすりながら、問題の核心に迫るためマイク片手にアポなし突撃取材を敢行していく。彼は問う。「マリリン・マンソンのライブを禁止するのなら、なぜボウリングも禁止しないのか?」

ひらりん的感想

マイケル・ムーア
監督・・・この人も銃が日常茶飯事にはびこっていた地域の生まれで全米ライフル協会(NRA)の会員。
しかし、なぜアメリカだけ???と思いつき、突撃取材で飛び回るのは凄い。
アニメで作った、アメリカの「恐怖???の歴史」は次々と恐怖が出てきて、ナットクの内容。
人種問題・貧困問題・・など、銃で自分の身を守る権利があるという人権問題だけでは済まされない現状。
コロンバインの被害者の学生を連れて、弾を販売したマーケットの本社に乗り込んで行って、
販売を中止させられたのには、本人達もビックリの成果だったね。
ラストに突撃取材で、NRA会長のチャールトン・ヘストンにインタビュー。
6歳の子供が同級生を射殺しちゃった事件について問いただすと、
ちょっとうろたえて、席を立ってしまったヘストン氏。
返すコトバもない、屁理屈ばっかり言ってた、単なる政治団体の会長でした。

この映画が作られてからも、いっこうに銃規制の話が進まない米国。
約3億人の人口に2億6千万丁の銃が氾濫してるらしい。
今回の同時期に起きた二つの銃殺事件・・・
一方は、氾濫した銃社会に住む移民(もしかして人種差別や貧困があったのかも知れないし)の事件として・・・
もう一方は、銃社会とはいえない日本であっても、政治を暴力で抑圧した事件として・・・
心に留まる出来事でした。

ひらりん的この映画の関連作は・・・
ムーア監督がこの後撮った「華氏911」では、ブッシュ大統領をポコポコにっ。
ドキュメンタリー映画で必見は・・・
拉致問題の「めぐみ-引き裂かれた家族の30年
アフリカ問題の「ダーウィンの悪夢
環境問題の「不都合な真実

という事で今回は
度キュメンタリー度・・・
アメリカ人の怖れに対する備えが、銃社会の根本になってるとは・・・
会長は素直に、アメリカ=戦いの歴史・・・とも言ってたのが、恐ろしいけど。

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3 コメント

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銃乱射事件 (髭ダルマLOVE)
2007-04-20 00:49:55
また悲劇が起こってしまいましたね。
何故繰り返されるんでしょうか???
怒りすら覚えます。

亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
返信する
そうですね。 (石トモ)
2007-04-20 05:21:49
会社に勤め始めて10年余り。
社会に疑問を持ち、憤りを感じる事はあっても、
ぜんぜん行動を起こさなかったオレ。
映画が好きで、戦争映画もよく見るんだけど、何も出来ていない。
なぜ、こんなに世界で争いが起きてしまうのだろう。
返信する
Unknown (奈緒子)
2007-04-23 13:31:06
今回の事件で、コロンバインの教訓が
いまだにいかされていないのが
証明されてしまいましたね。

周りが持つから、保身のために自分も持つ、の連鎖。
完全な悪循環ですよね。
日本の廃刀令みたいに、「せーの」で無くせないのでしょうか(*_*)

日本でも、私が観た当時は改造モデルガンでの事件が
多発していた頃だったんですが、
とうとう、本物の事件が連続して起きてしまいましたね(*_*)
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