旧庭瀬港の後は今日の最終訪問地の旧犬養木堂邸に向かいました。
犬養邸は旧庭瀬港から車で数分の距離の岡山市北区川入に在りますが、
当家からやや離れた所に駐車場を設けています。案内看板がたてられては
いるものの、駐車場への入り口を見逃して通り過ぎてしまいました。初めて
訪問される方は充分注意を払う必要があります。
上方写真のように「木堂こみち」と書かれた看板が随所に建てられ、その
指し示す方向に数分歩くと旧犬養木堂邸に着きました。
犬養家は代々この地方の大庄屋や郡奉行を務める旧家で、正徳年間
(1711~1716)4代目源左衛門の代に建て替えられ、その時の同姿に
復元されています。その全景写真と内部写真を撮りましたのでご覧下さい。
各部屋の整ったたたずまい、太い風格の漂う大黒柱、そして土間天井の
太い梁などは大庄屋の邸宅と呼ぶに相応しい様相を呈しています。外部も
内部に負けず劣らず瀟洒な外観を誇っていますが、惜しむらくは台風の時
雨でも漏ったのか、屋根にブルーシートが張られていました。
そして写真の主家の裏には茶室を備えた木堂塾がありますが、木堂は
13歳の時父が亡くなった為生活が困窮したそうです。そこで自宅の一部で
木堂塾を開設し近所の子供達に学問を教えたそうです。
犬養木堂の生家である犬養木堂邸は、昭和53年(1978)に国の重要
文化財に指定されています。
今回はこれにて終了致します。
次回は木堂の足跡を辿ってみたいとおもいます