１人がけソファ

気に入っている物と言って、これをはずしてはいけない。
１人がけソファ。
3年程前になるか、松本の英国アンティークショップ「渋陶屋」が、店舗にしていた蔵の老朽化で取り壊しになる前の閉店セールにて買った物。
閉店セールということで、店内の商品が破格の値段だった。
このソファは、仕入れの時は3人がけ、2人がけ、1人がけのセット売りだったそうだ。
しかし、その店の入り口から入らない大物は、前もってばら売りしてしまったと言っていた。
なので、残りの半端物、ということで余計にこの１人がけは安くなっていた。
比較的新しい物だと思うが、ひじ掛けの彫刻が綺麗。
本当はもっと濃い茶の皮のソファを探していたのだが、この彫刻と鋲打ち、価格にひかれて買ってしまった。軽に積んで帰ったのを覚えている。
クッションは焦茶色なのだが、ちょっと前からこの黒い生地をかぶせて座っている。（暖かい）

ずっと１人がけが欲しかった私は、それ以来ずっとこれに陣取って座り続けている。
本来は一番偉い主人が座るようなものなのだろうが、いっちゃんは２人がけに追いやられて数年がたった。
ここでは他にもスツールやロイドルームのチェア、キャンドルホルダーなどを買った。

その店は、２年前に新しく建て直しをして、現在も営業している。
最近は行っていないが、時々セールの案内が届く。
今度また、ひょいとのぞいてみたい。掘り出し物があるかもしれない。