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Maki's Room

ラスティック ジャンク チープシック& 
キッチュ  ミックススタイルのインテリア

硫黄島からの手紙

2008-03-03 19:00:01 | MOVIESーシネマな日々ー
歴史では硫黄島での戦いなんてものは教わった記憶がなく、映画になったというので初めて知ったくらいで全くもって無知だったあたし。
栗林中将(劇中では渡辺謙)は長野の人で、現在の長野市松代に生まれた。
松代といえば大本営跡壕(めちゃくちゃコワイ)のあるところで有名だ。

実は以前に、硫黄島から生還した人たちのドキュメンタリー番組をテレビで見ていた。
なので日本視点というこの映画に、結構期待していたのだ。

硫黄島の壮絶な戦い。
飲まず食わずで炭やうじまで口にしたとか、壕の入り口を爆弾でふっ飛ばされて生き埋めにされたとか、水とガソリンを壕に注入されて
火あぶりにされたとか、本土から送られてきた武器はあろうことか花火だったとか、戦死した兵士を2体、3体と上にかぶって米兵をやりすごしたとか。。
壕の中は40度にもなる灼熱地獄だったとか。。様々な話を聞いていたのだが。。
映画では、思っていたのと全く違うと言っても良いくらい、ほど遠いものに思えた。
映画の中の壕はひんやり感すら漂っていたくらいで、あれにはたまげたね。
どうにも腑に落ちない。。。


役者には、壮絶な戦いをしいられているような緊張感は全くなく、二宮に至っては「当時こんなやついねーだろ!」という人物像。
渡辺謙は無難過ぎだし(それで最後まで観られたかもだけど)、日本軍は2万はいたはずなのに、どこにそれだけの兵士が?!という位せせこましい世界になってるし、壕を掘りはじめたと思ったらあっという間に完成してるし。数え上げれば切りがない。

そもそも「5日で落とせると思っていた米軍を、1ヶ月以上も苦戦させた」戦いだったはず。なのに肝心の戦法など全く描かれておらず、ただ洞窟(にしか見えない)に立てこもった日本軍という映像で終始した感じ。
これを日本視点の硫黄島の戦いとは言って欲しくない。
でもまあクリントは、まじめに真摯に描こうとしたようだし、そこんとこは評価はできるが。
総体的にぼろくそだなー、久々。この映画好きな人、ごめん。


**栗林中将は最後の攻撃を行った際に戦死しているが、階級章を外していたため遺体発見に至らず。また師団長自らが突撃したのは、日本の戦史上初めてのことである。**
硫黄島には、現在も1万を超える遺骨が未回収のままだそうである。


ホリディ

2008-02-28 19:11:46 | MOVIESーシネマな日々ー
ご存じかもしれないが、ラブストーリーにほとんど興味がない。(今回新たにタグを作ったくらいだし)でも、コメディ系となると話は別。(勝手だね)
しかもキャメロン・ディアスだから結構おもしろいかなと。

アメリカで映画予告製作会社を経営するアマンダ(キャメロン)とロンドン郊外在住の記者アイリス(ケイト・ウィンスレット)は、二人とも恋にやぶれ傷付いた心を癒すため、お互いに「ホームエクスチェンジ」(家を交換して休暇を過ごす)することに。


シンプルモダンな広い邸宅と、いかにもイギリスの素朴なカントリーハウス。
対照的な家のインテリアや国の様子も見て面白いところ。
つい仕事ノリで「映画予告」風のフレーズを頭に思い描いてしまうアマンダは、必見!こういうの、分かる気がするわ~~~!(笑)
あとジュード・ロウがなかなか良かったかな。

ちなみに、「ホーム・エクスチェンジ」って映画の中だけの話?と思いきや、実際にあるみたいで驚いた。
やっぱ長期休暇が取れる欧米じゃないと、日本じゃ無理だろなーと思ったしだい。

ロッキー・ザ・ファイナル

2008-02-24 19:12:54 | MOVIESーシネマな日々ー
ロッキーと言えば、スタローン自ら脚本を書き、映画会社に売り込んだというエピソードが有名だったと思う。スタローンは個人的にあんまし好きじゃないのだが、ファイナルと聞いてシリーズも制覇したことないのに鑑賞。

ストーリーは単純明快。
もうそんなのいいから、さっさとトレーニング始めようよ。。と最初は思ったのだけど、話が進むにつれ映画の中に浸かっている自分。あれ?これ割とちゃんと作ってあるのね~、と思う。
一作目に出てきた少女が子持ちとなって再登場、というのも時の流れをいやというほど思い知らされる感じ。
生卵一気飲みや施設からもらってきた犬とのランニングなど、もっと見たかった。
肝心のファイトシーンは、さすが勝てるわけないと思いつつ、でもロッキーだしなあ。。。って感じで、オチも「ありえない!けど、まあロッキーだからなあ」とよく分からない納得の仕方をしたあたしたちだった。
ちなみに夫の解説が熱を帯びてきて、「コイツ結構好きだったんじゃね~か」なんてことを思ったり。(笑)

劇中では57歳の設定のロッキーだが、スタローンはこの時御年60。
だけれども、ファイトシーンでその上半身のムキムキ加減にびっくり。
そして対照的に細い足にもびっくり。欧米人の年配の人に多い体型。。。
と思ったり。(笑)

実は一月ほど前から、毎日走っているあたし。一番きつい上り坂になると不思議とあのロッキーのテーマが頭を流れ、その気になるよりも妙に笑えてしまうのだった。

エイドリアンの墓参り用折り畳み椅子を、木の幹の枝分かれしたところに差し込むようにしまうロッキー(おちゃめ)。犬との階段上りで引っ張られて走る犬(年?)。。そして拳を突き上げるロッキー(画像)。なかなか良かった。
うーん、これはランボーファイナル(っていうのか?!)も観なくちゃだわ?

ブラザーグリム

2008-02-20 19:14:00 | MOVIESーシネマな日々ー
先日若くして急死してしまったヒース・レジャーを偲ぶ。
あれこれ探しているうちにこれに目が止まり、いつか観ようと思っていたこともあって
借りることに。

童話童話した話か?と思ったら、大人なチト恐系ファンタジーというか。
グリム兄弟(兄マット・デイモン/弟ヒース・レジャー)は、悪魔払いの名目で人を騙す詐欺師なのだが、ほんまもんの魔女と戦うことに。。
っつー設定の物語。
これ、兄弟役逆じゃないの?という違和感があった。どっちかというと地味系なマットなのに、ヒースがマット以上に地味!!ってことは、相当地味?!!( ̄□ ̄;;
なんつう、どーでもいい所にばかり目がいってしまい。。(苦笑)
ヒースと言えば「ブロークバック・マウンテン」で強烈な印象だったのだが。

突然のそっと動く森の木とかは、かなり興味深く面白かったけど、さほど残る映画では
なかったかなー。残念。
ヒースよ安らかに。


バベル

2008-02-16 19:28:15 | MOVIESーシネマな日々ー
非常に気になっていた映画。
オール貸し出し中かと思ったら、戻ってきたばっかりのコーナーに一枚あるのを夫がゲット。。。よくやった。(笑)
モロッコ、メキシコ、日本でのできごとが、一丁の猟銃をもとにつながっていく。。

監督のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥって、誰。と思ったら、「21グラム」の監督だった。なる~~~~ぅ。
そう言われると、何となく作り方からして分かるような気が。

かなり話題にあがっていた映画だけど、賛否両論みたいだね。
必要性をあまり感じないような過激なシーンが結構あって子供と一緒に観ることはおすすめできない。
まさか、こういう映画だったとは予想外。(-0-;
菊池凛子がかなり体を張っていて驚いた。。
こりゃ確かに若い子では無理だわ。
女子高生としては無理があると思ったけど、これならばいたしかたない。
演技に関しては存在感があり、チエコの孤独感というのもよく伝わってきたと思う。


ブラピは思ってたよりいい感じだった。
役所広司はあんまし出番がなくて、父親としての苦悩なんかは今ひとつ伝わってこなかったかな。
あと、やっぱりねって感じだけど、日本の描写に納得いかない。
毎度毎度うるさく言ってるけども。

バベルの神話になぞらえているのだろうけども、テーマがなんなのか分かりづらい感じがあるのは確か。。。
結果的には事件をきっかけに絆が崩れていき、一方では逆に絆が生まれる。。
エンディングで少し前向きになれる兆しが見えたところは良かったかな。
一つ気になったのは、チエコが刑事に渡した手紙に、いったい何が書かれていたのかということ。。非常に気になった点だった。

ディパーテッド

2008-02-12 19:29:20 | MOVIESーシネマな日々ー
オリジナル版「インファナル・アフェア」を以前確か観たのだけど、どうもアジア系のああいう世界に入り込めないからか、今ひとつ面白いとは思えなかったような。。
てか、印象があんましない。(っていうと怒られるかな)
まあリメイク版のこっちの方が、分かりやすくてあたしにはいいのかも。
ジャック、あいかーらずいい味出してるわ~~。
死に様も、なんとなく哀愁漂ってる感じでいい。
でも一番良かったのは、ディカプリオだった。
意外や意外。。。いや、多分結構良い役者なんだろうけど、出演する作品選びが下手なんじゃないか、って思うような出来のも、確かあよねー。

ラスト近く、怒濤の展開になって「え?え?」って感じになり。。
そして最終的な落ちには正直「は?」って感じで尻切れとんぼみたいになってしまったのが、ちと残念な気もするが。。
結構緊迫感もあったし自分の評価としては、わりと高い方かも??


リーピング

2008-02-09 19:30:16 | MOVIESーシネマな日々ー
CMで「イナゴ少女現わる」ってやってたでしょ。
あれが印象的で借りてみたんだけど、予想してた映画と全然違ってオカルトものだったのねえ~~。
なんかオーメンのリメイク以来、久々にこういう手のものを観た。

ラストの「続く!」的な見せ方は良くある手だよね。
特に面白いシーンもなく。こういう映画ならもっとヒタヒタ。。。ぞぞっとするシーンなんか入れてもいいと思うのだけども。

ただ少女ローレン役のアナソフィアはほとんどしゃべらないにも関わらず存在感があって、良かった。
肝心のイナゴシーンは、そうでもなかった。期待し過ぎたからかも。(笑)

一番印象的だったのは、Amazonの商品説明にボロクソ書いてあったこと~。
ああいうこともあるのねえ。びっくりした。(笑)

シン・シティ

2008-02-05 19:31:33 | MOVIESーシネマな日々ー
うーん、そうだな~。思っても見なかった衝撃の作品だったかも。
想像だにしてなかったエグさグロさがあって、正直びっくり。
全編基本モノクロなのだけど、ところどころにポイントとなる色使いがあって、そこがいい。
飽きないし、モノクロもカラーもお互いを引き立てあってる感じで。
ミッキー・ロークを評価する声もあるみたいなんだけど、あたしとしてはイライジャ・ウッド。恐い、エグい。
こいつ何者だ!?って感じでひたひた迫りくる狂気みたいなものが、感じられたと思う。
原作はコミックってことだけど、これ日本の漫画家のあの人の作品に通じるものがあるのよねえ~~~。名前ど忘れしたけど。(意味なし!)

あと、何だかんだ言ってもやっぱりブルース・ウィリスが結構(いや、かなり!)良い役を持ってっちゃってるのが、つまんないと
言えばつまんないところかも。


パフューム

2008-01-30 19:32:28 | MOVIESーシネマな日々ー
これ、長い間観たいと思ってたんだよね。
香りをテーマにした映画。長いから気合い入れて観なくちゃ!
って思ったけど、結構すんなり観終わることができた。

そもそも香水ってのは、中世ヨーロッパでは体臭消しのために発展したものって聞いたけど。大昔、入浴の習慣もなかったわけだし(!)、長いドレスは排泄物を垂れ流すために最適なファッションで、婦人達がこぞって小さな犬を飼ったのは、自分の排泄物を食わせるためだったとか?
想像するに相当街中は臭かっただろう。
今でこそ多くの人が香水をつけるようになった日本だけど、どうしてそんな文化が発達しなかったのかと言うと、毎日風呂に入る清潔好きで必要性がなかったからだろうね。

そんなことを思いださせた冒頭のシーン、もちろん匂いなど画面から伝わるはずもない
のに異様に臭い気がして嫌~~な気分になった。
導入部としては成功したつくりだと思う。

人間離れしたとういか、犬なみな嗅覚の主人公。。
目的の女性を追いかけ、はるか何キロ何十キロ?
野を超え丘を超え山を超え。。。匂いだけをたよりに探し当てる様は、もはや犬のそれどころの話ではなくなっているという。。(笑)
最終的に目的を果たした彼の、その香水。。そんなものが実在するのなら嗅いでみたい、と思った。

終盤からラストはあっけなくて、しかも現実離れしており個人的にはちょっとがっかりしたかも。
小説が元らしいが、先にラストがあり、そこから話を逆まわしに作ったように思えてしょうがない。

あたしもいくつか香水を持っているけど、香水瓶を眺める時ふとこの映画を思い出しそうだわ。
そうそう、意外なところでダスティン・ホフマンが出てたけど、あのとんがった高い鼻といい、神経質そうな様といい、調香師にぴったんこだった。

デジャブ

2008-01-23 19:33:52 | MOVIESーシネマな日々ー
これ、サスペンス映画と思っていた人が多いのでは?
あたしもその一人。(夫も同じく)
タイムマシン(実際は監視システムだけど)が出てきた時、ちとコケた。(笑)
え、そういう話?デジャブってそういうこと?
まーいいんだけど。
しかしあんな監視システムがもしあったら。。。うわー、やだやだ。
しかも政府が極秘に開発してるなんてさ~。

話自体はよーく気をつけて観ていないと、頭ん中が??でいっぱいになる。
昔ターミネーター見て「ん~?」って思ったのを思い出した。(次元低っ)

4日と6時間前映像と現在を同時に見ながらのカーチェイスには、驚いた。
てか、事故って死んでるだろ!とツッコミを入れたくなった。
劇中にも説明が出てくるけど、もう一つの世界は自然消滅するらしいが。。

彼が目の前に現れたけど。。今そこで死んだじゃーん!!
死んだ彼はどうなるのさ!死体はまだそこにあるわけ!?
分かっているつもりでも、なんか疑問。。。
結構目新しいつくりで、しかも複雑。不思議映画「デジャブ」でしたん。