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Maki's Room

ラスティック ジャンク チープシック& 
キッチュ  ミックススタイルのインテリア

ブラッド・ダイアモンド

2008-05-24 18:45:24 | MOVIESーシネマな日々ー
シレアレオネって、どこですか?実在するの?
そんな国の存在すら、この映画を観るまでは知らなかった。
アフリカの小さな小さな国。
そこで不法採掘されるダイヤモンド。
そのダイヤをめぐり、人々は翻弄され思いが交錯する。。。

アフリカの内戦の様子は生々しい。拷問虐殺を繰り返し、とても正視できない映像が多々流れる。手を切り落とすなんて、信じられん。

家族と引き離され、RUFに兵士として育てられる、少年たち。
銃を、武器を持ちさえすれば勇者になれる。強くなれる。
そうして洗脳された子供たちは、少年兵となっていく。

RUFによって息子ディアを奪われたソロモン。
息子を取り戻すために必死なその姿は痛々しい。
銃をアーチャーに向けるディアと、必死にディアに訴えかけるソロモン。
おそらく、その意味すらよく分からず銃を撃っていた少年兵。
そしてディアもまたそんな一人だったはず。親子が流す大粒の涙に、思わずもらい泣き。。
ソロモン役はジャイモン・フンスー。
彼、すごくいいなと思った。
息子もいいんだけど。

そしてアーチャー役のディカプリオ。
どうしてもタイタニックのイメージが強すぎ、敬遠していたけど。。ディパーテッドもこの映画も、こういう役の方が合ってるんじゃないか。
彼の演技もとても良かったけど、ジャイモンに食われた感も否めないか。

そして地味な中にも凛とした強さと美しさがある、ジェニファー・コネリー。
恋愛感情をどっさり持ち込むことなく、さりげなく静かな感情の表現が、ナイス。
ここで下手にラブシーンとかがっつり入れてきたら、きっとイカッてたと思うわ。(ないと思うけど)

終盤三人で山の頂上目指して登っていくシーン。
撃たれたアーチャーが最後どうなるのか読めちゃうんだよなあ。
アーチャーの苦しみ様が、この手の映画にない気がして。
なんか人間臭さを感じた。意識して演ったかな。

アカデミー、ノミネートにはなるほどな、と納得した。
これからはディカプリオを偏見の目(笑)で見ないようにしなくちゃね。
そうそう。
解説最初の方だけ見たけど、現地の人たちほとんど素人だって話にびっくり。勘がいいのか?逃げまどう様子なんか、とても素人集団とは思えないほどリアルだった。





ラブソングができるまで

2008-05-21 18:46:43 | MOVIESーシネマな日々ー
恋愛ものとにやけ顔は嫌いなのよ。。
なんだけど、ラブコメだから許す。
ということで借りてみましたん。

80年代一世を風靡したグループのボーカルも、いまでは大した仕事もなく。。
っていう設定がいいねー。ワカルワカル。
しかもヒュー・グラントがこの役にぴったし。
当時はすごーくいけてたのだろうが、
「こんな歌にこんな踊り。。。。」と引きまくりのPV。。
今観るとめちゃ笑える。

ドリュー・バリモア、「チャーリーズ・エンジェル」の時はぽちゃぽちゃっとしてたけど、ちと痩せた?
彼女演じるソフィーも良かったが、ソフィーの姉もなかなか良い役どころ。
そして何より超売れっ子コーラ!
すげー不思議でなんであれが売れてるのか、理由がさっぱり理解できないがめちゃおもろい。
ダライ・ラマを動物のラマと思ってたって、アンタ!!(爆)
顔も地味なんだけど、不思議と味があってキャラに合ってた。

娯楽作品として、なかなかお勧めな作品であった。

トランスフォーマー

2008-05-04 18:47:51 | MOVIESーシネマな日々ー
日本の漫画?アニメ?が元になってるんだよね、これ。
あたしゃ全然知らんかったが。。。(ガンダムとかコンバトラーVくらいなら。。笑)
なんか、宣伝がすごく面白そうで記憶に残ってて借りたんだけど、期待を裏切らないつくり。
単純明快でなんも考えずに楽しめる娯楽作品。

変な宇宙人とか変身シーンとか、芝生にうるさいオヤジ(家でけ~~~!)とか、結構くいついた。
それに子供&男子向けかなーと思ったけど、大人の女子がが観ても面白いと思ったぞ。(笑)
唯一疑問というか「ん~?」と思ったのは、あのトラックたちがなんであんなに巨大に変身するのか?!という部分くらいか。
まーそれも別に。。特別問題でもないし。
冴えない男子が主人公で変身もので漫画が原作、というとスパイダーマンがあるけど、個人的にはあれよりずっといいと思った。
ラストは完璧2を作る意気込みよねえ。
とにかく娯楽作品としてはなかなかオ~モロ~。
次も楽しみにしてるぞい。


アンジェリーナ・ジョリー サイボーグll

2008-04-28 18:48:54 | MOVIESーシネマな日々ー
なんとあのアンジーの初主演作!!
ひっそりとSFコーナーに置いてあるDVD。本数がない上に毎回貸し出し中。気になって気になって!
中身入ってるの見つけたら、借りなきゃ嘘でしょ。
ってわけで観ましたよ。

2074年、サイボーグの開発に関わる二大会社が。。
なんとその一つは「コバヤシ」という日本の会社だと。
そっからすでにいやーな予感が。。。。

これ、昔ジャン・クロード・ヴァン・ダムの主演作だったものの2だってことらしいけど。。なので、ジャンが回想シーンにちらっと出てくる。
まーほとんど前作とは関係ないんだけどもね。

これがまさにB級映画。ここんとここんな駄作は観たことないというくらい、コテコテの酷い映画でしたわ。
内容はロビン・ウィリアムズの「アンドリューNDR114」と酷似。
しかしこちらはお金も腕もないのであった。
予算がないならSFなんて作らなきゃいいのにねー。
今時ドラマでももっとお金かけて撮影してるって。
ただ一つの見どころは、はやりアンジーでしょう。
昔から細かったのね。ほとんど今と変わりないけど、若干顔がふっくらしてる。
この頃から存在感があり、ただ者じゃない感じ。
どっかで見たようなと思ったら、今でいうジェシカ・アルバ!?
ま、アンジーファンなら一見の価値はあるのかも。
内容はひどいので、期待するべからず。(笑)

ゾディアック

2008-04-17 18:52:26 | MOVIESーシネマな日々ー
久々だす。
元事件の詳細は知らないけど、「ゾディアック事件」て有名だよね。
誰しも一度は耳にしたことがあるのではなかろうか。
60~70年代にかけてアメリカ西海岸で起きた、連続殺人事件である。
犯人が何度もマスコミに手紙を送りつけたりして、かなり挑発的。

内容はというと、犯人追求するがゆえに、自分の人生も狂わせていく男たちに焦点を合わせている。で、新聞社に勤める漫画家にジェイク・ギレンホール。
出たよ。。(^^;;
妻と子供そっちのけでこの事件を追っていく、この男の執念たるや恐るべしなんである。漫画家より記者向きだったのね。(最後には復縁したようでホッとした)
ほかの役者たちもよく演じていたし、容疑者役の俳優もおっかなくていい味出していたんじゃないかな。

残念ながら最重要容疑者は死亡し、事件は永遠の謎に包まれたまま。。。
ウウウウ、気になる!
サスペンス、ミステリー映画としては色々怪しいやつをより怪しく見せる必要があるのは分かるが、あの映画館勤務?のおっさん、何だったわけ?!
あまりに怪しく恐く見せてたけどー!
それと思ったのは、ここまで凶悪で残忍で有名な事件だと、模倣犯ってのがいてもおかしくなかったんじゃないかってこと。
殺人まではなくても、マスコミに手紙を送るとかさ。考え過ぎか?


アイアランド

2008-04-08 18:53:36 | MOVIESーシネマな日々ー
劇場公開時は、結構興味があった映画。

2019年。今からすぐそこの未来だが、その頃になると自分のクローンを作って万が一の時に備えることができるようになるらしい。
しかもそれは当然ながら、一部のリッチなセレブ達に限られる。
ま、そんなもんだよね。
いつかはやってくるであろう、そんな時代。
ストーリーに斬新さはないけれど、妙なリアル感はただよっている。
クローンを生産(?)する場面は、「マトリックス」の人間の畑を思い出した。
いろいろ突っ込んでもいいんだけどね。
ラストとか。。
テーマがクローンであるだけに、もっと深く作ろうとすればできたのだろうが。
アクションシーンなどはそこそこテンポ良く、何も考えず観る娯楽作品としてはそれなりな出来ではなかろうか。


ラッキーナンバー7

2008-04-02 18:54:47 | MOVIESーシネマな日々ー
こんな映画もあったのねーと思って借りた1本。
最初は「なんだああ??」と思わせ。
途中というか終盤で「む、これはもしや」と予想がついてしまったが、まあそれでもそこそこ面白い出来ではなかろうか?
よく仕組んであった話だと思う。
ただ、いつも良い役ばかりのモーガン・フリーマン。今回はなんとギャング役。
どうしてもギャングには見えなかったけど、まあいっか。
そして相変わらず良い役持ってちゃってるのが、ブルース・ウィリス。
ちと飽きたぞ。(笑)
スレブンと愛し合うようになる女性にルーシー・リュー。
コミカルでコケティッシュ。
このキャスティングはナイスだった。
ラストは、すかっと爽快!となってもいいのだが、意外とそうでもない。。。
なんでだろ?

で、やっぱ良いところはブルースが持ってってるし。(笑)

守護神

2008-03-21 18:55:57 | MOVIESーシネマな日々ー
あたしはあんまりケビン・コスナーって興味ないんだけど、なんとなく宣伝から気になっていたなーと思い、借りてみた。

腕のいい沿岸警備隊員に、当然ケビン。(笑)
多くの人を救ってきたベンだったが、相棒の死がきっかけで学校の教官となる。
特訓は厳しく、山あり谷あり。。

まあ目新しいストーリー性はなく、なぜ今さらこんなベタな映画をわざわざ。。と思わなくもない。ありきたりで筋も読めちゃうし。


ラスト、そうなるんかい。。!
強引じゃないかと思ったけども。
ケビンはとにかく良い役取っていったなーという感じ。

まあ内容はそんな感じだけど、ハリウッド映画は映像は迫力がある。
だからストーリーはまあさておき、ちゃんと観られる。
やっぱ制作費が桁違いだもんなあ。

父親たちの星条旗

2008-03-15 18:57:05 | MOVIESーシネマな日々ー
第三弾になってしまったが、「硫黄島・・」とはセットなので、これも観るしかないだろうということで。
この星条旗を立てている写真。アメリカでは非常に有名なものらしいのだが、硫黄島のこともよく知らないくらいだから、このことも全く知らず。

帰国後国によって事実と異なるところを隠され、英雄に仕立て上げられる三人の兵士たち。
米国の内情、人種差別問題。。
恥ずかしながら今になって初めて、戦争の裏にこんな事実があったことを知った。(-_-;

戦場のシーンは、ほとんど帰還後のフラッシュバックによって描かれている。
あまり多いのでどうかと思ったが、彼等の背負った傷や苦悩を描くのにはあれが一番適しているということか。
特に印象的だったのは、夜のスタジアムではりぼての山に登る時の、それぞれの脳裏にフラッシュバックする戦場のシーン。分かるはずもないのに感情移入。。

硫黄島~の方よりも、こちらの方が良い出来なのではないかと思ったのだが、それはやはり自国のことを描いているからか。硫黄島~のことをボロクソ書き過ぎたかな、となぜかふと思った。
でもその時はそう思ったからしょうがない。。(-_-;
この映画はとても淡々と、事実を追って描いた作品のように見えた。

エンドロールで流れる、モノクロの当時の写真。
英雄となった兵士たちのポートレート。生々しい戦場の様子。
俺は、きみのためにこそ~でもエンドロールで同じように写真が流れた。若い兵士たちのくったくのない笑顔がたくさんあったっけ。


何年か前だったか、戦争映画を家族で観たか何かで、戦争について話す機会があった。
太平洋戦争について「つい最近のこと」と言ったあたしは夫と娘に「えー?!昔の事じゃん」と非難された。確かに最近と言うのは語弊があるだろうけど、でも考えてみてよ。自分が生まれる20年ちょっと前の話でしょ。娘がそう思うのは当然だけど、夫にとってはそう遠くない過去じゃないの?夫は「・・・」。。
あたしがおかしいのか??
まだそんなに昔のことと思えない。なぜか分からないけれど。

いろいろなものを犠牲にして、今のあたしたちが成り立っている。
それは日本もアメリカも同じこと。
どっちが正しいとか悪いとか、そんなことじゃなく、過ちを繰り返さないこと。
きっと誰もが頭では分かっている。
でもそれを実践していくのは、困難なことなのだろうか。。

僕は、君のためにこそ死ににいく

2008-03-07 18:58:42 | MOVIESーシネマな日々ー
脚本製作石原慎太郎。
こういう映画は自分にエネルギーのある時じゃないと。。と前も思ってたけど、今回も夫の手が伸び。。まあ興味はあったが覚悟して観た。
やっぱりなー、もうズルズルダーダーになっちまいましたよ。。
なんかことさらに泣かそう、泣かそうとしてないか?!

そもそも石原慎太郎が、戦時中軍の指定食堂を営んでいたトメさんとは親交があったそうで。
実際に本人から話を聞いて脚本を書いたそうなので、それなりの期待はしていたのだが、トメさんが何故岸恵子なのか!?
そこが一番疑問で、きっと石原慎太郎が岸ファンなのだろうと思ったら、やはりその通りだったようだ。どうもトメさんの晩年のイメージが強いからか違和感を抱いてしまうのだが、実際トメさんはかなり美しい人だったらしく、当時は40そこそこくらいのはずだから岸恵子じゃフケ過ぎだったということで。そう考えれば納得。

そういえば、以前トメさんと特攻隊員を取り上げたドキュメンタリーで見ていたのだが、信州上田からやってきた青年の出撃前と後のエピソードのシーンで思い出した。
上田は蛍が有名なところなんだけど、死んだら蛍になって戻ってくるよ。。
と言った青年が戦死した後、庭に本当に蛍がやってきて、皆で「○○が戻ってきたよ!」と言ったのだそうだ。

特攻については、いろいろな考えがあると思う。
そもそも志願と言う名の強制だったとも聞くし。
誰もが御国のために喜んで身を投げ出したわけじゃない。
皆死ぬのが恐くて、どうしようもなかったと思う。
勝つと信じて飛んだ青年も中にはいるかもしれないが、「きけわだつみの声」のモデルとなった上原良司は負けると確信しての出撃だったと。。

現実にそのような時代に生きていないあたしたちがどれだけ考えたとしても、それは想像にしか過ぎないことだし、理解しようとしても到底無理な話である。
それでも本当にあったことを自分なりに考える、良いきっかけをこの映画は与えてくれるんじゃないか。しかしこのテーマの邦画は制作費、役者層など考えてもなかなか作るのが難しいのではなかろうか。。と心底思ったのだった。

※トメさんは平成4年に他界しており、「富屋食堂」は今は富屋旅館として営業しているそうである。