姫にゃんの日記

かわいいうちの姫(しっぽが長毛系の雑種猫)の写真を掲載します。

エルコスの祈り

2009-11-09 22:29:39 | 観劇記
 今日は、また姫にゃんをおいてお母さんと妹がお出かけ、お姉ちゃんは大学から帰ってこないし、姫にゃん、おとうさんに夜ご飯貰った。姫にゃん、4歳だけど、お父さんにご飯貰ったのって2回めぐらいかな・・・。
 お母さんは、平日なのにお芝居を見に行ったんだって!

****というわけで、今日は久しぶりに姫にゃんではなく姫にゃんのお母さんが書きます。

 今夜は劇団四季の「会員ご招待公演」ということで、娘と京都会館へ「エルコスの祈り」を見に行ってきました。京都会館第2ホールです。小学生の招待公演「こころの劇場」の一環としての全国公演にあわせて、会員招待公演もおこなってくれているようです。嬉しいな。近場での全国公演日程は合わなかったので、観るのをあきらめていた演目でしたから、なお嬉しいです。写真は配布されたリーフレットの表紙です。すみません、引用させていただきました。

 「エルコスの祈り」は開始前の注意事項の放送からしてファミリーミュージカルそのもの。配布されるキャスト表にも振り仮名がついています。分かりやすいストーリーと複雑ではない人物造型、悪役は見るからに毒々しい化粧をしているし、若手俳優の皆さん演じるところの子どもたちの溌剌としたダンスも、子どもたちをひきつける要素十分だと感じます。で、大人&ティーンエージャーの私たちは、と言うと・・・やっぱり面白く、笑ったり涙したりしながら十二分に楽しみました。この話は原作の表示がありませんが、全くの創作なんでしょうか。すてきなファンタジーだと思いましたが、スーパーロボット対人間・・・のシニカルな意味は含んでいないのかな?あと「行き過ぎた管理教育」の責任者で、拝金主義者的に見える理事長は、結局何も問われることはないんでしょうか?SF小説だったらそこんとこが描かれているように思いますが・・・。物語として、そのあたりは少々物足りない気もしないではありません。

 story・・・未来へ向かう乗り物に一人のセールスマンが乗り込みます。行く先は2059年。宇宙のどこかにある「ユートピア学園」。そこは、寂しさからの夜遊び、いじめられての不登校、勉強が出来ない・不良と呼ばれた・・・等々「問題児」とされた子どもたちが送り込まれ、厳しい規則でがんじがらめに管理されている「学校」でした。子どもたちは名前でなく背番号で呼ばれ、逆らうと体罰ロボットに罰せられます・・・(と書くととっても暗い物語のようですが、白塗りのクラウンのような化粧の3人の先生=悪役がいかにも戯画的なので、あくまでコメディとして話は進みます)。そこへやってきたセールスマンは、経費が嵩むのを愚痴る理事長にスーパーロボットの導入を進めます。そのロボットは1台で学校の雑用から教師の仕事まで全てをし遂げることができると言うのです。半信半疑ながらそのロボットの導入を決める理事長。実はそのロボットを発明したストーン博士は、夢さえ奪われたユートピア学園の子どもたちをかわいそうに思い、心を持ったエスパーロボットを開発したのです。世界中の知識・才能に加え子どもたちの夢や憧れまでもインプットされたロボット、エルコスはたちまち子どもたちを魅了しますが・・・。

 CAST・・(敬称略)
エルコス・・・・・・・・・・・・・・染谷沙絵子
ストーン博士・・・・・・・・・・・・岡崎克也
ジョン(反抗的な男子生徒)・・・・・鈴木智之
ダニエラ(中心的な教師:悪さも1番)菅本烈子
パルタ(強面の教師:教師は皆悪役)・丹下博喜
ダーリー(道化役の教師:でも悪役)・川口雄二
理事長・・・・・・・・・・・・・・・鈴木周
セールスマン・・・・・・・・・・・・神保幸由
子どもたち
ポール・・・・・・・・・・・・・・・白山博基
ジョージ・・・・・・・・・・・・・・藤原大輔
リック・・・・・・・・・・・・・・・片山怜也
ニールス・・・・・・・・・・・・・・南圭祐
ピーター・・・・・・・・・・・・・・星潤
ローズ・・・・・・・・・・・・・・・熊本梨沙
チェリー・・・・・・・・・・・・・・古屋敷レナ
アミー・・・・・・・・・・・・・・・平田綾
リンダ・・・・・・・・・・・・・・・松本菜緒
シェリー・・・・・・・・・・・・・・出口恵理
サラ・・・・・・・・・・・・・・・・鳥海いくえ
ポーラ・・・・・・・・・・・・・・・柏円
ハニー・・・・・・・・・・・・・・・猪狩あすか
エマ・・・・・・・・・・・・・・・・磯部愛奈

 「アンサンブル」としての紹介じゃなくて全員に役名がついているのも良いですねぇ。メインのキャストの皆さまにつきましては、色々と感想もありますが・・・とりあえず、丹下さんと川口さんの小悪党なコメディアンぶりが私のツボでした。またこのキャストでは丹下さんが格別にダンス巧者(ラインダンスでの足の上がりっぷりが全然違う)だと思いました。カーテンコールから引き上げル時の所作も楽しかったし・・・。藤原さんは・・・若手俳優さんたちに混じって、ひときわ巧い人という感じでした。mainでない役で藤原さんを観たのは私は初めてのような気がします。少し痩せられたような気がしますが・・・。女子トイレの行列ではあちこちから「大ちゃん可愛かった」との声が聞こえていました。
 とにもかくにも、今日私と娘は職場と学校から大慌てで駆けつけたわけですが、それだけの価値のある楽しいソワレでした。
 何度もカーテンコールがあり、最後はスタンディングオベーション。で、最後の最後に出てきたエルコス=染谷さんに客席から花束を渡す男性一人・・・。劇団四季の公演ではこれは初めてのことなのでビックリ!染谷さんも驚いてはったように見えました。一瞬舞台下手袖を伺ってから受け取ってはりましたが・・・あれはOKなの??

「55Steps」公開舞台稽古 ③

2009-07-14 00:02:48 | 観劇記
『劇団四季ソング&ダンス55ステップス』大阪公演・公開舞台稽古の報告&感想その3です。また深夜になってしまいました。
 第2部は、劇団四季のオリジナルミュージカルとアンドリュー・ロイド・ウェッバーの楽曲で構成されていて、阿久津陽一郎さんの「夢を配る」からはじまります。配達人のセリフは「遊園地」ではなく「劇場」へのご招待という感じにアレンジされています。
 「ユタと不思議な仲間たち」からさよちゃんの「夢を続けて」を早水小夜子さん(あ、早水さんも小夜ちゃんなんだ、今気づいた)。美しい歌声。ペドロの「見果てぬ夢」はもちろん芝清道さん。三木たかしさんの曲だからでしょうか、なんとなく歌謡ショーを思わせられますが、昭和調なのも私にとってはイイ感じです。
 次はガラっと感じが変わって、「異国の丘」のニューヨークのパーティーで奏でられた「アレキサンダーズ・ラグタイムバンド」。見事なダンス・シーンです。
「名も知らぬ人」は秋夢子さんと李涛さんで。私はこのお二人の歌はこの日までたぶん聴いたことがなかったのですが、ミュージカルでぜひ拝見したくなってしまいました。
 「南十字星」からはインドネシアのお祭りの様子。「炎の祈り」とガムランの響くバリ舞踊。そして保科中尉こと阿久津さんの「祖国」です。
 後半はALWの曲。
 芝さんが歌う「ピラトの夢」。良いお声です。
 「キャッツ」からタガーナンバーは李さん。イケてるタガーにまつわりつくダンサーの女性陣がとても蠱惑的。特に須田綾乃さん。
 「メモリー」はもちろん早水さん。すばらしい。
 「オペラ座の怪人」ファントムに扮して歌うのは芝さんの「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」。本物の「オペラ座の怪人」でも観てみたい芝さんファントム。このナンバーの構成も凝っていて、世界のプリマ斉藤美絵子さんがチュチュとトゥシューズで本格的なバレエを踊ってくれます。クリスティーヌに見立てられていると思しき斉藤さんがファントムに近づいたり離れたり・・・美しさにドキドキしながら凝視してしまいました。ラウルに見立てられてると思しき男性バレリーナ(多分岩崎晋也さん)も登場します。
 「エビータ」からは「飛躍に向かって」、チェの歌を歌うのは阿久津さん。カッコ良すぎ。「ブエノスアイレス」は当然井上智恵さん。男性ダンサーたちに囲まれて歌い踊るエビータです。
 2曲知らない曲が入りました。1曲は「スター・ライト・エクスプレス」李さん。ピュアで若々しい感じの曲がピッタリはまる方ですね。
 オーバーチュアでも現れた大きなミラーボールを使った派手な演出は「JCS」より「スーパー・スター」。阿久津さんがユダですよ~。ソウル・ガールズは早水さん・井上さん・秋さんとそろうとなんだか贅沢な顔ぶれという気がします。この記事の写真が「スーパー・スター」のシーンです。黒づくめの衣装に金のクルスのペンダントをつけた阿久津さん、チェも良かったけどユダもめっちゃいい。阿久津さんのユダ、芝さんのジーザスで「ジーザス・クライスト・スーパースター」の上演はないものでしょうか?
 第2幕も圧倒されている間に幕が降りてしまいました。あれあれ?時間が経つのが早すぎる!
 と思いきや、舞台袖から加藤敬二さんがつなぎを着て現れて・・・あ、もしかして私、作品の解説しすぎでしょうか?いわゆるネタバレってやつ?すみません。後はカーテンコールをのこすのみですが最後まで書くことはやめておきます。今更ながら長々と書いてしまって・・・ちょっと反省。何しろまだ、舞台の興奮がおさまっていないのです。すばらしい作品、次回観にいくのは3連休のときですが、とってもとっても楽しみです。末筆になりましたが、公開舞台稽古なんて得がたい機会に私を当選させてくださった劇団四季の広報担当の皆さま、大感謝です。
 もしこの長すぎるレポートを全部読んでくださった奇特な方がいらっしゃるなら、その方にも感謝。
 あ、それから、曲名や出演者の名前など、もし勘違いや記憶違いがあってもお許しください。
 なお、この記事の写真は劇団四季より、ブログ記者に提供していただいたもので、撮影されたのは中島仁實氏だそうです。
 番外シリーズはこれで終わり。ついでにうちの姫にゃんの写真も見て行ってくださいね。
 
 

「55Steps」公開舞台稽古 ②

2009-07-13 22:53:54 | 観劇記
『劇団四季ソング&ダンス55ステップス』大阪公演・公開舞台稽古の感想その2です。
 初日開幕は今日ですね。今日初日に観劇できた人は、今頃感動の余韻に浸っておられる頃でしょうか・・・。私自身、いまだに余韻に浸っています。世間的にはもうフレッシュな話題ではなくなってしまいましたが、長引く余韻に浮かされるまま・・・昨日の続きです。
 「アイーダ」の次は、ディズニーミュージカルのナンバーから・・・ということで、
ライオンキングから「シャドーランド」「早く王様になりたい」。
秋夢子さんの歌は初めてですが、お若く見えるのに力強くてステキでした。
次はパリへ移って・・・・・
 「壁抜け男」より「最新ニュースのジャバ」・・・「ディズニーミュージカルじゃないじゃん」と、心の中でプチツッコミ。男性シンガー3人で「壁抜け男」の歌詞ではなく、「55Steps」版に創作したと見える歌詞でした。。「居眠りしている暇はありません」とのことですが、むしろ眠れるはずがありません。
 続いて「ノートルダムの鐘」。「僕の願い」を李涛さん。仮面をつけたカジモドです。ピュアな感じ。ロマの踊り子・エスメラルダに扮してタンバリンを持ってダンスをするのは加藤久美子さん。このためにカールの強いソバージュにしておられるのでしょうか?とても魅惑的です。(でも、「ゴッド・ヘルプ」を歌ったのは井上智恵さん。)「トプシー・ターヴィー」は阿久津さん。女性の男装は別に可笑しくないのに、男優の女装がこんなにも可笑しいのはなんででしょう?
 そしてロンドンに移って、「チム・チム・チェリー」を芝さんが。
 で、なぜか次はギリシャ(またもやディズニーではない!)。秋さんが「I Have A Dream」。秋さんと早水さんで「Slipping Through My Fingers」。早水さんの歌に
感動して涙ぐんでしまいました。
 ザルツブルグへ・・・。井上さんが中心になって「ドレミの歌」。よく知られているペギー葉山版の歌詞ではなく、劇団四季オリジナルの歌詞のようです。1オクターブ分のトーンチャイムを持って女性ダンサーさんたちが登場。最前列のお客さんたちにトーンチャイムを渡して舞台の上へ・・・。
 ここに掲載した写真がその「ドレミの歌」のシーンです。井上さんが真ん中で、奥のほうにいるのはトーンチャイムで演奏するお客さんたちです。楽しそうでちょっぴりうらやましい。お客さんたちも皆上手でした。高い方のDのトーンチャイムを持って現れた芝さんが楽しかった。なお、この写真は劇団四季から提供されたもので、撮影は中島仁實さんだそうです。
 次の曲は知らない曲でした。秋夢子さんが歌う「Part Of Your World」。「リトル・マーメイド」の曲らしいですが、アニメも観てないからなぁ・・・。
 ついに一部の最後の曲。岩崎さんが歌いだす「Be Our Guest」!黒燕尾の集団ダンスはNHKBS2の特集でも放映されたばかりですが・・やはりナマは迫力が違う!圧倒されているうちに幕がおりました。



「55Steps」公開舞台稽古①

2009-07-12 23:24:01 | 観劇記
 今日はいつもと趣向を変えまして、姫にゃんのお写真はお休み。文章も姫にゃんに代わりまして“お母さん”が綴ります。
 本日、幸運にも、私、姫にゃんの母は、『劇団四季ソング&ダンス55ステップス』大阪公演・公開舞台稽古の「ブログ記者ご招待」という企画に当選しまして、行ってまいりました。大阪四季劇場へ。
 公開舞台稽古(いわゆるゲネプロ見学ですね)とはいえ、アンコール(カーテンコール)までちゃんとあったし、私たち観客にとっては本番の舞台とおそらくなんら変わらぬクオリティ。幕が開いた途端から、席を立つまで大満足の舞台でした。
 本日の出演は、(以下敬称略で失礼します)

 男性シンガー
  阿久津陽一郎
  芝清道
  李涛
 女性シンガー
  井上智恵
  早水小夜子
  秋夢子
 男性ダンサー
  川東優希
  萩原隆匡
  岩崎晋也
  徳永義満(満寧)
  加藤敬二
  成田蔵人
  金久烈
  河野駿介
  前田順弘
 女性ダンサー
  加藤久美子
  駅田郁美
  杏奈
  須田綾乃
  柴田桃子
  柴田厚子
  坂田加奈子
  高倉恵美
  斉藤美絵子
  泉春花

 のみなさんでした。

 最初、出演者の書かれた紙を見て、阿久津さんが「シンガー」というのには失礼ながらちょっと首を傾げました。ホンマに失礼な書き方で申し訳ないけど、私は大阪「アイーダ」の始まったばかりの頃を見ていますから・・・、俳優としての阿久津さんは十二分にステキですけど・・・、と思ってしまって。ところが、1曲目「ようこそ劇場へ」「アプローズ」を聞いてホンマに驚きました。数年の間にこんんなに長足の進歩を遂げられるとは!シンガーとしても素晴らしいではありませんか!本当に嬉しい驚きでした。
 今日、「アイーダ」のナンバーからは「愛の物語」は早水さん、「勝利ほほえむ」を歌ったのは李涛さん。どちらも文句なし、とってもお上手です。そして「星のさだめ」を阿久津さんと井上さんのデュエット。京都公演の後半と同じ組み合わせですが・・・、明らかに阿久津さんの歌は以前より格段にうまいのです。聞き入ってしまいました。全体の演出も洒落てました。エジプト兵たちがアルゼンチンの軍人たちみたいでしたが・・・。 

 夜中になってしまいました。続きはまた明日。 

 なお、この記事の写真は劇団四季より、ブログ記者に提供していただいたもので、撮影されたのは中島仁實氏だそうです。この写真は「ライオンキング」でヤングシンバが歌うナンバー「早く王様になりたい」を歌うシーンのものです。若いボクサーがチャンピオンに挑戦してイイカゲンな態度で翻弄するコミカルな構成になっています。