もはや、日程というより、観光をあきらめねばならないことがハードだった旅の思い出記録となっていますが・・・。とりあえず、せめて会津名物は食べなあかんということで、渋川問屋での昼食は、定食にしました。2100円にしては大満足な内容です。
つき出しは、季節の野菜ということでしたが、この日は三度豆のお浸し。さっき試飲して気に入った宮泉名醸のにごり酒「細雪」が食前酒で出されるのもうれしいところです。
ニシンの山椒漬け、棒タラを甘辛くやわらかく煮付けた棒タラ煮、トロトロに煮込まれたニシンの昆布巻き、どの会津料理も美味しかったのですが、やっぱり私はこづゆが一番お気に入り。
干し貝柱で出汁をとるのだそうですが、ホテルのこづゆが干し椎茸入りだったのに対し、渋川問屋のはシメジ入り。どちらもたっぷりの野菜やきくらげ、豆麩が美味しさを増幅させています。ホテルのバイキングのようにはいかないにしても、渋川問屋でもこづゆのおかわりがしたかった私です。
季節の野菜の天ぷらもありました。
ご飯も季節もののようで、枝豆ご飯。それと蕎麦の実の蒸し物のあんかけです。あとは香の物と水菓子(すいか)でした。
建物のほかにも、お庭や調度も趣のあるお店で、目も舌もお腹も堪能しました。
七日町通りで色々観光したり、お店を覗いたり、買い物したりしたかったのですが、やはりバスの時間がネックとなり、とりあえず通りを歩いただけ、車窓から見ただけになってしまったのが残念です。いろんな風景と再会を、あるいは次こそ会おうねと約束したいです。
大正の洋風建築(会津には往時の洋館が結構残っています)白木屋前のバス停からふたたび赤べこ号に乗り、会津若松駅へ。
駅構内でお土産を買い、会津若松市の観光PRキャラクター「お城ボくん」に見送られてローカル線で帰途に着きました。車体に赤べこがあしらわれていてかわいい。
普段旅行をしない私には、山あいや田園風景の中をローカル線で旅をするのも久しぶりですが、車窓を眺めながらのおしゃべりも楽しいものです。
郡山で東北新幹線に乗り換えです。