ひまわりてんびんへの道

会社は変われど、一貫して企業法務に携わってきました。思いつくまま、気の向くまま、気長に書き続けます。

法務担当者のあり方 その2

2005年09月07日 | 仕事

後輩から、先日の研修のレポートが出てきました。

人にわかりやすく話すためには、まず自分で理解して自分の言葉で語れるようにするのが重要です。

レポートの書き振りを見ていると、大いに得るところがあったようです。

研修では、直裁に、法務担当者とは?という講義はなかったようですが、講師の考え方として、法務部への新入部員にお願いしていることとして表明されたようです。

 以下、レジュメより抜粋

・基本的な法律知識の習得

・聞き上手、反面調査が必要、片務情報に頼るな。

・論理思考、法的思考訓練  -マニュアル人間になるな。そのマニュアルがなぜ必要になるかの意味を。

・会社顧客において行なわれる取引形態の把握。

・社内顧客の獲得、増大を目指せ。  -契約ドラフティングの目的は、契約作成ではなくその契約の対象となる取引において、遵法を基礎として会社利益を最大化することにある。

表現の仕方に、違いはあれ、前回、私が書いた法務担当者のあり方に共通しているものがあり、意を強くしました。

前回は、細かく書きませんでしたが、

情報源として社内外のネットワークづくりに努め(人脈や情報収集力)、対立する利害を調整し(調整力)、問題の背景となっている事実関係などの情報を収集し、これらを正確に捉え、(情報収集・分析力)、公正な立場(バランス感覚)で関係者から事情を聴き(包容力)、是々非々の立場で、時宜に応じた適切有効な代替案を提案(企画創造力)、納得(説得力)させるといった能力も、法務担当者には必要と考えています。

今回、後輩が受けたこの研修は、近頃、目先の仕事に追われ、管理の雑用に追われがちな自分にとっても、普段そんなこと改めて考えることもしなかったけれど、常に念頭において置くべき法務担当者のありようについて振り返るいいきっかけとなりました。

 

 

 


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