贔屓のひきたおし

歌舞伎や他の芝居を見て感じた感想を綴っていきます。
お話の中心はたぶん海老蔵さん。とても好きなので・・・。

女形の夕べ in 新橋演舞場

2006-05-14 15:03:34 | 芝居の周辺
5月12日(金)夜9時から新橋演舞場で行われた「女形の夕べ」というトークショーに行ってまいりました。
ご出演は芝雀さん、福助さん、亀治郎さん。
会場は、演舞場地下2階のラウンジ東。

受付をすませると、なにやら白いビニール袋に入った四角っぽいものが渡される。
「今日のイベントって、お土産付だっけ・・・?」と思いつつ、適当に席に着いてビニール袋の中身を見ると、
ブリックパックの日本茶とお饅頭2個。
「お茶とお菓子をご用意」と案内に書いてあったのはこのことだったのか・・・・。
勝手に「コーヒーとケーキ」を想像していた私。

会場はぎっしり椅子が並べられ、200人ちかくいたのではないか。
八割以上が女性で、着物姿の方もちらほら。

9時過ぎに芝雀さんと福助さんがご登場。
お客さんで一杯の会場をみて福助さん、かなりびっくりのご様子。
「あ~ん、福助さんやっぱりステキ~」と思わずつぶやいている女性の声が聞こえる。
亀治郎さんは、公演の最後のお役が終わったばかりなので少々遅れるとのこと。
服装は、芝雀さんはサラリーマンが来てもおかしくはないようなグレーのスーツ、
福助さんは白のスタンドカラーのシャツに黒の皮ジャケット。
あとから登場した亀治郎さんは、
真っ赤なジャケットに真っ黄色のオープンカラーのシャツ。
ハワイにいそうなヤーさん風の服装に会場内大うけ。
個人的には、亀治郎さんが意外に男っぽいのちょっと驚き。

「男から女形に変わって行くのはどの段階か」
「親はよく教えてくれるか」
「セリフはどうやって覚えるか」
「やっていて一番つらい役はなにか」
「これから目指しているものはなにか」

といった話を皆さんそれぞれ、時にはまじめに、時にはユーモアを交えて楽しく話してくださいました。
話を振ったり、突っ込んだりするのはだいたい福助さんで、
芝雀さんはそれににこやかに答えられ、
亀治郎さんは舞台の疲れがまだ残っているのか、言葉少なに答える・・という感じで進みました。

いろいろなお話の中で、海老蔵さんやロンドン公演の話もちょっとだけ出たので、
そこだけ再現しておきます(あくまで私が覚えている範囲です。
文字にするとどういうニュアンスで読む方に伝わるかわかりませんが、
とても楽しい雰囲気の中でのざっくばらんな会話としてお読み下さい。)

その1
何の話からだったか、福助さんが亀治郎さんに
「そういえば、海老さまがこの間、歌舞伎座の近くを白いジーパンに下駄履いて歩いてたわよ。下駄止めてほしいわよねー」。
亀治郎さん「こんぴらでもいつも下駄でした。」
福助さん「ヴィトンで下駄も作ってもらえばいいのにね。」

その2
福助さん(以下福)「これから何を目指してるの?何がやりたい?」
亀治郎さん(以下亀)「何も目指してません」
福「流されるまま?」
亀「流されるまま」
福「やりたいことって、もしかして『休み』だったりして?」
亀「ちょっと」
福「あら、じゃ来月変わってあげるわよ」 
亀「ダメです、来月はダメです。出ます」 
福「何やるの?」
亀「かさねと藤娘です」
福「え、藤娘踊るの?」
亀「いえ、あちら(海老蔵さん)が・・」
福「ふ~ん」

トークショーのあとは、全員を3班に分けて役者さんと一緒に記念撮影。
とても和やかで楽しい会でした。
福助さんは「5人くらい集まってくれればいいなーと思ってたけど、こんなに沢山来てくださってとてもうれしい。
他の役者さんにも声を掛けて、これからもこういう機会を作りたい」といううれしいお話。
あとお三方から共通して「皆さんもっと着物をきてくださいねー」というメッセージも。

全部終わって演舞場をでたのは夜10時半近く。
役者さんも、皆さんも遅くまでお疲れ様でした。



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