髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「たけしの挑戦状」 レビュー (ファミコン)

2018-08-31 21:00:42 | ファミコンレビュー
一応、サブタイトルがあり「ポリネシアンキッド 南海の黄金」というものらしい。

「ビートたけし」氏監修のゲーム(デザイナーとして参加)
サイドビューアクションRPG
発売はタイトー
1986年12月10日発売
(有名な『ビートたけし』氏のフライデー事件が本作発売の前日に起こしている)
バーチャルコンソールにて配信「CERO:B判定、12歳以上対象
「ゲームセンターCX」での1回目のゲームプレイソフト
(この時点で『有野の挑戦』という名称はない)



キャッチコピーは「謎を解けるか。一億人。」

ソフトのパッケージの表面に

「常識があぶない。」

裏面ではビートたけし自ら

「今までのゲームと同じレベルで考えるとクリアー出来ない」

とコメントしている。
また広告には

「成功確率 無限大数分の1」

と書かれていた。


あらすじ
冒頭「愛人」とデカデカと書かれた張り紙の悪趣味な社長の
社長室に呼び出され

「最近 君の成績は
 どうも良くないな
 ボーナスが少ないのも
 そのせいだぞ。
 今後はもっと頑張ってくれ」

と、ボーナスを受け取り、
社長を殴って机にめり込ませる場面から始まる。(めり込ませるのは自由だが…)



操作方法

左右キー:移動
上キー:建物内に入る
下キー:しゃがみモード
 (上キーを押すかジャンプしないと解除されない)

Bボタン:ジャンプ
 下+Bボタン:ハイジャンプ
Aボタン:攻撃

スタートボタン:ポーズ
セレクトボタン:メニューを開く

 メニュー内
  「もどる」:サイドビュー画面に戻る
  「おわる」:パスワード表示
  「はなしかた」:おどして話すか通常で話すか切り替え
  「こうげき」:『殴る』か『銃』か『石』での攻撃の選択
   (銃や石は持ってないと使用不可)

 ※所持中の『道具』や『資格』は表示されるが
 習得した『言語』や『スポーツ技能』などは表示されない。

2コンの下キー+Aボタンで

「もしもし」

と、主人公が言う。
これでマイク入力中という認識される。
それ以降は2コンのAボタンを押すとマイク認識中となる。
ただ、イベント中などにマイクを使用しても『もしもし』表示はない。

敵を倒した時、倒れて体をばたつかせて消滅するが
それを見届けると300円が手に入る。
ばたつかせている状態で建物に入ったり、別のマップに行ったり、
メニューを開くと無効である。





点数は測定不能



良い点
・自由度が高い
・システム面は決して悪くない


悪い点
・謎解き
・回復面が乏しい
・アクション面


良い点の解説
・自由度が高い
 お店だけでも
 「本屋」「花屋」「映画館」「駄菓子屋」「スナック」などお店が豊富である。
 だがあまりにも広大無比って感じなんだよなぁ…


・システム面は決して悪くない
 ゲームの評判は悪いが、システム面に関しては最悪というほどでもない。

 「パスワードコンテニュー」可能だし
 (但し、間違えると打ち直しなしの即死なのは頂けないが…)

 「マイク」の使用の時
 上記、2コンの下キー+Aボタンで認識してくれるし

 まぁ、これに関しては素晴らしいって程ではなく
 謎解き面が壊滅的なので相対的に
 この要素が良く見えるだけにしか過ぎない…


悪い点の解説
・謎解き
 上記、自由度は高い…
 あまりにも高いがヒントが殆どない。
 クリアに向けて次に何をしたらいいのか分からないのだ。


・アクション面
 敵味方、殴ってもノックバックせず、無敵時間もなく、
 ジャンプ中のパンチは出来ない。(銃撃は可能)
 避けるのも困難。
 銃を持ってない時に、こちらを殴ってくる敵に対しては
 ひたすらテクニックもクソもないパンチの応酬となる。

 もう少し何とかならなかったん?


・回復面が乏しい
 殴ってくる敵に関してまともに相手をしていると
 ジリジリと体力を減らされるハメになるのだが

 「じゃぁ、どうやって回復すんの?」

 ってなると自宅に帰っても回復しない。
 日本ではスナックでテキーラを飲むと回復する。
 別の所ではホテルに泊まると回復する。




このソフトは「ゲーム」などと思ってはいけない。
タイトル通りなのだ

『たけしの挑戦状』

『ビートたけし』氏が

「これをクリア出来るものならクリアしてみろ」

というメッセージが込められているのだ。
だからこそ、ゲームとして評価できないからこそ上記の点数で
『測定不能』なのだ。


さて本作、電源を付けて
タイトル画面で真っ暗で無音でサラリーマンらしきオッサン

『何やコレ?』

と、困惑する。
スタートボタンを押しても無反応だが
オッサンが動くので
左に「START」と書かれていてそっちに行くとゲームが始まる。
右に「CONTINUE」と書かれた方に行くと

「こんてにゅうや」に行くと、

『げーむを おわる』:いきなり終了する
『げーむを さいかいする』:パスワード入力可能
『おやじを なぐる』:
 「ぎゃー ひとごろしーー」と出て主人公が倒れゲームオーバー
 (「人殺し」言う割にすました顔してんな。このジジイ…)







何かあってからのトライ&エラーを毎回させられる。

進めていた先で問題が生じて、最初に戻って対応に迫られるという感じ。
全てノーヒントである。

本作を例えるのなら
誰も入った事のない迷宮の最深部に行くって所だろうか…

洞窟内に入ったら当然、真っ暗なのでライトを買う必要になる。
洞窟を進んでいたら毒を持つコウモリがいて、最初に薬を持っていく事になる。
コウモリを越えた先はマグマの付近を通行しなければならず防熱服が必要になる。

と言った感じで問題回避の方法を探るハメになる。
まぁ…
それでも、回避しきれん酷いものもあるけどね。
パチンコ屋やスナックでのカラオケやら地図の部分やら…

そういう点を踏まえるとトライ&エラーっていうよりは
エラー&エラー&エラー&トライぐらいの感じだろうか?




売上は80万本
バーチャルコンソールにおいて実在タレントをモデルにしたタレントゲームを、
タレント本人または芸能事務所より許諾を得たうえで配信するのは本作が初である。

2017年にはTAITO CLASSICSの2作目ソフトとしてiOS並びにAndroidにて配信開始され
「はーどもーど」や「むてきもーど」
「ひんたぼ語検定」が追加されたとの事。
(本作のハードモードだと?狂っとんのか?)


当時とは色々と権利関係の事情が違うから
タレントが出ているゲームは出せないものが多い中
流石は世界の北野。

まぁ…
当時のゲームは自由なものが多かったからなぁ~。
自由というか

「所詮、タイアップのソフト。
 タレント使っとけば食いつく奴がいるだろ」

っていうあからさまに手抜きゲームや
タレント自体に影響がありそうなゲームは多々あった。

本作の場合は
当時の『ビートたけし』氏はめちゃくちゃしていたからなぁ~
上記の通り『フライデー襲撃事件』は本作発売の次の日の話だ。


「あ…
 確かにたけしだな」

って改めて同じ印象を深めただけだった。




ここからがネタバレ






















このゲームで特に理不尽な点と言えば

宝の地図をもらう所か…

『スナック あぜみち』でカラオケを使う所だな。

「カラオケは壊れています」

言われるのに、お酒を2杯飲むと歌うのを勧められるという…
(この時点でキツイ)
それから3回やって上手い評価が続くと

「いいかげんにしねえか」

と襲ってくるヤクザを殴り倒すとジジイが

「みどころがある」つって宝の地図をくれる。

それから

「『水につける』を選び、5分後マイクを使用する」or「『日光にさらす』を選び1時間待つ」

もう無茶苦茶だよね…

ちなみにここでジジイを倒しておかないと、最後の最後で

「ははは は゛かなやつめ
 おまえの あとを つけてきた
 のた゛
 たからは おれの ものた゛
 しねっ」

と、戦う事も出来ず無条件にバッドエンドにさせられるので注意。


それからひんたぼ島に行く事になるのだが…
ここでの

『ハンググライダー』一体何なん?

ハンググライダー操作方法

左右キー:移動
下キー:下降
Aボタン:射撃(銃所持時)

上ボタンで任意で上昇できんじゃねーか!
上昇方法自体はあって、突風に触れる事だ。
ただ、自キャラ1つ分ぐらいしか上昇しない。

そして鳥がウザ過ぎる。
餌でもくっついてるのかこちら目掛けてすり寄って来る。
しかもライフはなく触れたら即死…
上ボタンで任意で上昇できないから
あまり自由に下降を多用していると島に直撃して死亡する。

それに、死亡すると完全に即死でコンテニューを受け付けず、タイトル画面。
パスワード打ち直しはだる過ぎる…

で、2つ目の島を超えたあたりから出て来るUFO達。
ビームを撃って来るけど、体力があると当たっても体力消費で即死ではなく数発許容という謎
(UFO本体に触れると即死)


島に着き、ヒントもなしに島民の家に行くと

「おい おまえ
 ひとのいえに なにしにきた」

と言われ候補が上がるがどれを選んでも

「あやしいやつた゛ かまにいれ
 ろ」

と、釜茹でにされかける。

「ははは おもいしったか」
 しぬまえに なにか け゛いを
  してみろ」

と言われ候補が上がる。

「尺八を吹く」
「三味線を弾く」
「ブレークダンスをする」
「社交ダンスを踊る」
「命乞いをする」
「とびかかる」

それでカルチャースクールで習得した「三味線を弾く」を

「すは゛らしい あなたを そん
 けいします」
「このしまにすむ せんにんのと
 ころへ いってみてください」

言われて釜から出た直後に殴られる。
(コイツらにとっては暴力は挨拶なのか?)

『ほこら』の仙人に会い、水筒を渡すと

「たからへのかき゛は むらにい
 るひとか゛ もっている
 それをもらうのし゛ゃ」

というので、再び釜茹でにされかけた家に行って
『刺繍』を渡すと『聖なる石』をもらえる。
それが鍵なのだ(『ソードマスターヤマト』みたいだな…)

しかし、ここの村の無関係の家に
一旦入ると出られないんだよな。『EXIT』なんて書かれているくせに…
なめとんのかと…
(パスワードを取って再開するしかない…)



色の変化などもなしにしゃがんで山でしゃがんで地下に行き、
その地下も色も何の変哲もない所でしゃがむ事で下階に行けるとか…
そしてやっとのことで見つけた宝箱。

「ついに たからを みつけた
 そ゛ーー」

という主人公の言葉
(宝箱付近にある財宝っぽいのがゴミにしか見えんけど…)

だけど、その後の主人公が描かれる訳でもなく
スタッフロールもなしに曲も変わる事もなく急に

『ビートたけし』氏が現れ

「えらいっ」

という言葉が表示され文字が消える。
待つ事5分

「こんな け゛ーむに まし゛に
 なっちゃって と゛うするの


                  完」


(これも数秒しか表示されないのでトイレとか長々と行っていると見逃すので注意!)

コレ…
「髭人」は某アドベンチャーの「犯人は〇〇」並に既に知っていたが
ノーヒントで宝箱を見つける条件がある「ドルアーガの塔」も
マニアたちが集まって宝箱の出す方法やら取得するか否かなどを検証したんだろう。
本作も攻略本を頼らずにクリアした猛者がいると思うが…
その人たちのコレを初見時の心境を是非とも知りたいものだ…

「こんなげーむにまじになっちゃって」ばかりが有名だが
他にバッドエンドが存在する。
釜茹でにされそうになった時、社交ダンスを習得して披露すると
現地の娘と結婚をさせられるというものがあるという。
これはこれで幸せなんかなぁ?


そうそう。
タイトル画面で2万発パンチを打ち込むと
洞窟の最下層から始まる。
左端に行くと宝があって触れるとクリアとなる。(オヤジは既に倒してある設定)

さぁ!どうしてもハンググライダーを越えられない人は
2万発パンチだパンチ!
(動画を見るとパンチを連射させていると50分ちょっとで完了する模様)


さて…
本作に関しては自由過ぎるゲームなのだから
少なくとも楽しめるようにできなかったのかってのが残念だよね。

日本を離れて「カジノ」で当てれば所持金が倍になる。
倍になったらパスワードを取ってやり直せば簡単に所持金をカンストできる。
日本では「カジノ」がないからこれが出来ないからなぁ…
入って色んな事をしたいんだけども~。
強盗傷害で手に入れられる金額はたった300円ぽっち…

「最初のボーナス」「退職金」「へそくり」なんか手に入れられるけども

ちゃんとクリアするには離婚する為に「慰謝料」を妻に払わなんといかんし…
(無一文になる)


ファミコンゲーの賭けでよくあったサイコロによる
「丁半」
なんてやってもええやん。

あ?博打は日本の法律で禁止されている?
無抵抗な人に強盗傷害が出来て、
ひんたぼ島で銃買ったら、免許などなしに即発砲できる世界観で何が法律だ。
どんな手段を使ってもいい!金を稼がせろ!

そうそう。
ネット上で調べたら本作のパスワードを解析したサイトがあって
データをダウンロードすると、所持金やフラグの状態を任意に決めて表示する事が出来る。
そこで日本での状態を決めるのが一番なのかもしれない…







まぁ、このゲームに関してはゲームをプレイする事よりも
発売経緯とか発売後の多くの逸話を見ていた方が遙かに面白い。

例えば
ホテルの部屋を借りて打ち合わせを行われ

「こんなに難しくしたらゲームバランスが崩壊する」

と、忠告を受けたが「たけし」氏はそれを受け入れなかったからこその
本作の難易度になった。


「よゐこ」の「有野」氏が「ビートたけし」氏に

「酔っぱらった勢いで言った内容がそのままゲーム化されたのは本当か?」

と、直接尋ねると、

「全部本当の事」

と、認めたそうだ。




他にも攻略本を出した出版社は

「攻略本買ったけど、解けない!」

と、苦情の電話が殺到。
1日に400本もかかってきて疲労困憊の担当者は

「担当者は死にました」

と、答えたという…
その後、攻略本の攻略本を発売するハメになったという…
その際、

「これで解けないからと言って、間違っても傘と消火器を持って
 出版社に殴り込まないように」

とフライデー事件のネタを書かれているとの事。



「たけし軍団」の団員は
クリアできない世の子供たちに

「金返せ!」

と、言われ殿である「ビートたけし」氏のゲームという事もあって手を出す訳にもいかず
対応に苦慮したという…
(クリアの仕方を教えてもらって子供と一緒にクリアするってのはダメだったんかな?)


プレイヤーは勿論の事、作り手や直接かかわってすらなない軍団すらも翻弄したゲーム。
だからこそ、ゲームや「ビートたけし」氏本人に関わった全ての人に言うのだろう。

「こんなゲームにまじになっちゃってどうするの」

と…

無論、髭人もまた本作に関わってマジになっちゃった1人です(笑)




「アストロ・ファング」 レビュー (ファミコン)

2018-08-24 21:00:35 | ファミコンレビュー
アクション&カーゲーム
A-WAVEから発売
1990年10月26日発売



あらすじ
広大なる銀河の片隅にかつて超文明を誇っていた惑星「RS-121」
その惑星に残された文明の遺産1本のハイウェイがあった。
その名も「ブラックライン」
この「ブラックライン」には伝説がありそれを解き明かそうと
このハイウェイに多くの者達が挑戦したが誰一人として戻って来るものはいなかった。

調査官『ライバー』はスーパーマシン『アストロ・ファング』を駆り
「RS-121」に降り立った。
ちょうど同じころ凶悪犯罪組織『ブラディ・ホーン』が
失われた伝説を暴こうと「RS-121」に降り立った。

『ライバー』と『ブラッディ・ホーン』が伝説をめぐる戦いが今、
この「ブラックライン」で繰り広げられようとしていた。


特徴

エネルギーが尽きる前にボスを倒し、ゴールまでたどり着く事がルール。
多くのレースゲームにある残り秒数はない。


自車で敵車を破壊する事が出来る。
「体当たり」や「ミサイル」などでだ。

ショップでアイテムの購入が可能。

走行距離を伸ばしたり、敵を倒す事で「SCORE」が増える。
「SOCRE」はお金と兼務している。
ただ、障害物に当たると減点されるので、お金も減る。

ショップのアイテム

「ファング」:タイヤの側面部に剣が装備され高速回転する。
 自車両サイドの敵車に触れると破壊出来る。
 但し、一度クラッシュすると無くなる
 (路上に落ちている黄色い『P』と同じ効果)

「強化ボディ」:5回まで敵車や障害物を破壊できる。

「スノータイヤ」:雪道でも滑らず走れる。

「ミサイル」:30発ミサイルを補充する。

「燃料」:エネルギー回復
 (路上に落ちている青い『P』と同じ効果)

「バリヤー」:一定時間無敵
 (路上に落ちている赤い『P』と同じ効果)




操作方法

左右キー:ハンドリング
上キー:ミサイル発射
下キー:変形
 変形すると車幅が狭まるがミサイルを撃てなくなる。

Bボタン:ブレーキ
Aボタン:アクセル

セレクトボタン:BGMのON、OFF
スタートボタン:ポーズ



得点は45点


良い点
・背景が豊富

悪い点
・上キー、ミサイル
・障害物
・分岐点


良い点の解説
・背景が豊富
雪の銀世界、岩場なんてのは他でもよく目にしそうだが
都市とかはるか遠くのカプセル型のコロニーとか太陽のプロミネンスなど
背景は多い。
ってあんま見ていると事故るけど(笑)

悪い点の解説
・上キー、ミサイル
どーも慣れないんだよね。

左右でハンドリングしながらミサイルってのは…
何でこんな操作方法にしたんだろう

アクセルがAボタンなら
ミサイルはBボタンでええやん。

下キーが減速で
上キーが変形。


・障害物
走行している路上のど真ん中になど障害物があるのだ。
当たると「バリヤー」や「装甲強化」してないと「ファング」が剥がれる…
買った矢先にこんな事になるとイラッと来るんだよな。

それにこのゲーム、路上ド真ん中にアイテムが転がっていることが多いので
アイテムを拾おうとして走行をど真ん中をキープしていると障害物が来たり…

「カーブ」「アイテムショップ」「この先、雪あり」
などをお知らせしてくるのだから障害物も教えんかい!

・分岐点
どういう処理をしているのか分からんけど
分岐点を残像で二股を表現するもんだから初見時に

「何やコレ?
 バグったか?」

と、戸惑った。






後、個人的にレース中も地図が見たかったわ。
何でレース前とゲームオーバー時しか表示せんねん。
今どこで先の分岐とかショップの場所を知りたいわ。

パスワードやセーブはないがゲームとしては全6面で短めで
無限コンテニューなので繰り返し遊んでいればクリアも困難ではない。
(再開はステージ最初から)

プレイしていて気を付けるべきは安全運転かな。
このゲーム、障害物に接触するとエネルギーが1メモリ減る。
全12メモリなので大した事がないって思えるかもしれないが
エネルギーは燃料込みなので走っていれば自然と減る。
エネルギーのアイテムはポンポン出てくる訳でもないし
ショップも1つの面で2つぐらいなのですぐに購入できるわけでもないので
あまり障害物に当たっているとすぐにエネルギー切れを起こす。
(障害物に当たると、減点でお金も減るからショップでアイテムを買えなくなる)

後、ファングつけてない状態で敵に左右から接触するとかなり跳ね飛ばされるから
並走しようとするのはやめて一旦スピードを落として
敵の車を先行させてからミサイルで破壊していくのがいいのかもしれない。


ソフトには車の絵はないが
タイトル画面や取説に描かれた「アストロファング」の車体はなかなかのハイセンスだわな。



↑:取説絵
 時速300kmが出るモンスターマシン。
 ミサイルも発射出来て変形も可能。
 機能としては申し分ない!!
 車で男を見極める女もいるようだからこんな車で来た男をどう見るのだろうか?
 是非ともデートは「アストロファング」で!

 車の改造などその他諸々で捕まります(笑)



ここからがネタバレ























エンディング


ボスは多くの面で大きな車がゴミを流してくる。
ミサイルで前方を走る車を破壊すればOKってな感じだが…
大きさやパッと見で『改造ミキサー車』って感じなんだよな。

そのボスを倒すとその先に飛行物体が攻撃してくる。
こちらは何もできないので指をくわえてみているだけである。
そのうちいなくなる。

ステージクリアの後、空中から別の飛行物体が
給油&ミサイルの補充を行ってくる。

空中から何とかなるのならわざわざ車で走行する必要ないんとちゃう?



ラスボスを倒し洞窟を抜けると
目の前に空中都市みたいのが現れ、「アストロファング」が浮き上がって
その空中都市に入っていき…
メッセージが流れる。


かくて ライバーの長く険しい道のりは
終わり、彼の目の前には 主を失った
都が 燦然と 輝いていた。
これこそ 忘れられた伝説の 黄金都市
そのものであった。

そして 今、新たなる 伝説が 生まれた。
幾多の危機を乗り越え、古の 伝説を
解き明かした 男の名を 伝えるために……



って出るんだけど
主人公「ライバー」の姿は一切ない。(取説にもなし)
それに謎を解いたみたいに出るけど
冒頭のあらすじのメッセージとエンディングのメッセージ以外何も文章ないんだよね。
黄金都市とか言われてもさ…
何故そんなものが作られたのかとか何も明らかにならない。

いきなり車が浮いて都市の方に吸い込まれていくのを見て

「お前、飛べるんなら端から飛んでいけや」

まぁ、道を走らないと都市が出現しないのかもしれない。
一時あった「ドラゴンボール」のちゃんと登らないといけない「カリン塔」みたいだな…

ってか、空飛ぶ敵放置でええんかい?
それと、誰一人として帰って来た人がいなかったという「ブラックライン」
今回「ブラッディーホーン」がいたから色々面倒だったけど、前は敵もいなかったんだろ。
岩ぐらいしかないショップがある道で何故帰れなかったのだろうか?
そっちの方がはるかに謎である…


「魔鐘」 レビュー (ファミコン)

2018-08-17 21:00:49 | ファミコンレビュー
クォータービューのアクションRPG
レナ―ル、タムテックスが開発
アイレムから発売
1986年12月15日発売


あらすじは

『ウィルナー王国』の王子『マイヤー』は王位継承の成人式の前に落ちつかずにいた。
ある日、王子は王国の行く末を案じ、湖のほとりで考えに耽っていた。
すると夜空に月が出ていて月の光を映した湖に影が落ち、
それは人の姿に代わり湖上に着き、話しかけて来た。

「『マイヤー』王子よ! 聖王家の光よ! 今こそ闇を照らす時が来たのだ。
 ウィルナー王国に暗黒の魔王ルーパスの手が伸びようとしている。
 魔王『ルーバス』は北の山に城を造り、魔法の鐘を鳴らし、魔物を集め、
 王国に攻め入ろうと企んでいる。
 そなたが王国の永遠の平和を望むなら、魔王『ルーバス』の魔宮にいき、
 7つの魔鐘を聖なる炎で焼き尽くしてしまわなければならない」

我に返るとその人影はなかった。
このことを父に報告すると『マイヤー』王子は父王に魔王討伐を言い渡された。
王子は『魔鐘』を焼き尽くし、魔王『ルーバス』を打倒する事が出来るか?

特徴

パスワードコンテニュー
パスワードはゲームオーバー時に表示

斜め向きが可能


操作方法
十字キー:移動
Aボタン:剣を投擲
Bボタン:メニュー画面時、不要アイテムを捨てる。

スタートボタン:ゲームスタート
セレクトボタン:メニューを開く

得点は0点

良い点
なし

悪い点
①主人公が弱すぎる
②迷宮の仕様。
③ノックバック
④崖
⑤ゲームオーバー時&パスワードでの再開での仕様

悪い点の解説

①主人公が弱すぎる
いくつもあるので分けて解説する。(漢数字で表記)

 一、初期、防御力が低すぎる。
  最初は「100」から始まり、
  近くに最大HP増加アイテムで「200」まで上がる。
  後半に置いてある最大HP増加アイテムで最終的に「299」まで上がる。

  「100」もあればなかなか戦えるんじゃないかと思えるが
  初期装備でスライムに触れるとダメージは「50」を超える。
  2発当たると「さようなら」である。
  弾など小さい物はもっとダメージは抑えられるが…
  体当たりだとどれも50越えは必須。
  体感で言えば「ゼルダの伝説」だと開始時ハートは3個であるが… 
  本作で例えるのなら「1個半」って所だろうか?
  仮に「200」まで増やしても「2個半~3個」ぐらいだな。

  「ゼルダ」なら

  「ピーピーピーピー」

  鳴りやまないってレベル…

  ハートが出るとHPが10増える。
  ハート出現頻度は高い物の回復するのもかなりの作業である…
  「ゼルダ」の『妖精の泉』のような全回復施設など存在しない。


 二、初期、攻撃力が低すぎる。
  攻撃力がかなり低く、剣1発で倒せる敵はほとんどいない。
  『スライム』だと20発ぐらい刺さなければならない。
  大きさから言えばぶどう1粒に20本以上のつまようじを刺すぐらいだろうか?
  あまりにも刺し過ぎて、もう刺す所ないだろ…

  「ギャグ〇ンガ日和」内の劇中劇
  『ソード〇スターヤ〇ト』で10回刺さないと死なない為に
  『ザ・不死身』と呼ばれる『サイアーク』も

  サイアーク「俺より最悪だぜ」

  と言うだろう。
  (ちなみに最強装備の『ドラゴンスレイヤー』装備で7発…)

  まぁ…そんな『スライム』が1体しか出ないのならともかく
  隣マップから戻ってくればすぐ復活するし、他に堅い敵はいくらでもいる。
  ウンザリ感が尋常ではない。

 三、初期攻撃は画面中1発のみ
  主人公が貧弱なので遠くから攻撃したいところだが
  初期武器は画面中1発しか放てないので
  1発1発撃っていたら時間がかかり過ぎる…

 四、初期攻撃の弾速が遅い
  装備を整えればかなり早くはなるが初期装備だとかなり遅い…
  ハエが止まれるんじゃないかと思えるレベルである。

  (三、四の要素は敵と0距離であれば連打で切り抜けられるのだが…
   うっかり外すと撃てない時間が長すぎる…)

 五、当たり判定がデカイ。
  「ゼルダの伝説」や「ワルキューレの冒険」に比べて
  横幅は同じだが、身長が倍ぐらい違う。
  そして、剣の発生は手の辺り
  (見ようによっては股間からにも見えなくもない…)
  頭部がお留守である。


②迷宮の仕様
 いくつもあるので更に細かく説明する。
 (既にウンザリしている方が大半だろうがお付き合い願いたい。
  というか髭人自身がウンザリしきっている…)

 一、迷宮の入り口は見えない
  (もうこの時点で「何それ?」って感じである)
  ただ歩いているといきなり迷宮にワープするのだ。
  (大抵、フィールドの端辺りである)
   突然の事に戸惑う事うけあいだ。
   見えるようになるアイテムは存在しない。

 二、部屋に出口がない
  入ったその場所にフィールドに戻る出口はない。何で?
  (落とし穴に落ちた的な感じか?)
  出口を探し回らなければならないのだ。

 三、敵の配置
  迷宮内で敵の配置について殆ど考慮されておらず
  扉に入り、隣の部屋に入った途端に敵がいて即ダメージは割とある現象。
  特に、下部の部屋に移動する際は緊張感が漂う。

 四、上下左右がループしている。
  壁がある所もあるが壁がない所は
  上下左右ループしていて困惑する。

 五、部屋の個性が殆どない。
  障害物や仕掛けはなく
  上下左右に扉があるか、敵の種類と数の違い、
  お店(魔法陣)があるかという違いしかない。

  部屋の構造は全く変わらない為、
  ループしているという仕様と相まって非常に迷いやすい。

  ここまでくれば
  察しがつくだろうが地図なんて親切なものはこのゲームに存在しない。

 六、『魔鐘』取得数で店から迷宮になる。
  城マップにあったお店は『魔鐘』を入手すると
  何故か迷宮が変化する。
  だからゲーム後半はお店は迷宮マップ内にあるものしか利用できなくなる。
  ウゼェ…

③ノックバック
 被ダメージ時のノックバックは強烈で
 それでいて下部の壁などに固められやすく身動きが出来なくなる。
 無敵時間は殆どないのでダメージを食らい続ける中
 投擲連打で敵を倒すのが先か…
 こちらがやられるのが先か…


④崖
 フィールド上の普通の部分では崖部分で下を押しても落ちないが
 奇妙な変化をしている縁の部分で下を押すと落下して即死、ゲームオーバーである。
 これが③のノックバックと⑤のゲームオーバー時の仕様が組み合わされることの極悪さは…
 比類なき酷さと言える。


⑤ゲームオーバー時&パスワードでの再開での仕様
 HPは100固定
 お金は50固定(『魔鐘』取得後は『0』)
 装備品以外のアイテム紛失





これら、悪い点を掛け合わせていくと
プレイヤーが悶絶するほどの極悪化学反応が起きるのである…
作り手は素晴らしいセンスあるよ。嫌がらせの。

まずフィールド上で

被ダメージ

③(ノックバック)

④(崖があってボッシュート)

ゲームオーバー

というのが本作でよく見られるゲームオーバーである。



他にも

被ダメージ

③(ノックバック)

②(迷宮に飛び込むが出口はねぇ)

②二&四(出口を求めて探し回るがループしていて激しく混乱)

②三(入った部屋の敵に包囲され)

①二(攻撃力が低く敵をなかなか倒せない)

①一(敵の被ダメージが高く)

ゲームオーバー。


しかも、これにプレイヤーのプレイに追い打ちをかけて来るのが
ゲームオーバーでアイテム紛失。

「主人公弱いから、薬を沢山買って固めよう」

つって薬だらけにしても、
うっかり被ダメージでノックバックして崖下落ちたら全てを無くすのだ。
ゲームやめようと思ってパスワード取りたくなった際は死ぬしかないし…
その貯めた金も一死で固定金額となる。

入口見えないって何なんだよ…
設定的に

 「7つの鐘が共鳴して作りだした空間のゆがみが目に見えない入口」

は?

「げーむのせつめいしょ」さんの「魔鐘」
ならば、このゲームも空間のゆがみによって見えなくなってしまえ!(本音)

1986年8月1日に発売された「ワルキューレの冒険」
本作は4か月後の12月15日である。
ディスクシステムの「ゼルダの伝説」と比較するよりは
「ワルキューレ」と比較するべきなのかもしれないな。
「ワルキューレ」の場合、
ゲームオーバー時の再開はちゃんとアイテムを残している。
しかしパスワードで再開すると殆どのアイテムは紛失する。
が、「ワルキューレ」の方はお金はパスワードで保持されるので
パスワードが取得できる宿屋の近くにある質屋でアイテムを
全て売ればお金だけは残る。
再開時はその金でアイテムを買い揃えばいいのだ。

本作で「ワルキューレ」より勝っているのは…
パスワードが短いって事ぐらいか?
だがそういったお金やアイテムのデータを消した分、短くなったってんなら
大馬鹿野郎としか言いようがない。


このゲームの本番は、フィールド面の最上階にある塔ステージが乱立するエリアだけど…
まず、そこまでたどり着いた人が当時、一体、どれだけいたのやら…
もはや巨大なウ〇コの塔がいくつも聳え立っているようにしか思えん。


しかし、パッケージの主人公どうなってんのかね?



寝違えたんだか変な首の角度だし、表情も何か険しいし

きっと主人公はこう思っているんだろう。

「俺のゲーム、この出来でええのか?」

と、首を傾げ困惑しているのだろう…
ハッキリ言っとく。

ダメです。


しかし、ここまで来るとこのゲームが一体何の為に生み出されたのか甚だ疑問である。
どれをとっても苦しみしか生まない仕様の数々。
製作側からプレイヤーに楽しんでもらおうと意図を微塵も感じさせない。
ただ難易度が高いだけなら何度も繰り返しプレイして技術力を磨くって事で
プレイを続ける事が出来るが本作の場合、仕様での難易度だもんな。

「このゲーム、クリア出来る物ならやってみろバ~カ!」

と、コケにされているとすら感じられる。
ゲームって楽しむためにあるのではないのか?


「崖」や「ノックバック」を考えて実装した製作者は
火サスなどのサスペンスドラマのエンディングで出てくるような
崖際2mぐらいの所に立って、ドロップキックされろとすら思うわ。
割とマジで…


そんなゲームの犠牲となった『マイヤー』王子以下
キャラクター達や世界観などすべてに対し涙を禁じ得ない!



ここからがネタバレ






















ボス戦は大体下に向けて攻撃を繰り返してくるので斜めを向いての攻撃が有効。
というか、真下で攻撃しているとノックバックして
出入り口に吹っ飛ばされる可能性が高いからなんだが…


さて、ラスボス戦。
ラスボスの部屋の前に最強の剣が落ちている。
刺さっているのではない落ちているのだ。
ゲーム的に盛り上げる気0だよな。やる気も0だし

そして3連戦。
巨大なヘビみたいのと2匹の熊みたいのは良く動きを見ていればさほど問題なく倒せる。
ラスボスの『魔王』であるがこのバカ、魔法なのか周囲に点々と円の形に敵を配置する。
部屋は狭いので避けるのは困難。
というか、1度当たるとノックバックで固められて身動きが取れない。
その間に、攻撃していくしかない。
大ダメージを受けるので薬が必要になる。
回復して体力が減り続ける中連射し、再び回復である。
無敵時間が殆どないので体力をよく見てないと死ぬ。

もはや避けたり見抜くテクニックなどなく
剣を連射し回復するタイミングを計るだけのゲームでしかない。
(まぁ、それが結構難しい…被ダメージがかなり大きいからだ。
 髭人は3度失敗した)

一体、何なんだよ。この盛り上がらないラスボス戦はよ。
(プレイ動画を見たら安全地帯があるようでそこまで良ければノーダメージで倒せる模様
 但し、うっかり1発でもあたると上記の通りノックバックで身動きが取れなくなる…)

で、何とかラスボスを倒すと
無数の『魔鐘』が降って来て割れまくる。

それで、王室で王位継承でもしたのか
大きめの主人公と王が出て来てお互い目を合わせてから微笑み

スタッフロールとなる。





本作、唯一の評価点は
「ワルキューレの冒険」と違って簡素ながら動くエンディングが存在していること。
上記の、王様と王子が出てくるところだ。
初期のファミコン容量では致し方なかったというか
文字だけその後を解説して終わりなんてよくあったからな。(文字すらないのもある)
しかも全文英語で、全く分からない人は

「なんのこっちゃ?」

で終わる無知の悲しみ(涙)

だからと言って、そのエンディングだけで
本作の全てを挽回できるかっつたら
無理無理無理無理。

ってかその魔王『ルーバス』を倒した後
無数の『魔鐘』が落ちてきて割れるシーン。
(見ているだけで色々と思い出してゲロを吐く思いだった…)
そもそも『魔鐘』は7つしかないんじゃなかったのか?
しかも下に落ちて『魔鐘』は割れまくるんだが『聖なる炎』じゃないと消滅させられないんじゃなかったのか?
まぁ、こんなゲームの製作者がゆえに今、自分たちが作っているゲームの設定を理解している訳はねぇか。




さて…
本作についてまとめていこうか?
このゲームはどーもゲームの流れと仕様がかみ合っていない。
非常に多くの 『無駄』 が存在している!

購入アイテムはかなり種類があるが
上記ラスボス戦で体力が持たないので薬を買うぐらいだ。
それ以外は『無駄』だと言い切れる。
何でかって?
結局、うっかり穴落ちゲームオーバーをしてしまうと
買ったアイテムを全てを失うのであれこれ買いそろえるのはバカがする事だ。
というか配置が酷いから別マップ移った瞬間に

被ダメージ→ノックバック→穴落ち→ゲームオーバー

というコンボはよくある。
もらい事故というレベルだ。
そのリスクを考えたら消失するアイテムを大量に買うのは『無駄』でしかないし
愚行であるという認識しかしなくなる。


次に
迷宮は10種類もあるが
「ゼルダの伝説」の『トライフォース』のような取得必須アイテムはないし
迷宮毎の個別アイテムもない。
中に入ったらせいぜい『スライム』のタワーで
楽々金稼ぎとお店を探してアイテムを買うってだけである。
お店の品ぞろえは8店舗。1つの迷宮に4店舗以上あるので
2つか3つの迷宮に行けばお店自体、全部を回れる。(品揃えはかぶりあり)
それ以外の迷宮は『無駄』である。
(ノックバックで入口に飛ばされて侵入させられるという実質ペナルティ扱い)

そして
塔エリアのボスを倒すと『魔鐘』を手に入れる事が出来る。
その取得した魔鐘の数によってお店の商品が変わる。(面倒くせぇ仕様)
一応、武器防具などは強力な物を置いてくれるのだが…

その塔エリアに存在する隠しエリア(見えないスペース)で最強の防具があるという…

お店で購入する中途半端に強いだけの武器防具なんて
ハッキリいって『無駄』である。
その上、1度『魔鐘』を手に入れると攻略した塔への侵入が出来なくなってしまうので
態と、別のアイテムを手に入れてから最強防具を取ろうなんて事も出来なくなってしまう。


ひたすらプレイヤーはこのゲームの無駄に付き合わされることとなる。
ここまで無理、無駄の連続だと

「無理とか無駄とか言う言葉は聞き飽きたし
 俺達には関係ねえ」

と、言った「ジョジョの奇妙の冒険」の『空条承太郎』も本作をプレイしていたら

「これは確かに無駄だな…」

と、頷くかもしれない…



さて、長々と怒りと嘆きを語りつつ
憎しみがある反面、不思議な感情も湧く事に気付く。
これほど『無駄無駄無駄無駄』と続けていると逆に興味が湧いてくるんだよね。
製作者と話をしてみたい。

「良くこんなゲーム、世に出せた物ですね。
 何でこんな出来になったんですか?
 テストプレイするしない以前の話だと思いますが…
 プレイヤーのみんなにはどう思ってこのゲームをプレイしてもらいたかったですか?
 それと、発売直後の世間の反応はどうだったんですか?」

などなど純粋に聞いてみたい。
割とファミコン初期のゲームである本作。
ゲームについて右も左もわからない人が

「取り敢えずファミコンだから買ってみよう」

という風に購入された可能性が高い分、『被害者』は多いだろう。
対談したら「たけしの挑戦状」並に面白い逸話が山のように出て来るかもしれない。


『魔鐘』を焼くのが目的のゲームタイトルが『魔鐘』

本作も漏れなく、焼いてやるのが最大の供養となるだろう。
製作側の隠しメッセージだろう。

ただ、今、プラスチック製のカセットを実際に焼こうとすると問題だよな。
焼くにも焼けないとかどーすりゃええねん…このソフト…

『マイヤー』王子は常にこのソフトを握りしめて冒険してほしい。
そうすれば

「被ダメージ→ノックバック→穴落ち→ゲームオーバー→アイテム紛失」

という流れで
この憐れむべき「魔鐘」を抹殺する事が出来るだろう。

あ…
アイテムとしての『魔鐘』は死んでも消えないんだった。
もう処理にも困る産業廃棄物じゃねーか!!
頼むからもう忘れさせてくれッ!!

やっぱり『魔鐘』を焼く専用の『聖なる炎』じゃないとダメか…
ちなみに『マイヤー』王子も炎に触れるとダメージを受けるんだよな。
過酷な運命であるがこの際『マイヤー』王子に背負ってもらうしかないか…
本作、『魔鐘』を持って『聖なる炎』に飛び込んでもらうのだ!!

さらば!『マイヤー』王子!!
君の愛と勇気とゲーム中数え切れないほど死亡したことは忘れない!!



合掌…





「ダブルドラゴン」 レビュー (ファミコン)

2018-08-10 21:00:54 | ファミコンレビュー

同名アーケード版の移植作品(1987年6月)
ベルトスクロールアクションゲーム
開発も発売もテクノスジャパン
1988年4月6日発売
「ゲームセンターCX ~有野の挑戦~」プレイソフト#201

あらすじ
アーケード版を表記する。
ファミコン版を知る人がいたら教えてくだしぇ~。

199X年、ニューヨークは暴力の街へと化していた。
政治、法律の介入も出来ず強い者だけが生き延びられる世界となっていたのだ。

街の外れで貧しい暮らしをする双子の兄弟がいた。
兄の「ジミー・リー」弟の「ビリー・リー」
ニューヨークの中心に功夫道場を営んでいて
道場には2000人以上の門下生がいて30以上の支部を抱えていたほどだった

しかし、5年前に全世界を巻き込んだ核戦争が起き大半の門下生は死亡した。
かろうじて生き残った2人は日々の鍛錬を怠る事はしなかった。

弟の『ビリー』は女子部の師範代の『マリアン』と恋仲であった。
兄の『ジミー』もまた密かに『マリアン』に思いを寄せていた。

ある日、スラム街の路上でマリアンが何者かに誘拐された。
2人の元に一通の手紙が届く。
それはニューヨーク最大の暴力組織「ブラック・ウォーリアーズ」からの通告だった。


特徴
主に2つのモードがある。

タイトル画面で

「ストーリーモード」(『MODE A』という表記)と
「対戦モード」(『MODE B』という表記)がある。

いずれも1人用2人用があるので計4つの中から選ぶことになる。



アーケード版になかったレベルが存在し
敵に攻撃が当たるたびに経験値が入り
レベルアップする1~7。

レベルに応じて技を技が追加される。



操作方法(通常ゲーム時)

十字キー:移動
Aボタン:パンチ
Bボタン:キック

[レベル1]
 ヘッドバット:左右キーを素早く2回叩く

[レベル2]
 アッパーカット:敵の屈み中にAボタン
 回し蹴り:敵の屈み中にBボタン

[レベル3]
 飛び蹴り:A+Bボタン

[レベル4]
 ]髪つかみキック:敵の屈み中に近づき、髪を掴んだらBボタン連打(最大4回)
 背負い投げ:敵の屈み中に近づき、髪を掴んだらAボタン

[レベル5]
 腰掛パンチ:敵のダウン中に接近し、腰を掛けたらA連打(払われる可能性あり)

[レベル6]
 肘打ち:敵が後ろにいる状態でAボタン

[レベル7]
 旋風脚:敵屈み中にBボタン


「髪掴みキック」「背負い投げ」「腰掛パンチ」と投擲武器は敵に当てても
経験値は入らない。(旋風脚はレベルMAXなので意味なし)


対戦時
(通常モード時と対戦モード時、一部操作が異なる)

十字キー:移動
 十字キー同一方向素早く2回:ダッシュ
Aボタン:パンチ、武器持ち、武器殴り、道具投げ
 ※鞭やバットなどの打撃系の道具は投げたり置いたりすることが出来ない

Bボタン:キック

A+Bボタン:ジャンプ攻撃(『オボボ』除く)
 武器を持っている時のモーションも若干異なる。


点数は40点

良い点
特になし

悪い点
・ストーリーモード時、2人同時プレイ不可
・全員双子の兄弟喧嘩

悪い点の解説
・ストーリーモード時、2人同時プレイ不可
『ダブルドラゴン』って名前
タイトル画面でストーリーが2Pモードなんて書いてあるけど
交互プレイであるので同時に戦えない。



・全員双子の兄弟喧嘩
対戦モードの「MODE B」である。
2人用を始めると6人の顔写真が現れる。濃い!
女キャラのリンダですら濃い(苦笑)
すると1つ疑問がわく。

「あれ?カーソルが2つねぇぞ」

2人用にもかかわらずキャラ選択カーソルが1つだけなのだ。
これはどういう事なのかというと…
単純に、別キャラ同士で対戦が出来ないのだ。
同キャラ対戦しか出来ない。
スーパーファミコンのストⅡは同キャラ対戦するのに
コマンドを入力しなければならないという実質裏ワザ扱いだったのに…
本作はそれだけ…

実に思い切っていると言える。



パンチは硬直が長くて隙を晒すのでキックが安定。

そしてレベル6になってからのエルボーゲー。
食らわせると1発ダウンなのでダウンさせて距離を取るなど仕切り直すのに有効。
左右に囲まれると面倒だけどね。

レベル7の旋風脚はその後の作品のをイメージしてグルグル回る物かと思いきや
見た目としては回し蹴りでしかなくて残念。
そして、しゃがまれると隙を晒して反撃を受けるのですぐに封印である。

オープニング曲の盛り上がりは異常。

にしても、アイテムなどなく、点数を稼いでも1UPしなかったり
裏ワザコンテニューなどもないので
結構ストイックなゲームである。
慣れてくれば20~30分程度でクリア出来るだけの代物であるが…

仕様として敵毎の武器が決められており、
その武器を持っていてもその敵を倒すと、武器が消滅するのが無くなるので注意。



一応、
裏ワザというか、バグ技か…
2面ラストのビルの梯子を登る所でリンダが複数出て来る。
1階の2匹を倒し、2階でも2匹降りて来るがそのうち1匹を倒し、
残りを1階に誘導して放置。
それで3階まで上がると2階から降りて来た1匹が消滅するのだが
ダメージ判定だけは残っているようでその消えた場所を攻撃すると経験値が手に入る。

TAS動画で俗にいう「無を取得」という奴に似ている。
本作の状態を正確に称するのなら「無に攻撃」とか「無から経験値」って所だろうか?

殴り続けるとレベルが上がる。手軽にレベル7まで持っていける。
但し、3階から降りて来る1匹を先に倒してしまうとダメージ判定が消えるので注意。

レベルをマックスにすれば経験値を意識する必要もなくなり
2面のボスを投げ飛ばしビルから転落させて
勝利を得るなんて外道作戦も問題ないのである(笑)


PS)アーケード版ではボディ食らって担がれる『マリアン』
 その際、パンチラしていたけど、本作は見えないよ。
 というか、スパッツ穿いているっぽいし

PS2)「ダウンタウン熱血物語」で
 『りゅういち』『りゅうじ」を二度倒すと
 死に際に
 「ふぁみこんのだぶるどらごんもよろしく」

 という。
 いやいや、お前等出てこないじゃん。
 

PS3)パッケージの背後の「名探偵コナン」に出て来そうな黒塗り女は何なん?
 最初コイツがラスボスなんじゃねーかと思ったよ(苦笑)





ここからがネタバレ






















にしても、同キャラ対戦しか出来ないモード…
ってみんな双子だったのか!?

ビリー:双子の兄貴と戦う事になるなんて…
ジミー:弟と戦うとはな…

ウィルアムス:奇遇にも俺達も双子だったんだ。
ローバー:マジで!?俺達も双子なんだぜ。
リンダ:凄い確率じゃない?私たちも双子なの!
チン:信じられん。お前達も双子だったとは…
アボボ:奇妙なつながりもあるものだな…
 俺達も双子だったんだ。

ビリー:こりゃ双子同士で戦っている場合じゃないな!
ジミー:みんなで呑みだ!

ウィリー:……。


こんなに双子ばかりだからこそ「ダブルドラゴン」だったのか?
しかしここまで双子ばかりってなると
何か、女キャラはみんな双子の異様なハーレムアニメが
昔深夜にあった事をふと思い出したよ…
そして1人ぼっちの『ウィリー』(涙)


ゲームとしては

4面、「アボボ」が岩をぶち抜いて出て来るが放置して崖を登っていい。
黙って見つめる濃い「アボボ」が実にシュール(笑)
岩をぶち抜くところは「浦安鉄筋家族」の「春巻」の初登場シーンを思い出したよ。

4面のその後のリフト面が結構面倒。
ジャンプ中の操作を受け付けないゲームで
「スーパーマリオブラザーズ」みたいな真似をさせんなって…
しかも動きがかなり硬いのに…池ポチャするケースが多発。

そこを超えると
ラストの敵キャラ全員集合場面。
今まで倒してきたボスを含めた奴らが2匹同時に襲ってくる。
出てこないのが銃を持っている唯一の一人っ子の「ウィリー」
銃はウザい。
それを倒したら真の黒幕…
それは主人公の兄「ジミー」だとぉ!?

しかしこの場面、時間が苦しい…
あまりダウン攻撃ばかりで時間を取っていると時間切れになる。
但し、焦って「ジミー」にやられたら「ジミー」戦からの再開であったから
ゆっくり余裕をもって倒せた。

そして、エンディング。
「ビリー」と「マリアン」とのキスなんだけども…


アーケード版だと、「ウィリー」がラスボスだから
敵総登場の場面の壁に吊るされているんだけど本作では違う。

「マリアン」は部屋にいて
「マリアン」は縛られている訳でもなく
ベッド、ソファ、テーブル、テレビ(?)、ヤシっぽい木などがある部屋にいて
結構快適な部屋でくつろいでいたんじゃないか?
テーブルの下には猫がいるし…(カワイイ)

「ドラゴンボール」の『ウーロン』みたいな事になっていたんじゃないか?
変身能力で村人を恐れさせて女の子をさらって来たけど正体が知られて
女の子がワガママを言い出す…みたいな…

「ジミー」の苦労がじみ~に分かるな…





……。


………。


髭人「え?何ですか?」

ボコッ!ボコッ!(蹴り2発)

ガスガスガス(髪つかみキック3発)

ビュン!(投げ)

髭人「うわ――――――!!」

哀れな男は谷底へ…



終劇





「ホワイトライオン伝説 ~ピラミッドの彼方に~」 レビュー (ファミコン)

2018-08-03 21:00:32 | ファミコンレビュー
RPG
「ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説」という映画があり(1988年公開)
映画の設定などを本作をベースとしている。
ケムコから発売
1989年7月14日発売


あらすじ
ファミコンの割にオープニングが1枚絵でちゃんと出て来るので
台詞を漢字変換で送ろう。
「」内台詞
『』内劇中のナレーション


『・・・両親は マリアに
 ホワイトライオン伝説に ついて
 話した・・・・・・』

母「昔ね ホワイトライオンが
 この村を 襲った時 沢山の
 戦士が 立ち向かった けれども
 どうしても 倒せなかったのよ。

 その時 若い戦士が
 勇気を 振り絞って ライオンに
 向かって 槍を 投げつけたの。

 その時 ホワイトライオンは
 村のはずれの 洞窟に 姿を
 消し 二度と現れなかったの。」

母「私たちは その謎を 求めて
 これから 旅に出るのよ。」

場面が変わり、船(ボート?)で去る両親

母「大変 危険で 困難な
 旅に なると思うの。
 私達が 帰るまで
 待ってちょうだい。

 困った事が あったら 村の
 長老の 所へ
 行きなさい。」

『・・・そう言い残して 両親は
 旅に出かけた・・・・・

 ・・・ところが それ以来
 両親の 消息は プッツリ
 途絶えてしまった。』

画面が変わり、槍を持つマリア。

『マリアは 両親を
 探す 決心をして
 村の長老を 尋ねた。』

長老「よくぞ 旅立つ 決心をした。
 この 槍には 若い戦士の
 魂が 乗り移っておる

 祈ると 彼が 現れ
 助けてくれるじゃろう。

 そして 身を守るという ランプを
 まず 探すのじゃ。」(長老の絵はなし)

『と 言って 長老は 槍と
 銅の鍵を マリアに 渡した。』

長老「ホワイトライオンは 地獄の門に
 いるという 噂があるのじゃ、
 マリア 気を付けていくのじゃよ。」

『そして マリアは 長老の家を
 後にし 地獄の門が あるという
 洞窟に 入っていった。』

操作可能となるが…
小部屋から始まる。(穴にでも落ちたのか?)

隣の部屋に行くと『ランプ』と『金の鍵』と『ダガー』を見つける。

金の鍵を使い、川にかかっている橋を渡ると…

『突然 地響きがして
 橋が 揺れた。
 マリアは 川に落ちてしまった。

 激流に 流されるうち
 いつしか マリアは
 気を失っていた・・・・・。』

気が付くと明るい泉に出ていて、3匹の妖精たちがいる。

妖精1「気が付きましたか?

 あなたが 溺れているのを
 見つけるのが 遅かったなら
 あなたは 死んでいたかもしれません。

 あなたが 旅に 出るなら
 ここと 同じような 泉を
 探しなさい。

 私達の 仲間が
 勇気と 夢を 与えて
 くれるでしょう。」

妖精2「その 姿・・・・・・・
 あなたは もしや 人間の
 支配する 世界から
 来たのでは ありませんか?
 もし そうなら 覚悟なさい。
 ここは 夢の 世界です。
 もう 再び 元の 世界には
 戻れませんよ。」

妖精3「先々で 旅の 記録を
 つけなさい。

 あなたが 闇の世界に
 入った時 最後の
 記録が 役に 立つでしょう。

 また 希望の欠片を集めなさい
 夢と 勇気が 広がります。

 勇気が 無くなると 闇の世界に
 引き込まれますよ。

 夢があれば 色々な 精霊が
 あなたを 助けてくれるでしょう」



『マリア』は、元の世界に戻れるのか?
『ホワイトライオン伝説』とはなんなのか?
『マリア』の冒険が始まる。




特徴
他のRPGと一線を画す要素が多い。
まず名称。

「レベル」ではなく「希望」
「HP」ではなく「勇気」
「MP」ではなく「夢」

※本作独自表現で誤解を招きやすくなるので(俺が)本レビューでの解説は
 「レベル」「HP」「MP」と表記する。

経験値はあらず、戦闘を行い勝利した場合はお金のみが得られる。
では、レベルは上がらないのかという話だが

アイテムとして『希望の欠片』というものがあって
それを取得する事によってレベルが1つ上がりHPやMPが上がる。
 ※取得時に最大HPと最大MPに回復


『武器』『鎧(服)』『盾』『兜』と言った身に着けるアイテムは存在しない。
『槍』とか『ダガー』など武器っぽいアイテムは出て来るが身に着ける事は出来ない。

では、戦闘などはどうなるのかという所であるが…
説明しよう。

『マリア』には
最初2つのコマンドだけしか使えない。

・『戦う』
・『逃げる』

『戦う』を選ぶと…
更に項目が出て来る。

 ・『祈る』
 ・『道具』

2種

 ・『祈る』
  まず、『槍』や『ランプ』などのアイテムには精霊が宿っており
  『祈る』というコマンドを実行する事でその精霊を呼び出す事が出来る。
  『祈る』とMPを消費するが所持している精霊なら同時に出現可能。
  (同一は不可、1ターンにつき1体ずつ)

  精霊を呼び出すと一緒に戦う事になる。
  様々な違いがあり、
  物理攻撃が得意な物、魔法が得意な物、防御を専門とするものなど
  キャラによって異なる。
  精霊には『パワー』という実質HPがあり、
  何か行動をとった時(攻撃、魔法など…)と
  ダメージを受けた時に減少する。
  0になるとその場からいなくなってしまう。

  一度消えた精霊は再び『祈り』を実行すれば
  その戦闘中であっても何度でも呼び出せる。


 ・『道具』
  そのアイテムを『マリア』本人が使用するという訳だ。
  例えば戦闘中で使用する物

  『ダガー』:『マリア』自身がダガーでの物理攻撃を行う。
  『ブルーリング』:『マリア』自身が実質防御状態になる。

  これらは使っても無くならない。

  戦闘中&フィールド上で使用するもの

  『ドラゴンの涙』:MPの回復
  『パンのみ』:HP回復

  2つの回復アイテムは消耗品
  道具により効果は様々なので1度使って確かめるほかない。


・『逃げる』
 逃走。そのままやね。

このゲーム、宿はなく、妖精の元に行く事でHPとMPが回復しセーブも可能。


このゲーム、当時のRPGとしては珍しく名前入力がないので
『マリア』固定である。
セーブデータは3つあってファイルの有無しか確認できないので
複数人がこのゲームをプレイしていると
どのセーブデータでどこまで進めたか分からなくなる事もあるかもしれないので注意。





↑:箱絵(表)



↑:箱絵(裏)



↑:箱絵(裏)やや拡大。

暗めで字が読みづらくてすまない。

ちなみに、漫画の右上のジジイが
「マリヤよ」と盛大に誤字。



↑:ジジイ部分のみ拡大
 即座に左に訂正されているのが笑いを誘う。



ちなみに
「ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説」という映画があり
設定、キャラ名などをベースとしている。
本作は「ホワイトライオン伝説 ~ピラミッドの彼方に~」何で名称を前後逆にしたのかは謎。



得点は35点

良い点
・アイテムソート機能

悪い点
・アイテムの効果がわかり辛い
・敵は避け、こちらは避けずに逃げにくい

良い点の解説
・アイテムソート機能
 ソート、つまり並び替え機能である。
 例えば、『ダガー』など、使っても残るアイテムに関しては
 1度使うとアイテム覧の先頭に来るので使用頻度が高いアイテムが1ページ目に並ぶ。

 ただ、欲を言えば
 アイテムだけじゃなくて
 『祈り』で呼び出せる精霊達や
 その精霊の中の『ランプ』で呼び出せる『ツワナ』などの魔法もソートしてほしかったわ。



悪い点の解説
・アイテムの効果がわかり辛い
 アイテム表記は名称だけなのでその物がどんな効果を持つものなのか分からないのだ。
 『槍』と『ダガー』が武器名称が並んでいると
 どっちが攻撃でどっちに精霊が宿っていんねん。

 文字色を変えるとか「〇」とか「△」とか図形を入れるとかで
 対応してほしかったわ。


・敵は避け、こちらは避けずに逃げにくい
 後半になると体感で1/3ぐらいの確率でこちらの攻撃を避けて来る。
 3人攻撃したのに全員外れるなんて現象はそう珍しいことではない。
 (マリア+召喚した物理2人)
 別にドラクエのメタル系って訳でもない。
 通常の敵だ。

 それでいてこちらは敵の攻撃を100%受ける。
 少しは反射神経を鍛えようぜ『マリア』ちゃん御一行様~。

 後半は敵が3匹も出てそんな状態だから
 戦闘が鬱陶しくなって逃げだすんだけど
 敵が複数いたり、そこそこ強い奴だと逃げられない仕様。
 そんなのが続いていくと

「ティラティラティラティラ~♪(ポポンポン…)ティラティラティラ~」

 という単調な戦闘音もイラつきに拍車をかける。






ゲームの主な進め方としては~

経験値積みがなく、『希望の欠片』でレベルアップしていくのでサクサク進められる。
このゲームには購入して装備する防具もないのもサクサク進行に更に加速させる。
ただ素早さの概念がないので攻撃の先攻後攻はランダムであり
雑魚にすら先手を取られる事もあるのが難。逃げられないことも多々ある。


逆に自身の能力強化は『希望の欠片』なので探索はしっかりせねばならない。
ドラクエみたいに『〇〇の種』みたいなステータスアップアイテムはないからだ。
大体、洞窟や塔の中に『希望の欠片』1~2つはあるから取り忘れるとその先での苦戦は必至。

ちなみに精霊は『マリア』を回復する事が出来ないし
『マリア』も自身を回復する魔法などを持たないので
回復アイテム「パンのみ」は超重要。

アイテム覧は1ページ8個、4ページあるので計32個
多めに持てる。

このゲーム、お店で道具を売る事が出来ないので弱い武器は捨てましょう。

セーブポイントかつ回復出来る泉や小さな村は専用のグラフィックがないので
1つだけあるキノコみたいな奴や泉は乗っかって確かめた方がいい。


戦闘に関しては同じ精霊を何度も召喚する事になる。
敵からのダメージ精霊のパワー(HP)が0になる。

精霊「ぐわー!
 やられた―――!!」

精霊撤退。

マリア「精霊は滅びぬ!何度でも蘇るさ!
 精霊の力こそ召喚士の『夢』だからだ!」

精霊復帰。

精霊「少しは休ませーや…」

倒された精霊は次ターンで特にペナルティもなしに召喚することは可能である。

精霊を同時に無制限に出現出来るという仕様のバランスをとる為なのか
敵の回避力が異様に高いのがなぁ…
こっちは0%って…
どんだけMやねん!マリア!
敵さんの優遇って見られてしまうわ。
同時出現可能な精霊は2~3人ぐらいにしときゃーなぁ…
それと、1ターンに1体ずつじゃなくて1ターンで同時出現してほしいわ…
もしくは引っ込めるまで戦闘後も出しっぱなしにしておけるか…


個人的な不満としては
多数の精霊が出て来る事になるが
箱裏のマンガとは違って『精霊』達は無言である。(マリアも無言だし)
他ゲームの召喚獣という位置づけでしかない。
精霊達と会話したり、ヒントをくれたり、励ましてくれたり
時には叱ってくれるような存在だと思ったんだけどなぁ…
残念である。

ストーリーは
困っている人たちを助けて先に行くって感じかねぇ…
これと言って優れたイベントなどは特になかったなぁ…





ここからがネタバレ





















ゲーム途中で『ドラゴン』が出て来る。
こいつはイベント戦闘であり

『破壊の像』ってアイテムがないと勝てない。

戦闘中使うと、『ツワナ』が像と共に勝手に突撃して
以降戦闘から消える。

『ツワナ』を失ったのに
いつも通り勝利のウィンクしている『マリア』
気分が台無し…

しかし『ツワナ』がいなくなると殆ど物理キャラしか残らず
戦闘が単調化してツライ。
魔法が使える『エルフ』は防御系の魔法ばっかりだし
攻撃魔法が使える『ノーム』は体力が低く
狙われるとパワー失って魔法使えずに即時撤退なんてありうる。
(お前は何しに出て来たんだ…)

敵に眠りが利くのかあれこれ考える余地があったのに
敵も物理と魔法以外の攻撃ないし…
状態異常とか眠り攻撃とか…
あるとするなら高確率回避か?(ウゼェ…)


ラストダンジョン

『マンティコア』
『イフリート』
『ロックトロール』

の3人衆はウザ過ぎる…

それで最奥の『ホワイトライオン』と戦う事になる。

『エルフ』の物理攻撃を跳ね返す魔法『リターン』が有効
ただ100%ではないので他の防御系キャラを出すと盤石

『ホワイトライオン』を倒すと、それが『ツワナ』に変わる。
(『ホワイトライオン』が『ツワナ』だって言う
 村民もいるので衝撃のネタって訳でもない)

ツワナ「マリアよ!!
 夢や 希望 そして 勇気を
 持って わしの 与えた 試練を
 良く 乗り越えてくれた。

 希望は 人生の 道しるべ!!
 見失っては ならぬぞ。

 勇気は 力の 源!!
 力強く 前進するのじゃ。

 夢は 命の 泉!!
 沢山 育て 豊かに
 暮らす事じゃ。

 希望を 失わぬよう
 勇気を 持って 立ち向かえば
 どんな 夢も 叶えてくれる。

 この試練で そなたは
 その事を 学んだはずじゃ!!

 その 証として
 この ペンダントを 送ろう。

 もし 挫けそうに なったら
 この ペンダントを 見るが良い。」

『マリアの 手には 何と
 光輝く ペンダントが・・・

 マリアは ペンダントの光に
 目を とられ いつの間にか
 光に 吸い込まれるように
 気が遠くなっていった・・・・・』

場面が真っ暗になりメッセージが出る。

「マリア!! マリア!!
 目を覚ましなさい・・・・・・」

『マリアは お母さんの 声で
 目覚めた。』

マリアを母が膝枕をしている。

母「あなたは 川で 溺れて
 死ぬところ だったのよ。
 どうして 大人しく 待って
 いなかったの・・・・・・・・」

マリア「私 お母さん(ゲーム中では『おかさん』という表記)を
 探しに行って・・・・・
 そして ホワイトライオンと
 戦って・・・・・・」

母「え? ホワイトライオン・・・?
 あれは ただの 伝説よ。
 地獄の門 なんて ないのよ。

 だから ホワイトライオンは
 現実には いないのよ。」

『・・・しかし マリアの 胸には
 ツワナから もらった ペンダントが
 美しく 輝いていたのだった。』


場面が変わり、座って木によりかかるマリア。
夜空を見上げると浮かび上がる
『ツワナ』『モジャ』『ホワイトライオン』

The End

の文字で終了。
(スタッフロールはなし)




まぁ…
ファミコンゲーにちょこちょこ見られた

「夢だけど夢じゃなかったー!」エンディングかね。
(俺は嫌い)

しかし、元々両親を探しに洞窟に行って川に落ちて
異世界に飛ばされたのだから、
目的は告げられないが「元の世界に戻れるのか」が『マリア』の目的だよな。
よくある魔王が世界中の人々を苦しめているから魔王を倒せってものではないのだから
ゲーム中、困っている人を助けながら先に進んでいると

『ツワナ(ホワイトライオン)』が

「最後の試練だ」

って…
いやいや、別に試練を受けに来た訳じゃねぇんだけど…

そして、最後
母親に即

「ホワイトライオン?あれは伝説よ」って…

お前達はそれを調査する為に娘を放置して家を空けたんだろうに
しかし、「『地獄の門』はない」って…
調査結果って奴か…
否定が早すぎる。

それにしても長老…
お前、槍を持たせたからって『地獄の門』なんて場所に少女1人で行かすなよ。

まぁ…
箱裏で『マリヤ』とか名前間違っているボケ老人だからな。
勝手に妄言を吐いていると考えられる。
あまり怒らず平和な余生を過ごさせてやるのが優しさなのかもしれない。

そうそう。
本作をより理解するために映画についても少し調べたんだけど
映画館で見た方が最後ブーイングがあがったところもあるそうだね。
どんなオチであったかはここでは伏せるけども…
まぁ…分かる気はするよ。(気になる方は調べてねん)

そんな出来がよろしくない映画から
素晴らしいゲームを作るってのは相当難しいわな。
逆に素晴らしい映画をベースにしたゲームが
ひっでぇゲームってのはよく見るのにね(笑)



さて締めはと

ゲームとしてはバランスは芳しくない。
ラスト付近は大して買い物が無くなると経験値がないこのゲーム
戦闘は無意味となってくる。
その割に敵が複数いるとまず逃げられない。
もはやいかにダメージを受けずに切り抜けるかというだけである。

回復アイテムは『パンのみ』っていうHP50ぐらいしか回復しないアイテムだし
レベル26だとHP500も超えるんやで…
回復すんのすげぇ面倒くせぇ…

お話としては両親探しからの異世界脱出が目的となり
と、何かよくわからんうちに試練を乗り越えるって事になっている。
『ツワナ』自身はいい事を言っているのは確かだけども…
勝手に更新せんといてくれや。

う~む…
『夢』と『希望』と『勇気』がメインとなるこのゲーム。

このゲームを出す『勇気』は認めるけどもね…
但し『希望』はなかったな…
何たって『夢』オチだし…

個人的には
映画含めて「ホワイトライオン伝説」に関して
作り手には『勇気』『希望』『夢』を表現するよりも
さらに大切といえるであろう1つの要素。

『愛』

を込めて作ってほしかったです。





つまらなければ押すんじゃない。

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