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「スーパースターフォース ~時空暦の秘密~」 レビュー (ファミコン)

2019-05-03 21:00:21 | ファミコンレビュー
縦スクロールシューティング+トップビューアクション
開発も発売もテクモ
1986年11月11日
「ゲームセンターCX ~有野の挑戦~」プレイソフト#111

まず、前作である「スーターフォース」のアーケード版がテーカン(後の『テクモ』)が開発
その「スターフォース」のファミコン版を発売したのが「ハドソン」
「ハドソン」が「スターフォース」の続編を「スーパースターフォース」という名称で開発中という
情報が発表されたがこの時すでに「テクモ」が「スターフォース」の続編を開発中で
「スターフォース」という名前は付けられないので
「スーパースターフォース」という仮タイトルが付けられていて
これは偶然の一致というものである。


あらすじ

時空暦2010年、暗黒星ゴーデスとの戦いは終わったが
ゴーデスとは何だったのか?
そして、時間と空間が入り乱れたこの時空宇宙はどのように形成されたのか
全ての謎は時空暦元年、
時空暦0001年になにがあったのか
その謎を解き明かすため、耐時空間移動用に生まれ変わった
『ネオ・ファイナルスター』で再び飛び立つ。


時空暦(Dimension Almanac)




特徴

自機『ネオ・ファイナルスター』に乗り様々な時代を行きかいながらクリアに目指す。
過去の時代で起こした事によって新しい時代が影響を受ける事もあり
それがクリアにつながるので何度も時代を往来する必要がある。

最初は『ネオ・ファイナルスター』によるシューティングがあり
扉などに入るとパイロットである『ラルフ・ビクトル・ア・レマン』を操作しトップビューアクションを行う。

自機で敵を倒すと『T(タイム)』という物の数値が上がる。
点数というよりはお金と体力を兼任していると思って良い。
アイテムショップでタイムを購入するのと
扉などに入った地上面で『ラルフ』を操作した時、彼の体力となる。
その時、敵に触れるなどして0になると空中面(シューティング)に強制送還される。
(地上面での敵を倒してもタイムは増えない)

自機&キャラの強化はアイテムショップで行う。
シューティング面で敵をいくら倒してもアイテムが出ない。


シューティングは残機制を採用しているが
アイテムを使ってない通常時では敵や弾に触れると即座に一死という形になる。
その時のペナルティは大きい。
ゲームオーバーではなく残機があっても一死すると

・タイムが半減
・自機のパワーアップ全て解除
・『ラルフ』のパワーアップも全て解除

残機0の時やられると当然ゲームオーバーとなってタイトル画面に戻される。
その時、画面中に『コンテニュー』などの文字はないがスタートすると
開始は最初の時代からだがアイテムなどは残しているのでコンテニュー同然である。


シューティング面では
トランポリンみたいな赤いマークは『時の扉』と言って
入ると今まで来た場所を行き来可能である。
タイムを支払う事で同じ時代の先と前。別時代のスタート地点に行く事が出来る。
RPGで言う町への瞬間移動というものであり一度現地にいかなければならない。


シューティング面最後に『W』と書かれた扉がある。
これに入ると『GORDESS』『EXIT』と書かれた扉がある。
『EXIT』は普通に出るだけだが
『GORDESS』はそこに書かれたタイムを支払う事で前の時代に行く事が出来る。
各ステージ1度はお世話になるだろう。

『H』と書かれた物の上でBボタンを押すと
『IN』に変わり、そこでBボタンを押すと中に入れる。
大抵お店


得点は25点


良い点
・ワープ演出がカッコイイ。



悪い点
・ノーヒントきつすぎ
・パスワードなし


良い点の解説
・ワープ演出がカッコイイ。

上下に分身して1つに戻りつつ分身するのがカッコイイ。


悪い点の解説
・ノーヒントきつすぎ
 この時代、ヒントという文字などを入れる容量すらきつかった。
 それは分かる。
 それでも、結構広い地上面に極小爆発の爆弾仕掛けて穴があるかを
 一々確認ってのはあまりにもきついわ。
 それとかあるアイテムを揃えるといけなかった場所が
 急に行けるようになっているとかノーヒントとか何の表示などもなかったりとか…
 

 とは言ってもこの時代は
 ノーヒントゲーは多々ある。
 「ドルアーガの塔」「ワルキューレの冒険」「ゼルダの伝説」だとか…
 ただ本作と一線を画す部分があるわ。

 「ドルアーガの塔」の場合
 「ノーヒントでこんなん分かるかッ!」って謎解きが多いが
 ステージクリア型という事もあり
 やる事がそのステージ内で限定されるというのが
 幾つものステージを行き来できる本作とは異なる点。
 それにより調べる事などは少なくて済むし、戻し作業は楽。

 他には真エンディングを見る「マイティボンジャック」「ソロモンの鍵」などの該当する。
 (両者ともに「テクモ」製だな)


 「ワルキューレの冒険」の場合
 取説にあれこれヒントが書かれていたとの事。
 だから中古などでゲーム単品を購入した場合はちとツライのはあるけども
 ワルキューレの場合はパスワードもあるしな
 ちなみに本作は取説でもヒントは大して書かれていない。

 
 「ゼルダの伝説」の場合
 ゼルダも本作同様ノーヒントで爆弾を仕掛けるのを強いられるが
 外はともかくダンジョン内では
 四方の中央部のみが穴が開くとか
 マップを手に入れるとダンジョンの広さや現在地など分かるなど
 ある程度はキツさが軽減されるというのが大きい。
 ディスクシステムって事でセーブも可能だし




・パスワードなし
 上記ノーヒントに加えて
 色んな時代に飛び交ってアイテム取ってきたりするんだけど
 攻略サイト等を頼ってもクリアするのに最低は数時間はかかるわ。
 クリアまでの最適なルートを知っている方が
 プレイしている動画でスムーズにクリアしている人でさえ1時間前後かかっている。
 初見なら当然数倍はかかる事は必至。

 それをパスワード等の保存も出来ないなんてなぁ…
 キツいわ。




まず言いたいのは
自力クリアなんてハッキリ言ってまともな人には絶望的と言っても過言ではない。
例えるのなら
遺跡調査が如くそこらに転がっている石の1つ1つを
虫メガネで観察するぐらいの手間がかかる。
そんな風にそれを職業としている人とか
意固地になって「絶対に自力クリアしたる!」と向きになっている人ならいいが
ゲームとして楽しもうとしている人には無理がある。

髭人はこういうのを「製作者の気分当てクイズ」と称しているが
そんなもんに付き合ってられん。

さて攻略サイトを当てにしつつ、どうプレイしていくかだが…
特徴で書かれている通り
シューティング面での一死ペナルティが非常に大きいので
如何にシューティング面で死なないようにするかがカギを握る。
出来るだけ早めにバリアアイテムを購入する。
当然1度使用したら敵の攻撃を食らいまくってもバリア効果が永続しているわけではないので
いくつかストックしておくのをオススメしたい。
それに自機の死亡を回避できるとシューティング面をこなしていると
いつの間にかお金が貯まっているなんて事があるからだ。

シューティング面の感想としては
連射や直線的レーザーが購入アイテムとしてあるだけなので
画面全体を攻撃するような攻撃は出来ず少しばかり地味。
敵も別時代に行っても出て来るし、ボスは限られるので飽きも早いかな。
アイテムを購入したり体力を兼務しているお金を貯める必要があるので周回する必要はあるけど…

アクション面の感想としては
攻撃方法ははシューティングと同様アイテム含めても直線的攻撃しかなく
硬い敵が多く爽快感はない。
爆弾はあるが弾数制でアイテムショップにいかなければならず
仮に使っても爆風も小さく敵を倒すのには向かない。
敵を倒しても体力兼お金も増えずアイテムなども出現しないので
アクションでの戦いっていうのはこちらが無傷で進む為に排除するという要素でしかない。
その爆弾で壁に穴をあける事になるのだが爆風も小さく
ノーヒントで探すのは非常に困難。
せめて爆発すると1画面分の範囲があって壁に穴が開くぐらいのサービスは欲しかった。

しかし、ゴキブリ、異様に硬くて飛んできて近寄って来るのが速く
めちゃうぜぇ…
『レーザーカッター』という敵を貫通するアイテムがあるが
敵を貫通した後の攻撃に攻撃力は皆無という話なので買う意味はない。

PS)「ゲームセンターCX」で
 『ゴーデス』についてのやり取りは印象深い人が多いだろう。

 但し、『ゴーデス』の話で盛り上がったのは「ボンバーマン」回である。
 「有野課長」は「スーパースターフォース」もプレイしているが
 ADとのやりとりがあったのは「ボンバーマン」回である。

 「ボンバーマン」をぷれいしていて
 隠れキャラを取る時に有野課長とAD東島氏とのやり取りで

 (『ゴーデス』を出したものの時間消滅して取れなかった『有野課長』
  それについてAD『東島』氏が触れる)

 東島氏「でも、出ましたね」
 有野課長「出た。『ゴーデスデス』」
 東島氏「ゴーデス」
 有野課長「すごいな『ゴーデスデス』」
 東島氏「いや『ゴーデス』」
 有野課長「あ『ゴー』か」
 東島氏「『ゴーデス』…。です」
 有野課長「えぇ?『ゴー』なの?」
 東島氏「『ゴーデス』…。です」
 有野課長「『ゴーデスデス』?」
 東島「いや『ゴーデス』!です」
 有野課長「なんやねんそれ…(笑)」

 というのが印象的。
 有野課長は「ボンバーマン」をプレイした後で本作をプレイしていた。
 その時 ワープの所に入り「GOADESS」と書かれているのを見て

 有野課長「『ゴーデスデス』やん」

 と言っていたなぁ~。
 本人も印象深かったんだろうな。 
 よく覚えていらっしゃる(笑)



ここからがネタバレ























地上面の中ボスの殆どは
容姿こそ違うだけで左右に動いて弾を多く吐くだけで戦闘方法は同じ。
つまらん…


このゲームのクリアまでの難所として

『オアネスの封印』を4つ揃えるのと
『クレオパトラ』を探し出すのは非常にしんどいわ。

『オアネスの封印』は4つ揃えないと
『DA0316の地上面(アクションステージ)』に入る事が出来ない。
それを探し出すのはこれ以降の時代の地上面に隠されている爆弾で壁に穴をあけて探すしかない。
ノーヒントで…

『クレオパトラ』は取得する事で
『AD2137』の地上面(アクションステージ)』が出現しないので
100%バッドエンドにしか到達できない。
その『クレオパトラ』は碑石を7つ集めた後『AD820』の地上面に入ると
水脈が消えていてそこで中心部を探すと見つける事が出来る。
これもまたノーヒントである。

そのアイテムの詳しい位置に関しては攻略サイトを参照してくださいませ。


バッドエンドは『AD2137年』空中面を飛行し続け
ステージ最後にあるクリスタルを破壊する事である。
というか画面が止まるから『こちらが敵からの攻撃で死ぬ』か『破壊する』かの2択しかない。
戻ったりやり過ごす事が出来ないからな。
そのステージで死にまくってゲームオーバーになると
ゲーム最初の『DA2010年』からプレイ可能である。


で、『AD2137年』地上面でゴール地点を見つける事でグッドエンディングとなるが
無限回廊であり、一部の場所で今、来たところを戻らなければならない場所があるという悪質なものがあるのだ。
(当時の難易度が高いゲームにはそんな性悪要素は若干見られた)
しかもタイムが減り続けるし、焦るわ~。


エンディングはグッドもバッドもいずれも黒画面に
平仮名が表示される。
英文表示が主流だった当時と思うとなかなか珍しい。
スタッフロールはない。
それで、漢字変換でお送りする。

グッドエンド

 七つの 時の碑石によってゴーデスは 
 ここに、永遠の 眠りに ついた。
 地球は 代わらぬ 繁栄を 続け、人々の
 記憶から ゴーデスは 消えた。
 だが、地球が 暗黒星 ゴーデスに ならないと
 誰が 断言できるだろう。
 ゴーデスとは、人間の 奥底に 潜む、
 邪悪な 心の 化身だったのかもしれない。

   ―ボタンを 押してください―


人間の奥底に潜む邪悪な心の化身ねぇ…
じゃぁ、このゲームの謎解きその物が『ゴーデス』だったんじゃねーの?
という程キツかったと言える。



バッドエンド

 私は ノルム、時を 旅する 商人
 時間と 空間を 操る 伝説の 怪物
 ゴーデスは、アラムナ、ドレラ、ビラコチャ、オアネスの
 4人の 戦士によって 封じ込められていた。
 しかし、ある時、まばゆいばかりの 光と共に
 ゴーデスは 蘇り、 時空を 捻じ曲げ、地球を 引き裂いた。
 これが、時空歴の 始まりだ。地球は 浮遊大陸となり、
 暗黒星 ゴーデスとして、殺戮を 繰り返して行った。
 私は、この根源である ゴーデスを 君に 倒してもらおうと、
 色々 手助け してきたつもりだ。

 ところが、ゴーデスを 倒した 君は、 さらに 秘密を
 知ろうとしてしまった。そうだ、君が 破壊したのが
 ゴーデスの 封印だったのだ。ゴーデスは再び蘇り、
 歴史は 閉じてしまった。この歴史は、永遠に 続く事だろう。
 だが、これも定めと 思い、何も 言うまい。
 さようなら、勇敢な 戦士よ。 また 会おう。
 私は ノルム、時を 旅する 商人。

  ―ボタンを 押してください―



それに、何が秘密を知ろうとしただよ。
別に秘密を知ろうとなんかしてねーよ。せいぜいエンディングを知りたいってだけだ。
進んでいたらクリスタルがあって倒すしかないから倒しただけだろうが!
手助けしてきたつもりならちゃんと事前に

「アレ倒したらアカン」

ぐらい言わんかい。
全く…どうなっとんねん…

私はノルム、時を 旅する商人
君は このゲームの 文句を言ってしまった。
だが、これも定めと 思い、何も 言うまい。
さようなら、愚かな レビュアーよ。 また会おう。
私は ノルム、記事書いた奴は おバカな 髭人。


  -ブラウザの×ボタンを 押してください―


それはやめさせろ――――!!


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
発売当時にクリアしました (ショウ)
2019-05-04 00:35:08
当時私は小6でした。
謎は自力で解けるはずもなく、コミックボンボンの記事や、テクモのテレホンサービスを頼りにしていました。

確かに、1日で手軽にクリアできる様なボリュームではないし、パスワード式コンティニューもなかったですね。
クリア前にファミコンのACアダプターを親に抜かれるとアウトなので、私はACアダプターとコンセントをガムテープでぐるぐる巻きにして固定していました。

ラストダンジョンは、ルートをどう進めばいいのは全く分からなかったです。
ただ「T字路に出たら、下に向かえばゴール」という情報だけ覚えていました。
ゴールできたのは完全に運です。

しかし、当時の自分はこんな無理ゲーを、よく情熱を持ってクリアしたものだな・・・と自分で自分を褒めてやりたいです(笑)。
返信する
情熱 (髭人)
2019-05-04 06:29:15
ショウ殿
コメントさんきゅ~です。

アダプターをガムテープでぐるぐる巻き。
ご両親は優しいですね。
「そこまでして電源消されたくないのか」
って引き下がってくれる方で。
私なら
「何やこれ!絶対消したる!」
と向きになっていたに違いない。(鬼か!)

子供の頃というのは
お金など出来る事が限られますから
何事も真剣にひたむきにそして純粋に取り組むものですわ。

テクモのテレホンサービス。
ショウ殿同様、謎解きに困り果てて電話をかけるプレイヤーが続出したでしょうね。
数日間鳴りやまない状況が何となく察せる…
たけしの挑戦状はそれで
「担当者は死にました」と言ったそうですが(笑)
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