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[エスドリ2日記]
ベル:はぁ…ちょっと本の神様に聞いて来るわね。
5つの本の世界が救われたのに全然平和にならないのも気になるし…
守:早めに戻って来てよ。
ベル:分かっているわ…
[エスドリ2日記]
本の神:…なんて事してくれたのよ…これからあたしは!!
何にすがって生きていけばいいのよ!教えてよ!!ねえ!!
そんな事自分で考えろ。
立って歩け。前へ進め。あんたには立派な足が付いているじゃないか。
ベル:それは『鋼の錬金術師』ですね。
『なんて事してくれたのよ』
って言えば、ファンの人達が
実写化されるって事で似たような事言っていましたっけ?
本の神:…。
色々と思う所はあるが今はノーコメントって事にしておく。
…。
いかん。雨が降って来たな。
ベル:雨なんて降って…というかここ神殿の中ですよ。
本の神:いや 雨だよ。
ベル:…。
何かいけない話題を出しちゃってごめんなさい…
[エスドリ2日記]
本の神:ところで、ベルよ。どうした?指輪を取り戻したか?
ベル:すみません。
指輪を持った『ギーラサウザン』を逃がしてしまったんです。
本の神:!?
『ギーラサウザン』だと?
ベル:ご存じなんですか?
本の神:ああ…本の世界で大悪党と言えば奴の名が知れ渡っている。
ベル:その『ギーラサウザン』についてなんですが…
おかしいんですよ。
何故か私の事を知っていたんですよ。
本の神:知っていた?
ベル:戦っている最中、守君とちょっとしたことで言い争いをしていたら
またイチャつくのかって…しかも男とかって…
誰と間違えたのかとちょっと思いましてね…
本の神:それはまた奇妙だな。お前としても初対面だろう。
ベル:はい。
それでちょっと飛躍した想像なんですが…
前に本の神様が話してくれた先代の妖精ってひょっとして私自身じゃないかって…
本の神:何故、そう思う?
ベル:!?
違うぞっておっしゃらないんですね…
本の神:実に興味深い話だと思ってな。その根拠を聞いてみたかっただけだ。
ベル:それでこれまでの仕事の途中であった引っかかる事を考えてみたんです。
『私自身が名前を覚えていないこと』
『見知らぬエスパーの人を見覚えがあるような気がした事』
『STAGE 3を懐かしいと思ってしまった事』
そして
『ギーラサウザンが私と別のエスパーと接していたって事』
それらを総合して考えてみて…
本の神:それで?
ベル:私がその『エスパー』と共に
以前の『ギーラサウザン』を倒したんじゃないかって…
でも、全く分からないのは私は病気で寝込んでいたっていうだけなのに…
夢でも見ていたんでしょうか?一体どれが何が夢…
すみません。記憶が混同しちゃって…
ハハハハ…私、何か変ですね。どうしたんでしょうか…
今の話忘れて下さい。
本の神:はぁ…。
ここで台詞として適切なのは
『君のような勘の良いガキは嫌いだよ』
って所だろうか…
ベル:それって『鋼の錬金術師』の『タッカー』さんの台詞じゃないですか~。
またそんなネタを演じて…
って本の神様!!
何かご存じなんですか?
いえ…私に何か隠されているんですか!?
[エスドリ2日記]
本の神:そうだ…
そこまで分かってしまったのなら
全てが白日に晒される事になるのは時間の問題かもしれん。
ここで白を切るのは容易いがまた『ギーラサウザン』に接触すれば
奴が余計な事を言うかもしれんな…
ベル:ですから、どういう事なんです!?
本の神:
お前達の記憶を消し、その上で記憶を改ざんしたのが私だからだ。
ベル:!?
記憶を消した?改ざん?お前…達?
一体、どういう事なんです?
全く意味が解りません!!
何故そんな事を?
達って他に誰がいるんです?
本の神様だからってそんな事が許されるんですか?
本の神:気持ちは分かるが、そう慌てるな。
ベル:これを慌てないなんて出来ませんよ!
本の神:ならば、話さん。
ベル:え?
本の神:口やかましく私を急かすのならお前に語る事など何もない。
あれこれ気にしたまま任務に戻れ。
ベル:う…分かりました。
慌てず聞きます。ですから話していただけますか?
本の神:そうだ。立場を理解するのは大事だ。
1つずつ順序を追って話す…
まず先代の妖精の話は覚えているな?
ベル:エスパーに恋をしたものの、そのエスパーは助けた本の世界の少女に恋をしてしまい
仕事を終えて叶えられる願いを少女を実在の人にした。
それで振られる形となった妖精はショックで弱りやせ細って
今にも死にそうなほどになってしまい
それで、休養を取って元気にやっている…
でしたっけ?
本の神:そうだ。
休養を与えた…それこそお前の記憶を奪うという事だった訳だ。
ベル:!?
本の神:だが、私はお前だけの記憶を消し去るだけでは不十分だと思った。
誰かとの接触で過去を思い出しかけるのではないかとな。
だから、私はお前のパートナーであるエスパーやそれに関連した者の
お前に関する記憶を消し去った訳だ。
それで丸く収まったと私は今まで思っていたが…
奴の事を忘れていた…
ベル:それが『ギーラサウザン』
本の神:そうだ。奴さえ口を滑らせなければ…
全く、私の苦労を全て台無しにしてくれた。
何から何まで私に対し厄介事を引き起こす奴だ…
ベル:何故ですか!?
本の神:ん?
ベル:何故そんな事をしたんです?
本の神:だから言っただろう。
有能な妖精だったから衰弱死させるには惜しかったと…
ベル:私が聞きたいのはそうじゃなくて!私自身の事です!
勝手に私の記憶を消すだなんて神様だから取って許され…
本の神:記憶を消す事にはお前自身も同意したんだぞ。
ベル:!?
本の神:私がそんなに今が辛いのなら記憶をなくしたいかと提案したら
『はい。
こんな苦しい思いをするくらいならこんな記憶などない方が良い』と…
お前自身が言ったのだぞ。
ベル:そんな…私が?
で、でもそれは今の私ではありません!
本の神:気持ちは分からんでもないが
今のお前にはその結果を飲み込むことしか出来んのだ…
ベル:なら、その記憶を返してください!
本の神:それは出来ん。
ベル:何故ですか!?
本の神:もう処分したからだ。
こういう時に奪われでもしたら私の苦労が全て無駄となるからな。
ベル:そんな…
本の神:それに、私はこう見えても周到なのだ…
最悪の事態も想定してある。
後のお前が記憶を返せと言ったと想定して事前に前のお前に聞いたのだ。
これから記憶を無くすが今のお前でなく記憶を無くした後、
次のお前がこの事に気付き、
今言っているように、記憶を返せと言い出したらどうするかと…
ベル:どう答えたんです?前の私は?
本の神:決して返さないでくれと…
次の自分に同じ想いはさせたくないからとな。
ベル:う、嘘です。
本の神:本当だ。
ベル:嘘に決まっています!
そうやって前の私が言った事にして今の私に納得させようとしているだけなんです!
本の神:ならば、当時のお前の手紙もあるが…見るか?
本の神は鍵で締められた引き出しを開け、1通の非常に小さい封筒を取り出した。
縦2cm、横3cmという妖精サイズである。
裏には名前らしきものが書かれていた。
ベル:『アマリ』?
本の神:前のお前の名だ。
花の『アマリリス』から生まれたから『アマリ』だ。
妖精は花から生まれるというのは知っているだろう?
ベルは封筒をを開いた。
そこに入っていた紙、さらに小さい文字で書かれていた。
『初めまして。新しい私。
私自身に挨拶するなんてとても不思議な気分だけれど
伝えなければならない事があると思ってここに記します。
この手紙を読んでいるという事は
きっと今の私や本の神様の事を怒ったり憎んでいたりするのでしょう。
私の事はともかく本の神様については決して憎まないでください。
この事は私が決めた事です。『本の神様』には何の責任もありません。
それどころか私は感謝しているのです。
この辛さを忘れて新しい私。そう。今のあなたになる事が出来るのだから
だから昔の事は忘れて今を精一杯生きて下さい。
そう。素直になって想いを相手にぶつけられる自分になれば
あなたは今の私の二の舞になる事はないでしょう…
でも、これは今の私ではなく後の私に言っているのだから
精一杯生きて下さいというのは間違いね。
私自身なのだから…
何だかタイムカプセルのように忘れた頃に開けるみたいな気持ちになっているけれど…
それでは、新しい私。
今度こそ、精一杯生きたい。
アマリ』
本の神:それが彼女の心境そのものだ。『アマリ』よ。
ベル:違います!私は『ベル』です!
決して『アマリ』なんかじゃありません!
本の神:飽くまで『アマリ』ではなく『ベル』か…
その方が区別がつきやすいか…
ならば『ベル』よ。
私に対しての怒りはともかく『アマリ』の気持ちを汲んでやってはくれんか?
彼女とて記憶を消す事に関しては悩みぬいていてこその決断だったんだ。
私はそれを尊重した。
ベル:こ、この手紙もきっとでっち上げよ!
それぐらいやっているんでしょう?周到であるのなら!
本の神:何だと!?
私はお前に対しては感謝こそされる事はあっても恨まれる筋合いは一切ないのだぞ。
何故ならお前にとって私は命の恩人になるんだからな。
ベル:神様はずるいです!勝手です!後の私がどうなるか考えもせずに!!
本の神:どうなるか考えてないだと?
そんな事はない。
最悪、分かってしまえば私に対して
今のように感情を喚き散らすだろうという事ぐらいは考えていた。
ベル:ぐっ…
そうやって私を掌の上で動かして笑っているんでしょう!
本の神:もういい。無意味だ。
お前の私の評価など聞きたくもない。
こんな所で騒いだ所で何になるのか?
いくらお前が私に抗議しようとも解決する手段などないのだぞ。
お前に戻す記憶はない。
ベル:だったら何としても思い出して見せます!
懐かしいと思えたのだから絶対に…
本の神:それは肉体から来る。おぼろげな錯覚にしか過ぎん。
犬に鈴を鳴らしてから餌をやり続けていると
犬は鈴を鳴らしただけで涎を垂らしたという。
それと似たようなものだ。
姿、声、香り、肌触り…
それら、かつての記憶が今のお前に懐かしさを感じさせているにすぎん。
犬の実験もそれで鈴を鳴らした後で餌をあげるのを
暫くやめれば鈴を鳴らしても涎を垂らす事は無くなるだろう。
お前のその感覚も同じように消え事になる。
ベル:そんなことありません!
本の神:記憶の事はもうどうしようもないのだ。
仮に思い出せたとしてどうするのだ?
前のエスパーは彼女と共に充実した毎日を送っている。
お前はそんな二人を指をくわえてみているだけしか出来んのだからな。
ベル:だったら全ての真実を教えてあげますよ!
本の神:それは…(ギロ…)
ベル:う…(殺意みたいな…)
本の神:それは『アマリ』が最も望まなかった事だぞ。
それは私も細心の注意を払ったことでもあるしな。
お前自身がその『アマリ』の気持ちを蹂躙するのか?
ベル:か、関係ありません!『アマリ』なんて妖精も知りませんし、
私の好きにするんです!
本の神:そうか…
みんな不幸を撒き散らすだけの見返りがお前1人の憂さ晴らしって事になるだろな。
それがいいのか?それでお前は幸せなのか?
ベル:…。
本の神:良く考える事だ…
お前にとって最善の方法かどうかをな。
お前は賢いのだから見つけられるだろう。
ベル:でしたら、もう任務をやめます!
そうしたら困るんじゃないですか?本の神様も?
本の神:確かにな…
となると、『守』というエスパー1人で『ギーラサウザン』に対しての
指輪の奪還任務を受けてもらう事になるな。
お前はそのエスパー1人で何もかも解決できると思っているほど有能なのか?
ベル:それは…
わ、私以外の優秀な妖精でも見つければいいじゃないですか!
本の神:今、その『守』というエスパーに合う新しい妖精を付けるのは困難だ。
何たって『魔法のしおり』で見つけたエスパーなのだから
お前専用と言ってもいい。
もし他の妖精を付けたところで
付け焼刃でしかない。
そんなものでは今現在の最大の力を発揮する事は出来ないだろう。
では、お前とは別の妖精に『魔法のしおり』を使わせて
新しいエスパーを見つけたとしても
現状の『守』というレベルに到達するまで育成する時間もない。
結局、お前が『守』につき共に『ギーラサウザン』を追うか
『守』1人で続行かの二択しかないのだ。
ベル:そ、それは、私を脅すんですか?本の世界の為にって…
本の神:事実を言っているだけだ…
ベル:どうして私がこんな酷い目に…
『アマリ』って子がそんなエスパーと一緒にならなければ…
本の神:『アマリ』が『魔法のしおり』によって選んだエスパーは適切だった。
ベル:どこがですか!!みんな苦しんで無関係な私も苦しめられているのに!
本の神:それは違う。
お前は勘違いしている。『魔法のしおり』についてな。
ベル:どこがですか!!
『魔法のしおり』はその妖精の最適なエスパーを見つけるって事でしょう!
本の神:その通りだ。分かっているではないか。
だが、『魔法のしおり』はそもそも仕事をするうえで
最適なパートナーを見つけるだけの代物でしかないのだ。
『アマリ』と『魔法のしおり』によって選ばれたエスパーとで
『ギーラサウザン』を撃退したのだからその仕事はちゃんと行っていると言える。
お前は『魔法のしおり』を
縁結びの道具とでも思っていたんじゃないか?
ベル:そ、そんな事は…
本の神:確かに、そういった一面はあるのかもしれん。
事実、『アマリ』は状況報告に訪れた際にエスパーとの事を実に嬉しそうに語っていた。
少々ウザイぐらいにな。
相性は良かったんじゃないかと私も判断する。
ベル:でも上手く行かなかったんじゃないですか!
本の神:相性の良さと結ばれるか否かとは別問題だ。
世の中の本を見てみるが良い。
主人公とその相手とは恋愛の後に必ず結ばれるのか?
ベル:!?
それは…
本の神:家柄、血筋、立場、状況、周囲の人間関係。
それら混ざり合って複雑に絡み合っているのものだ。
想い合っていても結ばれなかった例はごまんとある。
『アマリ』の場合は…
お前は『アマリ』と自分とは別だというのだから
ハッキリ言っておくがそれは『アマリ』本人が粉砕したと言いきれる。
ベル:!?
本の神:目の前に現れた『アリス』という少女に心奪われかけたエスパーに対して
あの子はダメだと悪態をついた。
その上でエスパーの見る目がないなどとエスパー自身も非難した。
それがエスパーの心を硬直させる結果となった。
だからお前の気持ちに気付く事もなくなった。
あの時に、本心を打ち明けていれば状況は違ったんじゃないかと私は思うのだ。
ベル:そんな事、私に言われたって…
本の神:二の舞を避けるためにという意味でだ。
とは言っても今のお前には無関係な話か…
『ベル』であるお前が選んだ『守』という少年に対して
お前は好意を寄せている訳ではないのだろう?
前に散々、アイツは変態だと言っていたしな。
ベル:それは…そう…
そうです…
本の神:お前達がその全能力を発揮できれば
『ギーラサウザン』から必ず指輪を取り戻せる。
それは私もそうだが『魔法のしおり』が教えてくれている。
自分達信じて仕事にまい進するのだ。
ベル:…。
ゴゴゴゴ…
突如、神殿に地震が起きた。
本の神:何だ?これは本の世界に本格的異変だな…これは危険かもしれんな…
『ベル』よ。お前に申し渡す。この原因を探り解決せよ。
ベル:分かりました!分かりました!分かりましたよ!
解決すればいいんでしょ!解決すれば!
私たちは優秀ですから!!最強ですから!!無敵ですから!!
本の神:ああ…。分かればよろしい。
ベル:あなたは…卑怯です!非道です!最低です!
本の神:…。
今のは聞かなかったことにしておく。さぁ行くのだ。妖精『ベル』よ。
話はその後でゆっくり聞こう。
神殿を出る『ベル』
ベル:どうして…私はどうすればいいのよ…
誰か教えてよ…助けてよ…誰か…
図書館へ戻る。
守:ベル!今の地震何だろう?何か今までとは別の所に行く事が出来たみたいだけど…
ベル:そうね。『ギーラサウザン』の仕業かもね…
守:あれ?ベル…どうかしたの?
ベル:な、何でもないわ。
守:いや~あったでしょ~。何かリアクションが簡素だもん。
いつもならもっと驚いたりするはずなのに…
気になるから言ってよ。
ベル:そう…じゃぁ、驚かないでね…
私、記憶を本の神様から消されて改ざんされていたのよね。
前言ったじゃない?先代の振られた妖精の事。
あれ、私だったんだって。
守:!?
ど、どうして?
ベル:ホント、バッカみたい。
信じていた本の神様から騙されていた訳よね。
何が優秀よね。すぐに気づくべきよね。
守:何でそんな…記憶を消したからって…
ベル:私が妖精として利用価値があったから生かしただけよ。
前の私である『アマリ』って子は
振られて悲しいから記憶を消してって言ったらしいのよね。
それで今の私あるわけよ。
守:…。
そ、そう…
ベル:それだけ?もう少し言う事ないの?
そうよね…守君にとってはどうでもいいよね。
関係ないもんね。大好きなスケベな事につながらないもんね。
守:どうでも良いと言ったら本音を言えばそうなのかもしれない。
ベル:!?
それ、酷くない?
今まで一緒にやって来たのに私の過去なんてどうでもいいって!!
守:僕にとっては初対面の時に名前を付けた『ベル』が君の全てなんだから
それより昔の事は気にならないってだけだよ。
昔に何があったかなんて問題じゃない。
でもそれが『ベル』にとって気に入らないのなら力になってあげたい。
それが今の気持ちさ。
ボクに何かできる事ある?
ベル:…。
ないわ…。
『ギーラサウザン』から指輪を取り戻すぐらいの事しかね。
守:そ、そう。
ベル:…。(それで言葉を飲み込んじゃう訳?もっと言いたい事ないの?)
はぁ…
守:…。
じゃぁ行く?
ベル:守君、その格好でいくつもり?
守: え?そんなに変かな?
ベル:これから『ギーラサウザン』を追う訳よ。
アイツだって『守』君の実力を知っただろうから対策を練って来るでしょ。
相当パワーアップして来るに違いない。
それなのにそのボロボロのスーツじゃ、返り討ちに遭うんじゃない?
守:確かに…
ベル:『STAGE 4』の『雷の銃』を作ってくれたねじさんが
ストーンを持って来たら凄いスーツを作ってくれるっていっていたから
すぐにでも探さない?
守:そんなすぐに見つかるかな?
ベル:だから急ぎなさいよ!ホラ!行くわよ!
守:うん。
『守』と『ベル』は『リサ』がいる『STAGE 1』に向かうのでした。
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目次 (リスト)
[エスドリ2日記]
ベル:はぁ…ちょっと本の神様に聞いて来るわね。
5つの本の世界が救われたのに全然平和にならないのも気になるし…
守:早めに戻って来てよ。
ベル:分かっているわ…
[エスドリ2日記]
本の神:…なんて事してくれたのよ…これからあたしは!!
何にすがって生きていけばいいのよ!教えてよ!!ねえ!!
そんな事自分で考えろ。
立って歩け。前へ進め。あんたには立派な足が付いているじゃないか。
ベル:それは『鋼の錬金術師』ですね。
『なんて事してくれたのよ』
って言えば、ファンの人達が
実写化されるって事で似たような事言っていましたっけ?
本の神:…。
色々と思う所はあるが今はノーコメントって事にしておく。
…。
いかん。雨が降って来たな。
ベル:雨なんて降って…というかここ神殿の中ですよ。
本の神:いや 雨だよ。
ベル:…。
何かいけない話題を出しちゃってごめんなさい…
[エスドリ2日記]
本の神:ところで、ベルよ。どうした?指輪を取り戻したか?
ベル:すみません。
指輪を持った『ギーラサウザン』を逃がしてしまったんです。
本の神:!?
『ギーラサウザン』だと?
ベル:ご存じなんですか?
本の神:ああ…本の世界で大悪党と言えば奴の名が知れ渡っている。
ベル:その『ギーラサウザン』についてなんですが…
おかしいんですよ。
何故か私の事を知っていたんですよ。
本の神:知っていた?
ベル:戦っている最中、守君とちょっとしたことで言い争いをしていたら
またイチャつくのかって…しかも男とかって…
誰と間違えたのかとちょっと思いましてね…
本の神:それはまた奇妙だな。お前としても初対面だろう。
ベル:はい。
それでちょっと飛躍した想像なんですが…
前に本の神様が話してくれた先代の妖精ってひょっとして私自身じゃないかって…
本の神:何故、そう思う?
ベル:!?
違うぞっておっしゃらないんですね…
本の神:実に興味深い話だと思ってな。その根拠を聞いてみたかっただけだ。
ベル:それでこれまでの仕事の途中であった引っかかる事を考えてみたんです。
『私自身が名前を覚えていないこと』
『見知らぬエスパーの人を見覚えがあるような気がした事』
『STAGE 3を懐かしいと思ってしまった事』
そして
『ギーラサウザンが私と別のエスパーと接していたって事』
それらを総合して考えてみて…
本の神:それで?
ベル:私がその『エスパー』と共に
以前の『ギーラサウザン』を倒したんじゃないかって…
でも、全く分からないのは私は病気で寝込んでいたっていうだけなのに…
夢でも見ていたんでしょうか?一体どれが何が夢…
すみません。記憶が混同しちゃって…
ハハハハ…私、何か変ですね。どうしたんでしょうか…
今の話忘れて下さい。
本の神:はぁ…。
ここで台詞として適切なのは
『君のような勘の良いガキは嫌いだよ』
って所だろうか…
ベル:それって『鋼の錬金術師』の『タッカー』さんの台詞じゃないですか~。
またそんなネタを演じて…
って本の神様!!
何かご存じなんですか?
いえ…私に何か隠されているんですか!?
[エスドリ2日記]
本の神:そうだ…
そこまで分かってしまったのなら
全てが白日に晒される事になるのは時間の問題かもしれん。
ここで白を切るのは容易いがまた『ギーラサウザン』に接触すれば
奴が余計な事を言うかもしれんな…
ベル:ですから、どういう事なんです!?
本の神:
お前達の記憶を消し、その上で記憶を改ざんしたのが私だからだ。
ベル:!?
記憶を消した?改ざん?お前…達?
一体、どういう事なんです?
全く意味が解りません!!
何故そんな事を?
達って他に誰がいるんです?
本の神様だからってそんな事が許されるんですか?
本の神:気持ちは分かるが、そう慌てるな。
ベル:これを慌てないなんて出来ませんよ!
本の神:ならば、話さん。
ベル:え?
本の神:口やかましく私を急かすのならお前に語る事など何もない。
あれこれ気にしたまま任務に戻れ。
ベル:う…分かりました。
慌てず聞きます。ですから話していただけますか?
本の神:そうだ。立場を理解するのは大事だ。
1つずつ順序を追って話す…
まず先代の妖精の話は覚えているな?
ベル:エスパーに恋をしたものの、そのエスパーは助けた本の世界の少女に恋をしてしまい
仕事を終えて叶えられる願いを少女を実在の人にした。
それで振られる形となった妖精はショックで弱りやせ細って
今にも死にそうなほどになってしまい
それで、休養を取って元気にやっている…
でしたっけ?
本の神:そうだ。
休養を与えた…それこそお前の記憶を奪うという事だった訳だ。
ベル:!?
本の神:だが、私はお前だけの記憶を消し去るだけでは不十分だと思った。
誰かとの接触で過去を思い出しかけるのではないかとな。
だから、私はお前のパートナーであるエスパーやそれに関連した者の
お前に関する記憶を消し去った訳だ。
それで丸く収まったと私は今まで思っていたが…
奴の事を忘れていた…
ベル:それが『ギーラサウザン』
本の神:そうだ。奴さえ口を滑らせなければ…
全く、私の苦労を全て台無しにしてくれた。
何から何まで私に対し厄介事を引き起こす奴だ…
ベル:何故ですか!?
本の神:ん?
ベル:何故そんな事をしたんです?
本の神:だから言っただろう。
有能な妖精だったから衰弱死させるには惜しかったと…
ベル:私が聞きたいのはそうじゃなくて!私自身の事です!
勝手に私の記憶を消すだなんて神様だから取って許され…
本の神:記憶を消す事にはお前自身も同意したんだぞ。
ベル:!?
本の神:私がそんなに今が辛いのなら記憶をなくしたいかと提案したら
『はい。
こんな苦しい思いをするくらいならこんな記憶などない方が良い』と…
お前自身が言ったのだぞ。
ベル:そんな…私が?
で、でもそれは今の私ではありません!
本の神:気持ちは分からんでもないが
今のお前にはその結果を飲み込むことしか出来んのだ…
ベル:なら、その記憶を返してください!
本の神:それは出来ん。
ベル:何故ですか!?
本の神:もう処分したからだ。
こういう時に奪われでもしたら私の苦労が全て無駄となるからな。
ベル:そんな…
本の神:それに、私はこう見えても周到なのだ…
最悪の事態も想定してある。
後のお前が記憶を返せと言ったと想定して事前に前のお前に聞いたのだ。
これから記憶を無くすが今のお前でなく記憶を無くした後、
次のお前がこの事に気付き、
今言っているように、記憶を返せと言い出したらどうするかと…
ベル:どう答えたんです?前の私は?
本の神:決して返さないでくれと…
次の自分に同じ想いはさせたくないからとな。
ベル:う、嘘です。
本の神:本当だ。
ベル:嘘に決まっています!
そうやって前の私が言った事にして今の私に納得させようとしているだけなんです!
本の神:ならば、当時のお前の手紙もあるが…見るか?
本の神は鍵で締められた引き出しを開け、1通の非常に小さい封筒を取り出した。
縦2cm、横3cmという妖精サイズである。
裏には名前らしきものが書かれていた。
ベル:『アマリ』?
本の神:前のお前の名だ。
花の『アマリリス』から生まれたから『アマリ』だ。
妖精は花から生まれるというのは知っているだろう?
ベルは封筒をを開いた。
そこに入っていた紙、さらに小さい文字で書かれていた。
『初めまして。新しい私。
私自身に挨拶するなんてとても不思議な気分だけれど
伝えなければならない事があると思ってここに記します。
この手紙を読んでいるという事は
きっと今の私や本の神様の事を怒ったり憎んでいたりするのでしょう。
私の事はともかく本の神様については決して憎まないでください。
この事は私が決めた事です。『本の神様』には何の責任もありません。
それどころか私は感謝しているのです。
この辛さを忘れて新しい私。そう。今のあなたになる事が出来るのだから
だから昔の事は忘れて今を精一杯生きて下さい。
そう。素直になって想いを相手にぶつけられる自分になれば
あなたは今の私の二の舞になる事はないでしょう…
でも、これは今の私ではなく後の私に言っているのだから
精一杯生きて下さいというのは間違いね。
私自身なのだから…
何だかタイムカプセルのように忘れた頃に開けるみたいな気持ちになっているけれど…
それでは、新しい私。
今度こそ、精一杯生きたい。
アマリ』
本の神:それが彼女の心境そのものだ。『アマリ』よ。
ベル:違います!私は『ベル』です!
決して『アマリ』なんかじゃありません!
本の神:飽くまで『アマリ』ではなく『ベル』か…
その方が区別がつきやすいか…
ならば『ベル』よ。
私に対しての怒りはともかく『アマリ』の気持ちを汲んでやってはくれんか?
彼女とて記憶を消す事に関しては悩みぬいていてこその決断だったんだ。
私はそれを尊重した。
ベル:こ、この手紙もきっとでっち上げよ!
それぐらいやっているんでしょう?周到であるのなら!
本の神:何だと!?
私はお前に対しては感謝こそされる事はあっても恨まれる筋合いは一切ないのだぞ。
何故ならお前にとって私は命の恩人になるんだからな。
ベル:神様はずるいです!勝手です!後の私がどうなるか考えもせずに!!
本の神:どうなるか考えてないだと?
そんな事はない。
最悪、分かってしまえば私に対して
今のように感情を喚き散らすだろうという事ぐらいは考えていた。
ベル:ぐっ…
そうやって私を掌の上で動かして笑っているんでしょう!
本の神:もういい。無意味だ。
お前の私の評価など聞きたくもない。
こんな所で騒いだ所で何になるのか?
いくらお前が私に抗議しようとも解決する手段などないのだぞ。
お前に戻す記憶はない。
ベル:だったら何としても思い出して見せます!
懐かしいと思えたのだから絶対に…
本の神:それは肉体から来る。おぼろげな錯覚にしか過ぎん。
犬に鈴を鳴らしてから餌をやり続けていると
犬は鈴を鳴らしただけで涎を垂らしたという。
それと似たようなものだ。
姿、声、香り、肌触り…
それら、かつての記憶が今のお前に懐かしさを感じさせているにすぎん。
犬の実験もそれで鈴を鳴らした後で餌をあげるのを
暫くやめれば鈴を鳴らしても涎を垂らす事は無くなるだろう。
お前のその感覚も同じように消え事になる。
ベル:そんなことありません!
本の神:記憶の事はもうどうしようもないのだ。
仮に思い出せたとしてどうするのだ?
前のエスパーは彼女と共に充実した毎日を送っている。
お前はそんな二人を指をくわえてみているだけしか出来んのだからな。
ベル:だったら全ての真実を教えてあげますよ!
本の神:それは…(ギロ…)
ベル:う…(殺意みたいな…)
本の神:それは『アマリ』が最も望まなかった事だぞ。
それは私も細心の注意を払ったことでもあるしな。
お前自身がその『アマリ』の気持ちを蹂躙するのか?
ベル:か、関係ありません!『アマリ』なんて妖精も知りませんし、
私の好きにするんです!
本の神:そうか…
みんな不幸を撒き散らすだけの見返りがお前1人の憂さ晴らしって事になるだろな。
それがいいのか?それでお前は幸せなのか?
ベル:…。
本の神:良く考える事だ…
お前にとって最善の方法かどうかをな。
お前は賢いのだから見つけられるだろう。
ベル:でしたら、もう任務をやめます!
そうしたら困るんじゃないですか?本の神様も?
本の神:確かにな…
となると、『守』というエスパー1人で『ギーラサウザン』に対しての
指輪の奪還任務を受けてもらう事になるな。
お前はそのエスパー1人で何もかも解決できると思っているほど有能なのか?
ベル:それは…
わ、私以外の優秀な妖精でも見つければいいじゃないですか!
本の神:今、その『守』というエスパーに合う新しい妖精を付けるのは困難だ。
何たって『魔法のしおり』で見つけたエスパーなのだから
お前専用と言ってもいい。
もし他の妖精を付けたところで
付け焼刃でしかない。
そんなものでは今現在の最大の力を発揮する事は出来ないだろう。
では、お前とは別の妖精に『魔法のしおり』を使わせて
新しいエスパーを見つけたとしても
現状の『守』というレベルに到達するまで育成する時間もない。
結局、お前が『守』につき共に『ギーラサウザン』を追うか
『守』1人で続行かの二択しかないのだ。
ベル:そ、それは、私を脅すんですか?本の世界の為にって…
本の神:事実を言っているだけだ…
ベル:どうして私がこんな酷い目に…
『アマリ』って子がそんなエスパーと一緒にならなければ…
本の神:『アマリ』が『魔法のしおり』によって選んだエスパーは適切だった。
ベル:どこがですか!!みんな苦しんで無関係な私も苦しめられているのに!
本の神:それは違う。
お前は勘違いしている。『魔法のしおり』についてな。
ベル:どこがですか!!
『魔法のしおり』はその妖精の最適なエスパーを見つけるって事でしょう!
本の神:その通りだ。分かっているではないか。
だが、『魔法のしおり』はそもそも仕事をするうえで
最適なパートナーを見つけるだけの代物でしかないのだ。
『アマリ』と『魔法のしおり』によって選ばれたエスパーとで
『ギーラサウザン』を撃退したのだからその仕事はちゃんと行っていると言える。
お前は『魔法のしおり』を
縁結びの道具とでも思っていたんじゃないか?
ベル:そ、そんな事は…
本の神:確かに、そういった一面はあるのかもしれん。
事実、『アマリ』は状況報告に訪れた際にエスパーとの事を実に嬉しそうに語っていた。
少々ウザイぐらいにな。
相性は良かったんじゃないかと私も判断する。
ベル:でも上手く行かなかったんじゃないですか!
本の神:相性の良さと結ばれるか否かとは別問題だ。
世の中の本を見てみるが良い。
主人公とその相手とは恋愛の後に必ず結ばれるのか?
ベル:!?
それは…
本の神:家柄、血筋、立場、状況、周囲の人間関係。
それら混ざり合って複雑に絡み合っているのものだ。
想い合っていても結ばれなかった例はごまんとある。
『アマリ』の場合は…
お前は『アマリ』と自分とは別だというのだから
ハッキリ言っておくがそれは『アマリ』本人が粉砕したと言いきれる。
ベル:!?
本の神:目の前に現れた『アリス』という少女に心奪われかけたエスパーに対して
あの子はダメだと悪態をついた。
その上でエスパーの見る目がないなどとエスパー自身も非難した。
それがエスパーの心を硬直させる結果となった。
だからお前の気持ちに気付く事もなくなった。
あの時に、本心を打ち明けていれば状況は違ったんじゃないかと私は思うのだ。
ベル:そんな事、私に言われたって…
本の神:二の舞を避けるためにという意味でだ。
とは言っても今のお前には無関係な話か…
『ベル』であるお前が選んだ『守』という少年に対して
お前は好意を寄せている訳ではないのだろう?
前に散々、アイツは変態だと言っていたしな。
ベル:それは…そう…
そうです…
本の神:お前達がその全能力を発揮できれば
『ギーラサウザン』から必ず指輪を取り戻せる。
それは私もそうだが『魔法のしおり』が教えてくれている。
自分達信じて仕事にまい進するのだ。
ベル:…。
ゴゴゴゴ…
突如、神殿に地震が起きた。
本の神:何だ?これは本の世界に本格的異変だな…これは危険かもしれんな…
『ベル』よ。お前に申し渡す。この原因を探り解決せよ。
ベル:分かりました!分かりました!分かりましたよ!
解決すればいいんでしょ!解決すれば!
私たちは優秀ですから!!最強ですから!!無敵ですから!!
本の神:ああ…。分かればよろしい。
ベル:あなたは…卑怯です!非道です!最低です!
本の神:…。
今のは聞かなかったことにしておく。さぁ行くのだ。妖精『ベル』よ。
話はその後でゆっくり聞こう。
神殿を出る『ベル』
ベル:どうして…私はどうすればいいのよ…
誰か教えてよ…助けてよ…誰か…
図書館へ戻る。
守:ベル!今の地震何だろう?何か今までとは別の所に行く事が出来たみたいだけど…
ベル:そうね。『ギーラサウザン』の仕業かもね…
守:あれ?ベル…どうかしたの?
ベル:な、何でもないわ。
守:いや~あったでしょ~。何かリアクションが簡素だもん。
いつもならもっと驚いたりするはずなのに…
気になるから言ってよ。
ベル:そう…じゃぁ、驚かないでね…
私、記憶を本の神様から消されて改ざんされていたのよね。
前言ったじゃない?先代の振られた妖精の事。
あれ、私だったんだって。
守:!?
ど、どうして?
ベル:ホント、バッカみたい。
信じていた本の神様から騙されていた訳よね。
何が優秀よね。すぐに気づくべきよね。
守:何でそんな…記憶を消したからって…
ベル:私が妖精として利用価値があったから生かしただけよ。
前の私である『アマリ』って子は
振られて悲しいから記憶を消してって言ったらしいのよね。
それで今の私あるわけよ。
守:…。
そ、そう…
ベル:それだけ?もう少し言う事ないの?
そうよね…守君にとってはどうでもいいよね。
関係ないもんね。大好きなスケベな事につながらないもんね。
守:どうでも良いと言ったら本音を言えばそうなのかもしれない。
ベル:!?
それ、酷くない?
今まで一緒にやって来たのに私の過去なんてどうでもいいって!!
守:僕にとっては初対面の時に名前を付けた『ベル』が君の全てなんだから
それより昔の事は気にならないってだけだよ。
昔に何があったかなんて問題じゃない。
でもそれが『ベル』にとって気に入らないのなら力になってあげたい。
それが今の気持ちさ。
ボクに何かできる事ある?
ベル:…。
ないわ…。
『ギーラサウザン』から指輪を取り戻すぐらいの事しかね。
守:そ、そう。
ベル:…。(それで言葉を飲み込んじゃう訳?もっと言いたい事ないの?)
はぁ…
守:…。
じゃぁ行く?
ベル:守君、その格好でいくつもり?
守: え?そんなに変かな?
ベル:これから『ギーラサウザン』を追う訳よ。
アイツだって『守』君の実力を知っただろうから対策を練って来るでしょ。
相当パワーアップして来るに違いない。
それなのにそのボロボロのスーツじゃ、返り討ちに遭うんじゃない?
守:確かに…
ベル:『STAGE 4』の『雷の銃』を作ってくれたねじさんが
ストーンを持って来たら凄いスーツを作ってくれるっていっていたから
すぐにでも探さない?
守:そんなすぐに見つかるかな?
ベル:だから急ぎなさいよ!ホラ!行くわよ!
守:うん。
『守』と『ベル』は『リサ』がいる『STAGE 1』に向かうのでした。
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