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「がんばれゴエモン ~ゆき姫救出絵巻~」レビュー (スーパーファミコン)

2020-08-07 21:00:09 | SFCなどのレビュー
ベルトスクロールアクション+サイドビューアクション
開発はコナミ開発三部
発売はコナミ
1991年7月19日発売


あらすじ

『エビス丸』が『ゴエモン』の家に訪ねると『ゴエモン』に聞く。

エビス丸「噂の
 べっぴんはんの
 ことなんでっけど…」

ゴエモン「ああ……
 ほろほろ寺の
 女幽霊さんね……」

エビス丸曰く、美人幽霊だということでちょっかいをだそうとしたものがいたそうだが
皆、痛い目にあわされたという。

ゴエモン「しかし、
 幽霊の分際で

 人間様を、
 痛い目に
 遭わせるたぁ

 ふてえ 野郎だ!!」

エビス丸「ここはひとつ、
 わたの この
 プレイボーイぶりで…」

ゴエモン「ごちゃごちゃ
 言ってる暇はねえ!

 行くぜっ!!
 エビス丸!!!」

2人は『ほろほろ寺』に向かうのでした。
そこから2人は日本全国をめぐる大事件に巻き込まれることになるとも知らずに…
 


特徴

・2人同時プレイ可能。
 お金は2人個別である。

・武器が複数ある。大きく分けて3つ。

 ①近接武器
  敵が出す『招き猫』を取得することでパワーアップする。
  全3形態。
  『ゴエモン』:『キセル』→『黄金キセル』→『ヨーヨー』
  『エビス丸』:『笛』→『黄金笛』→『ピロピロ笛』

  敵に当たるなどすると武器形態が1ランクダウンする。
  (鎧など防具を持っていても1ランクダウン)

 ②遠距離武器
  お金を使用することで使用可能。
  『ゴエモン』:小判
  『エビス丸』:手裏剣

 ③爆弾(癇癪玉)
  威力はあるが所持個数が1人30個までに限られる。
  爆弾はお店などで入手可能である。


・アイテムは同一のものは複数所持可能。
 プレイ中のアイテム欄にはそれぞれ1つしか持てないようにしか見えないが
 実際は同一のものも複数所持可能。

 『草履』が10個まで所持可能。
 (『草履』は被ダメージで1つ消える)

 『草履』以外の『鎧』系や『兜』系『食べ物』系のものは基本的に単体で3つまでもてる。
  例として食べ物系はライフが0になると自動的に回復してくれる代物である。
  それで『おにぎり』『ハンバーガー』『うめおにぎり』と種類があり
  効果はすべて同じであるが、それぞれ3つずつ持てるので
  すべて揃えれば9回、回復できるということなのだ。




・1つのステージは簡単に分けて

 ベルトスクロールの『町エリア』
 サイドビューの『拠点エリア』
 同じくサイドビューの『ボスエリア』

 の3つで構成されている。


・2人プレイ時はおんぶが可能。

 サイドビュー画面時に『1人でプレイする』か『2人でプレイする』かを
 最初に巨大なたぬきの置物に尋ねられる。
 
 2人プレイでは1人が這う恰好をしているときに
 相方がジャンプして重なるとおんぶする事が可能である。

 おんぶしている方がジャンプを含んだ移動の操作。
 おんぶされている方が攻撃の操作を行う。

・最大体力はそのステージにある『金の招き猫』で上がるが
 そのステージ限定である。
 
・『術』というものがあり、道場で有料で修行することで覚えることが可能である。
 Xボタンを押すと発動。
 敵を倒すことで出現する巻物を使用することで使用可能である。
 なくなると当然使用不可。
 取得した『術』はそのステージ限定である。

・パスワードコンテニュー

 旅日記をつけるお店がありそこに行くことでパスワードが表示される。

 操作方法

 [ベルトスクロールステージ]

 十字キー:移動

 Yボタン:攻撃
 Bボタン:ジャンプ
 Aボタン:相方に残機があれば復活

 L、Rボタン:武器の切り替え

 [サイドビューステージ]

 左右キー:移動
 下キー:伏せ
 上キー:上を見る。

 Yボタン:攻撃
 Bボタン:ジャンプ
 Aボタン:相方に残機があれば復活
 L、Rボタン:武器の切り替え

 2人プレイ時伏せ中の相方にジャンプして乗っかるとおんぶ状態となる。
 おんぶになるとおんぶしている方は移動専門で、攻撃できない。
 おんぶされている方は攻撃専門となり、上+Bボタンで離れられる。

点数は75点



良い点
・ミニゲーム豊富


悪い点
・後半敵が出すぎ
・被ダメージで『草履』失う。


良い点の開設
・ミニゲーム豊富

 ゲームに関係ないミニゲームが豊富にある。

 お金がもらえる系統としては
 シリーズお馴染みの『3D迷路』
 『クイズ』
 『競馬』
 『宝くじ』
 『モグラたたき』
 『ペンキ塗り』
 『玉入れ』
 『さいころ博打』

 お金はもらえないが
 
 『グラディウス』(1人用)
 『ブロック崩し』(1人用)
 『ホッケー』(2人用)

 友達と同時プレイすると楽しいだろう。


悪い点の解説
・後半敵が出すぎ

 後半ステージの町エリアは敵が出すぎて
 敵を倒しまくっていると処理落ちしてややスローになる。
 少しは出す数考えーや。


・被ダメージで『草履』失う。

 敵からのダメージで『草履』を失うのだ。
 鎧等の防具を身に着けていてもだ。
 最速状態が基本となるこのゲームで、草履を失って鈍足になるのは結構なストレス。

 近接武器に関してはランクダウンするのはまだいいが、なんで履物を失うねん。
 おかげであまり食らいすぎると
 いつのまにか10個持てる『草履』がなくなっているなんて事態も起こる。
 『よろずや』で『草履』を見かけたら10個をそろえるのが基本となる。


ファミコン版の2はベルトスクロールがメインとなっていたが
本作の後半エリアのサイドビューステージはギミックも豊富となり、楽しい。
ボス戦もサイドビューであり個性豊かだ。
悪い点で指摘した通り、草履を失いやすいので購入するための金策を行うのは大事である。


2人プレイ時
おんぶが可能なのでジャンプ多めのアクションステージが苦手な人も相方が上手ければ十分楽しめる。
後、ミニゲームが豊富なので寄り道するのもまたいいだろう。
とはいっても髭人は2人プレイ未経験だから想像で語っているにしか過ぎないのだが(涙)

PS)土佐犬は殴るとお金出すのに
 奈良の鹿は殴るとマイナスである。触れるとダメージなのに…
 もはや害獣である。ウゼェ…




ここからがネタバレ






















結構、被弾が多いので買いだめをするのが賢明である。
ただ、普通にプレイしているだけでは金欠になりがち。
効率がいいのは『宝くじ』か『サイコロ』かねぇ…
宝くじが当選番号が高速でスロットのように動く方式であり
開始が「いー0」からに決まっているために
「いー0」にかけて、ボタンを連打するとそれに確定して最高1万両もらえる。

『サイコロ』は『大』か『小』にかけるもので最大3000両かけられる。
当たったら旅日記をつけ、外れたらリセット。
リセットを押してタイトル画面で『旅日記をつけたところか』を選択すると
簡易セーブがされているのでパスワードなしに旅日記を付けたところに戻ることができる。
(電源を切るのはダメ)

それで常時1万両ぐらい持っていれば問題なく進めていけることだろう。



お話としては
女幽霊に会いに行くと襲ってくる。
皿を放ってくるのでそれを攻撃で跳ね返して倒すと女幽霊は消え一匹の猫が現れる。
それは忍者猫『クロベエ』と言い
腕の立つ奴を探すために化けて人々を脅かしていたからだという。
お江戸の一大事だから100両渡すから四国に行って
『コバンネコ』親分にあってくれと頼まれたので
『ゴエモン』と『エビス丸』は四国に向かった。

四国に行く事に行って先に進めていくと
『コバンネコ』が捕まっていて助けることになる…
お江戸の殿様の一人娘の『ゆき姫』が神隠しにあったという。
日本中を探していたらお面をつけた謎の集団が人さらいをしている情報をつかんだ。
彼らは謎の妖術に操られているために『コバンネコ』達の化け術が効かず捕まってしまったのだという。
淡路にいるオタクフ隊は女の子をさらったという情報をつかんだので
『ゴエモン』『エビス丸』に救出を依頼した。

淡路にある『からくり遊園地』を経て
『大和』にある屋敷に向かう『ゴエモン』と『エビス丸』
屋敷の巨大オタフクを倒すと『ヤエちゃん』が登場する。

『ヤエちゃん』は
贋金づくりを捜査をしていたらオタフク隊につかまってしまったという。
『ゴエモン』と『エビス丸』も何か探しているようなら
伊賀にいる『物知り爺』を訪ねてみてというので
2人は伊賀に向かうことにした。

伊賀の忍者屋敷で『ギャルいのちじゃ』と
書かれたタコに乗った後のシリーズに出るに出る『サスケ』のような敵(特に名前やセリフなどもない)を
倒すと『物知り爺』が大した腕前じゃとほめてくる。
人を探していると知ると

爺「ギャルならわしにも
 紹介してくれんかの
 ………
 ………」

爺は出雲に行けという。
そこの竜神池の白鏡は何でも写してくれるという。
爺は新発明

『瞬間移動ミラクルファジーマシーン』

を使えば出雲までひとっとびとのことで早速使う事にする。(ただの人間大砲)
ただ、出雲に飛ぶことはできずそこの天狗山のサル達を倒しつつ出雲を目指す

出雲について竜神池にいる『白竜神』を退け『白鏡』の元に行くと
2人の旅の目的も知っていて『ゆき姫』は琉球にいるという。
2人は琉球へと向かった。

琉球で『ゆき姫』を1度は救出し殿様に『ゆき姫』を返すが
それは『般若代将軍』というやつの変装であり、2人は地下牢に落とされてしまう。

直後に、『ヤエちゃん』に救出され
ラスボスである『般若大将軍』のもとへ…


ラスボスを倒したときに狐と、縛られた『ゆき姫』がいて、
『ゴエモン』と『エビス丸』が追い詰めると

般若大将軍「ぐふふ!!
 それ以上来てみろ

 姫の 命はないぞ!
 般若代将軍は
 無敵なのじゃ!!」

ゴンタ「コン!コン!コン!
 約束が違うぞ!!」

 ゆき姫と お友達に
 なれるっていうから
 力を貸してやったのに

 もう お前のことなど
 知るもんか!!」

狐逃走。

般若代将軍「ゴ ゴンタ! 待ってくれ
 お前の妖術が
 なければ

 わしはただのおやじなんだ」

近づく『ゴエモン』『エビス丸』

般若大将軍「うぬぬぬー
 それ以上近づくな!」

更に近づく『ゴエモン』『エビス丸』

般若大将軍「それ以上来るなら
 ゆき姫の命は…」

もっと近づく『ゴエモン』『エビス丸』

般若代将軍「うう、来ないでってば!」

もっともっと近づく『ゴエモン』『エビス丸』

般若大将軍「ほんとに来ちゃうの?」

『ゴエモン』『エビス丸』武器で殴ると
般若のお面が吹っ飛ぶ。


おやじ「ひー お許しー!!」

姫の縄を解くと『ゆき姫』がハートを振りまきスタッフロール。

スタッフロール後に
『ゴエモン』『エビス丸』
『殿様』『ゆき姫』『クロベエ』
背後に城の家臣たちが描かれている1枚絵で終わりとなる。



サブタイトルが「ゆき姫救出絵巻」なら『ゆき姫』との絡みが結構あるのかと思いきや
『ゴエモン』『エビス丸』とは初対面というのが驚いたわ。
しかも彼女自身の本作のセリフは

「きゃーーー!」

という悲鳴のみ。
本作のヒロインだっていうのにちと薄すぎない?
ちなみに以降の彼女が出演しているシリーズの方がセリフが多いという状態…

セリフの多さで言えば
ステージ4のオタフク倒したときと
ステージ9で最初地下牢から出してくれる時
同じくステージ9の途中で『ゆき姫』の居場所を教えてくれる時とで
話がある『ヤエちゃん』の方が出番が多い。

『ヤエちゃん』といえば「がんばれゴエモン外伝」が初出だが
同じく「外伝」初出の『コバンネコ』もステージ2でボスにつかまっていて助けることになる。

『コバンネコ』も『ヤエちゃん』も外伝の仲間キャラであるが

「あぶないとこを ありがとにゃあ
 おいら コバンネコ」
「私はくのいちのヤエ」

という風に名乗っているので顔見知りではなく初対面のようだ。
「外伝」時系列が別というところだろう。
だったら…『リンちゃん』も…
って彼女は中国人だからさすがに出番そのものが厳しいか…

2の外伝キャラ出ないんかなと思いきや…
この「ゆき姫救出絵巻」は「ゴエモン外伝2」より早く発売しているんだな。
スーパーファミコンで発売したものはすべてファミコンの後って認識をしてしまいがちだもんな…
そりゃキャラが出なくて当然だわ。

ゆき姫救出絵巻「1991年7月19日発売」
ゴエモン外伝2「1992年1月3日発売」


それにしても、『ゴンタ』って狐。
どういう経緯で『ゆき姫』を知ったのかは知らんが
友達になりたければ立ち去るんじゃなくて最後に『ゆき姫』を助けてあげればいいのに。
親父を懲らしめる役は『ゴエモン』『エビス丸』に任せるとして…
結果、エンディングの1枚絵に出る事はいし
以降のスーパーファミコンのシリーズでは「きらきら道中」で
「たぬき」の友達であったというセリフ内での登場しかないというオチ…
1面のボス、忍者猫の『クロベエ』の方が出番があったりする。


さて、スーパーファミコンでのシリーズ第1作品目となる本作。
ファミコンでのシリーズの正統進化って感じで個人的には好き。
無論、以降のシリーズもよくできていて面白いとは思うけどね。



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