煙の女

今日ちょっと
お洒落なカフェに入った時のお話

そんなに大きくないし
お昼時だったので
お店の中はほぼ満席状態

オシャレなのに
というべきか
オシャレだから
というべきか

禁煙席と喫煙席が
特に区切られてなく
特に聞かれるわけでもなく
ちょうど良いタイミングで
煙をモクモク吐き出してる
スーツ姿の
女性の隣の席に案内された

別に意識してなかったのだけど
この店内を
一人で一生懸命
煙たくしてるんじゃないかと思うほど
タバコを吸いまくっている

そして足を組み
向かい側にいる
連れの友達だか上司だか先輩だかもそっちのけで
携帯電話でしゃべったりしている

そして待望のランチセットが来て
がっつく俺の前を
煙 煙 煙

多少は我慢するけど
せっかくのおいしいご飯が台なしになったことは
言うまでもない

感情的な思いも乗っかったのだけど
それを差し引いても
その時思ったのは

えらそうにしてる人は
偉くない人なんだろうな
ってこと

人のふり見て
我がふり直す
じゃないけど

改めて自分の言動に
気をつけようと思いました

そしていつか
あの女性が
いろんなことに気づいてくれたらいいのになと

何も言えなかった俺は
デザートのミルフィーユを綺麗に食べるのに手こずりながら
心の中でひっそりと思うのでありました