秀山の俳句写真日記

日々の生活、旅先での出逢い・思いを俳句、写真、文にした徒然日記です

すずやかな 仕草松園 古都の鷺

2022年05月30日 00時30分29秒 | 旅行

すずやかさ にるや松園 古都の鷺
  上村松園「しぐれ」 福田美術館
すずやかな 仕草松園 古都の鷺
  上村松園「初雪」  福田美術館
  白鷺:葛野大堰(かどのおおい)

 

 上村松園さん(1875~1949)は京都の四条で生まれ、最後まで京都に住み続けられた生粋の京都人とのことです。
 松園さんの画はNHKの「日曜美術館」、BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」で見ただけですが、その涼しげで清々しい色艶に魅了され、一度は本物を観たいと思っていました。
 美術館で本物に感激、そして、写真を撮れるとのことで更に感激!どういう訳か、一眼レフのニコンD7000で撮った写真は画像に薄墨色の棒線が入ってしまい、「ダメか~!」と落胆してしまいました。が、気を取り直してSONYのコンパクトデジカメDSC-WX500で撮り直しましたら「自然に撮れました~!」
 画の余韻にひたりながら渡月橋に向かう道すがら葛野大堰で出逢ったのがあの白鷺です。宿にかえってパソコンで白鷺の写真を拡大して見て、その科(しな)、仕草の人間らしさ、美しさにびっくりしました。直ぐに、松園さんには失礼かもしれませんが、松園さんの美人画と重なりました。この想いが合成写真となりました。
 生粋の京都人・松園さんは、古都の白鷺の仕草をじっと観察していたに違いない! と勝手に思いました・・・


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白鷺の 仕草すずやか なまめかし

2022年05月29日 00時59分31秒 | 旅行
水しぶく 堰に白鷺 風薫る
白鷺の 仕草すずやか なまめかし
        葛野大堰
 
 渡月橋がかかっている川の名は、橋より上流は「保津川」、下流は「桂川」、この二つを合わせて「桂川」または「大堰川(おおいがわ)」、更には五世紀初めまでは「葛野川(かどのがわ)」と呼ばれていたとのことです。
 福田美術館から川を右側にして渡月橋に向かって歩いていますと、水しぶく葛野大堰(かどのおおい)の手前に佇む白鷺と出逢いました。300ミリの望遠レンズ一杯にして白鷺の仕草を観ていますと、「何思っているのかな~?」と楽しく考えてしまいます。透けて見える薄絹のような羽根も魅力的です。
 撮った写真は一枚一枚、仕草が微妙に異なり、また「思い」も微妙に異なるように思え、取捨選択できませんでした~!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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和船一艘 初夏の保津川 江戸風に

2022年05月28日 13時29分07秒 | 旅行
渡月橋 叡山はるか 風薫る
和船一艘 初夏の保津川 江戸風に
新緑の 深き保津川 舟遊び
新緑の 日陰静やか 舟遊び
 
 
 
 
 
これらの写真は、渡月橋を北から渡って、川沿いの道を西の大悲閣千光寺に向かう道すがら撮ったものです。
 渡月橋、遥か遠方に比叡山、目の前の和船、深い新緑、青空には白い雲がふんわりふんわりと・・・。
 平安時代からのこの地を、のどやかで心癒される時の流れにひたりながら歩いていました。

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新緑も 貫禄の美や 嵐山

2022年05月28日 01時00分48秒 | 旅行
 京都の三日目は、上村松園さんの美人画に惹かれて嵐山にある福田美術館に行きました。福田美術館の後、渡月橋を北から南に渡りまして大悲閣千光寺に初めて行きました。
 渡月橋を挟んで、保津川(又は桂川)の北側と南側からの両方の新緑の景色は素晴らしく、川には和船が浮かんでいたこともあり、何となく江戸時代の空気のようなものを感じながら歩いていました。
 嵐山での景色を二回に分けてご紹介します。
 
初夏の日に 映ゆる山川 渡月橋
新緑も 貫禄の美や 嵐山
      川の北側からの景色
水しぶく 堰に白雲 風薫る
      川の南側からの景色
 
 
 

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断たずとは 新緑法灯 千二百年

2022年05月25日 16時16分08秒 | 旅行

風薫る 直筆古文 息遣ひ
断たずとは 新緑法灯 千二百年
   京都国立博物館 特別展
      最澄と天台宗のすべて 


 

 

 この特別展は、最澄(767~822)の1200年大遠忌を記念して企画されたものです。
 今回の展示会でふと思いました。
 絵画や彫刻を観ている自分は、その作者はあまり意識せずにその作品自体を独立して鑑賞しているように思います。
 歴史上の経文、宸筆、手紙などの「文字」だけの作品・書き物を観ている場合、その筆遣いと、その文が書かれた時代背景、筆者のプロフィール等を重ねながら、書いた人とその人の思いを勝手に想像しながら鑑賞しているように思います。
 いずれにしましても、展示品のお蔭で平安時代にタイムスリップすることが出来ました。
 特別展で唯一写真撮影が許されているのが再現された比叡山延暦寺根本中堂・不滅の法灯の内陣の一部です。この延暦寺の法灯は、1571年の織田信長の比叡山焼き討ちの際に一旦消えました。幸いにして1543年の立石寺(山形県)再建の際に分灯されていたため、延暦寺に再分灯されて今なお灯され続けているとのことです。
 人間が1200年も菜種油を断たずにこの法灯を灯し続けるということは並大抵のことではないと思います(格言「油断大敵」の由来とか)。
 時は古都新緑の真っ盛り。自然もこの1200年、新緑という営みを断たずにしてきてくれました。思えば、この自然の営みも大変で有難いこと、とあらためて思いました。


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