秀山の俳句写真日記

日々の生活、旅先での出逢い・思いを俳句、写真、文にした徒然日記です

無為の秋 小さきいのち 近きかな

2021年09月30日 23時28分16秒 | 旅行
無為の秋 小さきいのち 近きかな
 
 
無為(広辞苑より)
①自然のままで作為のないこと
②因縁によって生成されたものでないもの。生滅変化を離れた永遠の存在。仏法者の生活
③何もしないでブラブラしていること
 引退後の生活を振り返りますと、意外と精神的に余裕のない生活を送っているな~、とつい最近思い、私の場合③を念頭に旅に出ました・・・
 小さい花、小さい生きものは以前より心惹かれていましたが、今回、じっと見惚れ、言葉でなく(当たり前ですが)、心が通じるような感じが・・・、
 
 勝手に思いました。
 

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金泉やひねもす無為に秋の宿

2021年09月29日 22時18分37秒 | 旅行
金泉やひねもす無為に秋の宿
有馬史を偲び金泉秋の声
寧々日吉愛づや金泉虫の声
    金泉:きんせん、 秋の声:秋の季語で、秋を感じられる具体的な音だけでなく、心耳でとらえた秋の気配をもいう(日本俳句歳時記より) 
 
 
 
     
 有馬温泉は日本書紀にも登場しているとのことです。聖徳太子、白村江の戦い、大化の改新、空海、西行、枕草子、行基、空也・・・、秀吉、寧、・・・。日本史に興味ある人間として、無為の時を過ごしながらぼんやりと、歴史上のあの人もここの湯に浸ってたのかな~、と勝手に想いを巡らしています。金の大好きな秀吉は間違いないでしょう。
 ところで、この宿の湯は赤茶色でとろりと濁っています。湯の中で腕を触りますとすべすべとした心地よい感触です。金泉(きんせん)と言われ、鉄分と塩分を含み保温や美肌に効果ありとか。私は納得しました。清少納言も寧々さんもおそらくこの湯をこよなく愛されたと思います・・・

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無為の旅秋しみじみと夕焼かな

2021年09月28日 22時21分54秒 | 旅行
刈田ゆく雲ひくくして迫りけり
 
 
車窓より偲ぶ東寺の秋の庭
    京都駅通過
 
西に来た葉葱たつぷり鰊蕎麦
    有馬温泉駅前 浪花酢まえなか
 
無為の旅秋しみじみと夕焼かな
    夕焼:ゆやけ、 有馬の宿より
 
 今回は、ただのんびりと時を過ごす「無為」をモットーに旅立ちました。

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中秋や孫より月のわらび餅

2021年09月22日 10時44分36秒 | 日記
中秋や孫より月のわらび餅
 敬老の日の翌日、中秋の望月の日に合わせてくれたようで、水わらび餅が届きました。お空のお月さんも月にそっくりな水わらび餅も、わが奥さんとありがたく賞味させていただきました。わが子、嫁さん、婿さん、孫たちに感謝です。高2の孫娘は遠くアメリカ・ユタ州でこの月を15時間遅れで見たことと思います。
 人

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中秋の 望月に願 疫の鎮まり

2021年09月22日 00時25分23秒 | 日記
中秋の望月風雅雲間より
中秋の 望月に願 疫の鎮
       鎮:しづまり
 
 中秋が満月(=望月)となったのは2013年以来とのことで、我が家のベランダよりone shot。満々の望月が流れる雲に見え隠れする景はなかなかいいな~、と感じ入っていました。
 望月といいますと、文治6年2月16日(1190年3月31日)、釈尊涅槃の日に入寂したと伝えられています西行法師の次の歌が思い出されます。
 願はくは 花のもとにて 春死なむ その如月(きさらぎ)の 望月の頃
 私どもが生きている今のご時世は、コロナの感染者数は減ってきてはいるものの、絶対数はまだ大きく、且つ入院できずにご自宅でご逝去との報が絶えません。望月に疫の鎮まりを願いつつ、ここ当分は自他衛を心掛けながら、気持ちは明るく生活していかないと、と覚悟しています。

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