真剣に耳がやばい。

好酸球性の中耳炎が、まだ具合悪くて、音程ずり下がってきこえるどこじゃなく、その「ずれ」幅が狭まってきて、なんでもかんでもすごい音に聞こえる状況。

猫の鳴き声とかも、ダブルな響き。

やれやれでございます。来週お医者へ行きます。

ところで、twitterを使い始めて２週間ぐらいだろうか。それでブログの更新がのろくなっているということは特にない（というのもtwitterにはほとんど書いていなくて、ブラウズしているだけなのです）のですが、でも読むべき本を教えてもらえるというよさがあります。

メディアの最初（といってもtwitterは私はかなり後発で使いはじめているのですが）は、わりと良質な情報がうまく流れたりして、おもしろかったりするので、そういういい状況にあるのかも、と楽しんでいます。

twitterについて、ちょっとフリー（自由）な感じがするのは、なぜかというと（今きづいたのだが）

アクセスを気にしなくていいこと！

逆説的なのですが、これかも、と思います。フラット化が進んでいますな。

やっぱりブログを始めた頃は、読んでもらいたい！　という気持ちがすごくあって（今でもあります。いつも閲覧ありがとうございます。）、それをアクセス数という指標でみていくわけで（そのことが励みになったりするわけですが）、そこに大きな意義とか価値が置かれることになるわけです。

twitterにもフォロワー、フォロingという機能があって、これはもともとブログなどにもあった機能（たとえばアメーバブログとか）だし、もっと古くは「購読者」というような機能なわけ（だろう）ですが、ブログではまずアクセス数あっての読者だったのです。

すると、ブロガーから見ると、twitterって、アクセス数という指標のないブログ！

ということになります。抵抗があるかというと、あったかもしれないけれども、昨今はもうそういうところに抵抗を感じにくいです。

むしろ、私はまとまった話をまとめてするのは好きなんだけど、一日のうちに何時間しゃべるかというと別に多い方じゃない気がする。だからtwitterをブラウズするのは好きなんだけど、あんまり口をはさもうという気にはならないんじゃないか、とか。

↓そういえば、よろしかったら、読んでみてください。3月刊の本です。

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April Snow

眼下には桜が散り始めている。
ベランダにはラベンダーが咲き誇っている。
というのに、雪ですよ、今朝は東京地方。

昼は晴れたのですが、夜になってきたら、やっぱり冷えます。

寒いし晴れないので、ヌケのいい空の写真を。

うーん、今年は寒暖の変化が、いろいろですねえ。
これたとえば、日本だけだと、「寒い春」ということになるけれど、地球全体ではどうなんだろう。夏なんかはヨーロッパでもアメリカでも日本でも暑いということがあったけれども、なかなか俯瞰する機会がないですよね。ワールドウェザーニュースって、各地の天気だけれども、俯瞰する番組なんかがあっても面白いのになあ。

まあ、もうちょっと暖かくなってほしいです。

季節の変わり目の寒気には弱い。

弱いのであります。
せきがでるのであります。
と、思いながらとぼとろ歩いていたら、こんな看板が。



なんですこのとってつけたように、「せき」とは。ユビキタスだなあ、アナログだけど。（笑）
例の界隈でございますよ。

電気ケトル、これが意外に、ビジネスホテルみたいで使いよい。

夫が、マンションの桜祭りで、ビンゴゲームに参加して、なんと電気ケトルを当て、もらってきました。

しかし習慣とは恐ろしいもので、実は私もちょうどこの電気ケトルの購入を検討していたのだが、やっぱりプッシュタイプの象印的なやつ（最近では定番のサーモスとか）がいいだろう、みたく結論していたのだが、意識の刷新が必要だったようだ。

日本の電気ポットは基本的に緑茶用なので、沸騰させようという気があまりない。しかしティファールはボコボコに沸騰させます。

これってどこかで使ったことある……そう、ホテルの客室に置いてある小さなステンレスのポットです。要するにあれが自宅にあるという感じ。あまり容量も要らないし、どうせすぐ沸くから、必要なときに水から沸かせばいい。電気ポットのようにずっと保温しておくわけではないのであります。

まあ、エコ的にはガスのほうが効率いいと思いますけれどもね。レンジにおいておくとケトルって汚れるし、（油料理が多いので）そう思うとやたらと便利で、ウチでは現在、確かにケトルに代わろうという活躍ぶり。

当たったのはこちらの型番の、色は「ピンク」というもの。
しかも意外と細く注ぐことができるので、コーヒーのドリップにも使えるくらい。

T-fal 電気ケトル アプレシア スカイブルー 0.8L BF802322 T-fal このアイテムの詳細を見る

こんな雰囲気のものもいいですねえ。

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よりホテルっぽく使うなら、やっぱりステンレス。

T-fal 電気ケトル アプレシア メタリックノワール 0.8L BI802522A T-fal このアイテムの詳細を見る

見とれてください、たくさんの人に見られても 桜は平気ですから。

出かけようと表へ出ると、おばあさんが桜を見上げていて、
「見とれちゃって」
と言う。



日本語は状況依存型のエコな言語だ、とはよく言われるところだが、特にこのようにご高齢の、なにげないひと言というのは、受け取る方で考えてしまう。道ばたでそう言ったおばあさんは、マンションの敷地から出てきた私にそう言ったというシチュエーションであって、「見せてもらっている」という意味合いだったのかもしれない。いや、そういうつもりは全然なくて、孫だの親戚だのあるいはペットといった身近な生き物のように感じて、桜を嘆じたのかもしれない。

「そうですねえ」
と応えて分かれたが、その時私の頭の中でささやかれたのが、冒頭の一文であった。

「見とれてください、たくさんの人に見られても　桜は平気ですから。」
と、私は思ったのだった。

Twitterに追加してほしい機能

twitterとはどういうものなんだろうというのをめぐって、ついったーを使っているうちに、もうとにかくこういう機能がないのか、どうしてつかないのだろうということを次々思ってしまう。抵抗感というより、ツールに対してわがままなためだと思う。

そのうえ、今日はモニター接続用のアダプターがなくて、小さい画面でしか見られないので、だめだ。ものを書くのが難しい。これはたぶん目が悪いせいだと思う。

というわけで、あっとおもったところでさっと画像をアップして見せることができない、テキストベースのツイッターとちがって、ブログはやっぱり今のところ写真がアップできるのがうれしいかな。上掲の写真はこないだ食べた、春のパスタ。

風もない 満開の宵 酒匂川

酒匂川というのは御殿場ー丹沢を源にして小田原から相模湾に注ぐ川で、その名の通りお酒の匂いがする（と思われるくらい水質のいい川というようなことだったか、なんか故事来歴があったのか忘れましたが）──という不思議な名前の川なのであります。

東名や小田急線からも眺めることができ、小田原のある足柄平野を悠然と流れる様子は「酒匂」という雰囲気にぴったりである。



というその酒匂川をふいと思い出しまして。
写真は昨日の夜桜であります。

鳥たちと花とりあう底に赤ポスト

昨日の桜。さすが満開宣言が出ただけあって、東京の桜は今が見頃です。
マンションの２列の棟に守られた桜たちは強風の被害も少なく、今年は特にみっしりとした満開のような気がします。

写真の右真ん中あたりにちらりと見えるのが、実は地上にある郵便局のポストなんです。なんだか花に埋まって見えますが。

そういうわけで、モンペトクワ？

昨日はよく晴れたので、もらった苗を３つ植えてみました。
って、畑にプランター野菜みたいの３つ植えてもねえ……というわけで、見事に「この区画の人、なにやってんだか」になりました。

かっこうはいちおうモンペトクワなのですが。

田尻幸子展、ひかりのつぶⅡのエッセンス（最終回）

具体物とそれが振りまく物語を感受しながら、次第にわかってきたことは、
つまりこの作品の中心にあるものは、

ことばではできていない（というとまた「哲学者」におこられるけど）
非常に中性的で、有機的でも無機的でもあり、
とってもぬくぬくとしているように見えるかと思えば
ひんやりと冷徹なものでもあり、
有精卵のようでありながら、それが何物かに育つには、
おそらく微力すぎるのか、ちょっとそこまではイメージが及ばない感じがする。

やんちゃでとてつもないエネルギーにあふれていながら、
あまりに寡黙で、息もしない。
風に壊れ、光に流れる。

だけど、田尻さんという実際の存在の健康的なリアリティからすると、
これから大きくなる白い犬の、まだ３ヵ月にも満たない赤ちゃんみたいな子犬みたいな質感、
というのがぴったりという気もする。

自己実現という意味でならば、
アーティストというほどささやかな方法もない。
（最初の言い方を思い出せば、わがままの最小化ということだ。そう、田尻さんこそ「わがまま」に敏感な人だったのだ。だからこそ、これはおかしい、あべこべだ、と私が気づくきっかけになったのである。）



それに、そもそも、田尻さんはなんでもできる。
整理し、調停し、篩い分け、準備し、元の鞘に収め、並べ直し、数え直し、走り、帰ってくる。
なんでもできるということは、なんでもいいということでもある。なんでもいいなら、誰にも関わりのない、したがって迷惑もかからないようなところで、その同じ能力を使っていこう。そして、それをし続けるためには、それを「どのように」をとことん吟味しよう。

というわけだから、なにしろ一番すごいのは「田尻幸子の方法」というものをとにかく開発したことだ。これがどれだけすごいかということは、私にはわからないけれども、それでずっと取り組めるものを見つけたわけなのだから、すごくないわけがない。

そしてその方法のむこうに見えてくる、今日前半に書いたような風景というか、もともとのメッセージのようなものは、田尻さん自身だと思う。彼女に見える、彼女自身。自己評価。そしてたぶん私たちも。その粒たちのひとりなんだろう。

そしてそれはどこへ向かっているのか。

（とーとつですが、おわりです）

※関連記事はこちら↓
[ 田尻幸子展「ひかりのつぶⅡ」2010 関連記事目次 ]

夜桜、黄桜、八重桜。

夜、花を眺めてみたら、それはそれですごいので、写真に撮っておくことにした。夜桜、と口にしてみると、すぐに「黄桜」という言葉が思い出され、ぐぐってみると、確かに花の色が、まあ黄色というよりは白っぽい桜があるらしい。これはウコン桜というのだそうで、このほか黄緑色の花……ってほとんど葉っぱにしか見えないのだけれど──のつく桜もあるのだそうだ。

この写真の桜は八重桜ではないのだが、束になって咲いている感じがする。毎年、花をたっぷり咲かせてから、やおらという感じに葉を出すのがうれしい。

田尻幸子展、ひかりのつぶⅡ、私の場合。

「田尻幸子展、ひかりのつぶⅡ」へ行った、のつづき。



泡となって生まれてきた子供たちのようだった。
そして、屋根裏へ入り込んできた、黄身の溶け出したような明るい色の、日光のようだった。

天井裏の屋根の木材が剥きだしに見えるので、蔵にいるようでもある。
光はやさしく無害だけれども、くすくすと笑っており、がやがやと話し始めてもいて、明るい活気があった。

他にだれもいなければ、できればそっと中にいて、寒い今日の外の天気のことはすっかり忘れて、静かに泣いていたかった。

蔵に閉じ込められたみたいに？

いや、そんな経験はないのだ。でもそんな「物語」も、うっかりするとツブツブとした姿を現し、あっという間に増殖し始めるのである。

たとえばそのつるさがった卵型のかたちは、線香花火の火種を思わせる。びくっとふるえて、そのうちに落ちていく、かと思えば突然閃光を放ったりする、あの明るい玉を思わせる。

たとえばこの粒は、ちょうど手のひらに収まる。そっと親鶏が卵を温めるみたいに。壊してはいけないと力を加減する、誰もが知っているだろう、その感覚。

たとえば、今はほとんど目にする機会がなくなった、裸電球そのものの大きさ、という気もする。私がコドモの頃に住んでいた木造の家では、トイレ──というより便所という感じの──女性トイレと男性トイレの合間に裸電球を灯すつくりだった。そういう古い想い出が、蓋を開けられたみたいににじみ出てくる。

きりがない。

するとこの話は結局、「田尻幸子の方法」のおそらく詳細といったところへしか行き着かないことに気づくのだ。言い換えると「私はこう感じた」とは、つまり手法のディテールの説明なのである。この場所があってこのアイデアがある。この手法があってこのかたちがある。そういうことだ。

（つづきます）

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[ 田尻幸子展「ひかりのつぶⅡ」2010 関連記事目次 ]

いよいよ咲いてまいりました。

今日の桜。
祖父母宅へ滞在中のヒビキはついにwiiを買ってもらったそうだ。



ついでに今日の東京。

同時代のアートに遭遇して、私たちが知りたいことはふたつある。

田尻幸子展、ひかりのつぶⅡへ行った。
つづき。

同時代のアートに遭遇して、私たちが知りたいことはふたつある。

まずひとつ、
それを見て、つまり体験して、（受け手である）自分はどう思うか？

ふたつめは、
この作品は（つまり送り手である作者は）いったいなにを実現／表現するべく作られたのか？　そのほんとうの理由。

そういうわけで、展覧会はこういう「感じだった」というレポートをイントロに、作者に作品を説明してもらう、という記事が書かれることになる。これは王道の書き方だ。記者はちゃんと「仕事をしている」。

それでも問題はある。

まずそれは記者が体験しただけで、「私が」体験したのではない。しかも作者は、自分の作品について完全に語ることはできない。

それでも作者のことばは手がかりになる。そのことばを私たちは「理解する」ことができる。人のことばだから。そのうちのこの人はこのように言うのか、この人ならこう言うだろうということがますますわかってくる。私の方法論というのは、考えればいつもいっしょなのだ。

（つづきます）

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