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【佐久市周辺の巨石探訪 part2】見るからに崩れ落ちそうな懸造りの社殿と背後にそそり立つ巨石~石宮神社(肬水神社)@長野県佐久市内山

2024-06-15 12:58:47 | 磐座・巨石・神社・仏閣
続いて訪れたのは、コスモス街道沿いに面して鎮座する石宮神社です。
中部横断自動車道 佐久南インターより東へ10キロほど R254コスモス街道の奇岩が林立する有名な景勝地「内山峡」のほど近くになります。

内山峡 ひときわ目立つ奇岩の織り成す異様な光景です。周辺の山々を見渡すとこのような岩山が目立ちます。荒船山の火山活動で出た溶岩が風化してできたものと言われています。

ここの正式な名称は肬水神社(いぼみずじんじゃ)といいます。
周辺は落石のため立ち入り禁止となっていましたが、十分注意を払いながら散策を致しました。
「なぜわざわざこんな不安定な場所に社殿を建てるのだろう?」と、誰もが思うところです。

巨大な二つの巨石を跨ぐように社殿が置かれているのです。
昇殿するにはこの階段…。いやこれはもう梯子!を登らないと上にあがれません。
柱が巨石に載っているだけです。ズルッと滑ったらどうなることやら。
まぁ、計算して建てられているのでしょうから大丈夫なんでしょう。
それにしても凄い造りです(^^;
社殿の真下は石が野積みされていました。
突き当りは柵があって昇殿出来ません。押せば簡単に手で開けられるとの情報もありましたが、さすがに怖くて昇殿は出来ませんでした。柵から失礼して内部を撮影させて頂きました。

拝殿内部 屋根部分がずれてしまっていますがどうやら以前落石があって拝殿の一部が破壊されてしまったようです。
それにしても見るからに不安な懸造りです。
どう考えても常識を逸脱しています。(^^;

さて、社殿の背後に回り込もうと左側の斜面から登ります。この綺麗な野積みの石垣はなんでしょう?
杉の木の根元に「六道能化」の真新しい立看
どうやら御神木っぽいです。

拝殿背後の巨石群が見えて参りました。
拝殿背後の巨石です。ここが石宮なる所以でもあります。中央に祠が祀られています。突然太陽が差し神々しい雰囲気に包まれました。
ここの御祭神がイマイチはっきりしなかったのですが、ここは石尊社で阿夫利神社という情報がありました。石尊神を祀っているならば大山祇でしょう。
名残惜しかったですが落石があった場所なので長居は無用です。
先ほどの石垣から左手の斜面の先に巨石が見えたので、少し登ってみることにしました。
社殿の背後に聳える巨石から連なっています。
この上にも累々と巨石が横たわっていました。
ワイヤーで固定された巨石 青いペイントは何でしょう?危険というマーカーでしょうか?
せっかくなので石宮と連なる巨石にある「渋沢青淵 の碑」も紹介したいと思います。
「渋沢青淵」は、渋沢栄一の雅号で2021年の大河ドラマ「青天を衝け」 にて主人公栄一の詠んだ詩碑の一節がドラマのタイトルになり一躍有名となりました。
漢詩 内山峡之詩 渋沢青淵の碑 落石補強跡のフォルムがもの凄いです。

まさにこの一節が使われたわけです。

案内板(写真クリックで拡大)

観音菩薩像

双代道祖神

盃状穴発見!
こちらは大きなホールポット
(撮影:2024-6)
part3へつづく
【マップ】


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