今回は、以前一度記事にさせてもらっていますが(文末リンク参照)再訪する機会に恵まれ新たな写真などを紹介させてもらいます。
かつての四賀村会田地区は、古代東山道の支道が通り善光寺街道筋に信濃三十三番中二十番札所の長安寺(岩井堂観音堂)はあります。
この辺りには昔、善光寺参りの旅人が多くかつては、善光寺西街道の会田宿として本陣、脇本陣をもつ宿場として栄えていました。
しかし、鉄道沿線から外れていたため町も、寺も衰微し現在は無住となってしまったそうです。
尼寺だったそうで すが、本堂は荒廃し今は廃寺となっておりWEBで調べてみたのですが、今残っているのはこの観音堂だけで詳細は結局紹介するこの記事以上のことは分かりませんでした。(札所の納経所と 御朱印は、現在は神宮寺(松本市浅間温泉3-21-1)で頂けるようです。)
岩井堂観音山周辺石造物群として松本市重要文化財に指定されています。
御本尊 千手観音像 ふくよかな顔立ちで素敵な観音様です。
天平勝宝年間(750年前後)の頃、僧・行基が通りかかった際、奇岩・怪岩が横たわり青松が生い茂る当地を霊地と感じ、自ら千手観音を刻んで安置したと伝えられています。
その後、諸国巡歴中の弘法大師もこの地の尊厳な様子に感銘し、爪彫りの大日如来、大黒天などを安置、供養塔婆を建てたと語り伝えられています。
本堂の背後には巨大な岩がお堂を覆いかぶさるように聳えています。
巨岩の前には、石仏などが祀られていました。
巨岩に彫られた地蔵尊の摩崖仏
磨崖地蔵尊 (松本市指定重要文化財) 高さ210cm
観音堂の脇から続く山道を登ります。
特徴的な巨岩が立ち塞がります。石質は花崗岩
更に登っていきます。
岩屋のある特徴的な巨岩が見えて参ります。
県内では珍しいとされる十一体の摩崖仏のひとつ
更に登って行くと…。
展望の開けた高い場所からの眺望 松本市内方面
北アルプス連峰の山並み
虚空蔵山 川中島の合戦の最前線にもなった山城の跡でも有名
登山道の観音堂へと行く途中の分岐を左に行くと砂岩層の露出した四賀キャニオンと呼ばれる特徴的な地層が目の前に広がります。
地質年代はシガマッコウクジラやシガウスバハギが生きていた約1300万年前(別所層)より比較的新しい、700万年前頃(浅海性の小川層)のものだと考えられているそうです。
この周辺の四賀は化石(マッコウクジラ )の出た場所で有名で、同町には化石館があります。
この周辺の四賀は化石(マッコウクジラ )の出た場所で有名で、同町には化石館があります。
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【マップ】
《岩井堂観音堂》
《四賀キャニオン》
昨日から伊那に来ました。余裕あれば諏訪大社よってみます。
次回も楽しみにしてます。
調査旅行の際の計画をたてるさいに、気にしているのがやはり地名や寺名などに石や岩、巌などがついていると大抵は巨石に遭遇する事が多いです。
大抵は、修験絡みだったり磐座絡みだったりするので興味は尽きません。
伊那ですか。幾度か訪問していますが行きたいところがまだまだあって、また行きたくなりました。
ご報告楽しみにしています。