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三日坊主ブログ

企画書「高級料理店でこの世の隙間を覗く」

2007年05月10日 | 極私的
本日は、サンシャイン60にある、むやみに豪華な中華料理屋「聘珍樓」にてランチ。
もちろんおごりである。
滅多にないことなので自慢げにブログに書く。

白いテーブルクロスとナプキンが緊張をさそう。
鴨肉のサラダとフカヒレスープから始まる食事など年に何度もない。いや、見栄をはった。ないことのほうが多い。

で、違和感。

普通こういうところでお昼に食事をするような層は、どんなものだろうか。
ウーロン茶のCMにでてくるような60代のおじさん達ではないかとおもっていたのだが、個室や一般席を盗み見ると20代〜30代くらい。

最近の若いサラリーマンやOLは昼に1時間もかかるような食事をするのだろうか。しかも1時過ぎから……。

テーブルが4卓ある部屋に通される。やはり他のテーブル席の客は若い。
君たちはその若さで、いつもこんなところで食事をしているのかね。私がオリジンの総菜を食べている間に。

ざわ……ざわ…ざわ。

聞くともなしに彼らの話が耳に入ってくる。

福本伸行の漫画「金と銀」に出てくる主人公森田鉄雄が、儲け話を探しに豪華ホテルのロビーで珈琲を飲みながらひたすら客の話に耳をそばだてていたシーンを思い出す。財界人・政治家・銀行・不動産屋などの胡散臭い連中が現れたりする。森田はそこで「この世の隙間」を見出す。

「聘珍樓」では爽やかな青年達。バブリーな話がいろいろ伝わってくる。海外の話、投資の話。
しかし食事中にケータイは止めたまえ。と、心の中でつぶやく。彼らは羽振りの良い会社の経営者なのか、どこかの御曹司・令嬢たちなのだろうか。

今回は残念ながら「この世の隙間」のようなネタを得ることはできなかった。が、なかなか興味深い話もあった。可能性がある。

人間盗聴器と呼ばれる永六輔氏が庶民の声を無名人語録として著しているが、それの豪華版はできまいか。


そうだ、だれか、私のネタ探しのために、高級店の食事を支援してくれる方はいないだろうか。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーん! (monkey)
2007-05-10 20:08:49
ひらりんにもあおむしさんバリの小説家としての才能が有ったとは。

>高級店の食事を支援してくれる方はいないだろうか。
少なくとも私では、「ありえない」w。
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>少なくとも私では、「ありえない」 (ひらりん)
2007-05-10 22:30:47
では、ホッピーでもいいです。

なお、このエントリーに関しては、小説ではなくドキュメンタリーです。
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なんで? (ねこだらけ)
2007-05-11 05:39:12
>ホッピー
うちの近所で出す店あるけど。
この店、焼き鳥・豚の店なんだけど、カウンターにぶら下がっているおじさんたちがムチャクチャおもしろい。
カウンターの中の女将さんに「ママ~」と甘える。
それがどこかの社長だったりします。中小企業のね。
そうかと思うと自閉っぽいおじさんがいたりして、話しかけられたので答えるとあさっての方を向いていたり・・・

で、ひらりんさんは何召し上がったの?
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女将さんはなぜママなのか (ひらりん)
2007-05-11 11:10:33
そして私も自閉的に飲みます。まだホッピーと焼き鳥が板に付いていない年齢かな。
焼鳥屋さんでは、ホッピー一本で焼酎のお代わりを4回くらいです。

男性の店主の場合はパパといわないのはなぜだろう。
「マスター」や「オヤジ」ですね。


>で、ひらりんさんは何召し上がったの?

>翠竹之筵
http://www.heichin.com/

↑のランチコースにはなかったですね。

↓のような感じでした

・ 鴨肉のサラダ
・ 冬瓜と鶏肉入りフカヒレスープ
・ 酢豚
・ イカと豆腐をいためたもの
・ 何かの肉を煮て黒くなったもの
・ 白身魚と春雨の何かしたもの
・ よく分からないどろどろしたもの
・ ごはん
・ 杏仁豆腐
・ ココナッツミルクのゼリー?

といったところです。
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あれ?うらやましくなくなった (ねこだらけ)
2007-05-11 19:44:11
>何かの肉を煮て黒くなったもの
>よく分からないどろどろしたもの

お、おいしそうじゃ無い。

>男性の店主の場合はパパといわないのはなぜだろう

そうですね。女性がそう呼ぶのを聞いたことがないな。
「ママ」が優しい母親イメージの投影とすれば、
「オヤジ」は力強い男性イメージ。
「マスター」はスマートな男性イメージ。
なのだろうか。
・・・「パパ」というと、援交イメージ?
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なんだろね (monkey)
2007-05-11 21:04:27
>なお、このエントリーに関しては、小説ではなくドキュメンタリーです。
はい。了解しております。なんとなく、表現方法がね。良い感じだと思い…。

そういえば、私の行きつけのスナックの女性店員(私と同年輩)が最近「ママ」と呼ばれるようになった。時給幾らで働いているので「ママ」ではないのだが。もっともオーナーは店に顔を出さないし、やっている内容は「ママ業」なので当然と言えば当然かもしれないが。私のような古くからの客は○○ちゃん・○○さんと呼ぶが、ここ3年ほどのお客さんは「ママ」と呼ぶ人が多い。なんとなく違和感を感じてしまう…。
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でざーとはごまぷりんでおねがい! (ひよこ豆)
2007-05-11 23:46:42
仕切ってるのが男性だと、「マスター」か「大将」って呼んでるかな。
女性のとこだと、「ママ」か名前を呼んでるな。

「ママ」と呼ぶのは一般的のようなのに「パパ」と呼ばないのは何故でしょうね。
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スナック道 (ひらりん)
2007-05-12 10:41:30
自分では酒場の人に「ママ」とは呼べないですね……。
かといって「かあさん」というのはさらに変。

というか、チェーン店ばかりで、個人経営的な所にはいかないですね。

「行きつけのスナック」いいなあ。

漫画「酒の細道」のようだ。あの漫画の主人公はいったい何軒のいきつけを持っているのだろう。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/kohswho/sakenohosomichi.html
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