韓信
2005-10-21 | 本
国士無双。
麻雀をやる人間だったら知らぬ者はいない役満である。
クソ配牌でどうにもならない時に繰り出される大技。
煩雑な思考と忍耐の両方から解放される上に、大儲けが狙えるという、甘美なる妙手。
「いきなりウーピン切りかよ」
「なんだ、ホンイツじゃねえのかよ(嘲笑)」みたいな。
そんな国士無双だが、その意味するところは、国に二人といない人物ということであり、そう謳われた人物こそが韓信その人である。
漢の始祖・劉邦に忠誠を尽くしながらも、最後は粛清されてしまった悲劇の武将。
かの「背水の陣」なる言葉も彼の戦法が語源である。
三国志関連の本は数あれど、「項羽と劉邦」に関してはあまり見当たらないと思っていたところに、「韓信」「張良」という劉邦軍の2大スターの本があったので、PHP出版ながら、迷わず購入した。
本当は、劉邦による全土統一後の内部抗争に興味があったのだが、やはりというか普通にというか、そのあたりは後日談的な扱いに留まっている。
これなら司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んでれば、必要なしって感じだったのだが、まあ、しかし、なんだかんだ言いつつも、この「項羽と劉邦」モノはやはり面白い。
恐るべし中国歴史モノ。
三国志なんて、小説、横山光輝はもちろん、仰々しいムック本みたいなのから、えらく分厚い「人物辞典」なるものまで買い込んでいるし、池上遼一の大胆解釈なマンガまで持っている。
事務所の机には関羽と劉備のフィギュアまで置いてあるくらいだ。
次の狙いはやっぱり、北方兼三の「水滸伝」か。期待大。
どうも最近ちらっと三国志が流行っているようですね。僕は高校時代にはまって・・って言っても横山光輝ですけどね。。
それ以来項羽と劉邦はすごい気になってたんですけど、司馬さんのを読めばええってことですかね。ブックオフとかにないかな。今日探してきます。
三国志は、おっしゃるように、ちらっと流行ってる感じですね。
三国志だけのコミック雑誌なんかも出てて。
僕は北方兼三の小説でハマリました。
機会があれば是非。
項羽と劉邦は司馬さんだけでオッケーだと思いますよ。
少なくとも、それさえ抑えとけば、今回僕が読んだPHP出版の関連本は必要ないですね。
劉邦のキャラがバツグンに面白いです。