ペネベイカー

New Skyline / Pennebaker

　ゴホ、ゴホ。体調悪っ。2週連続で出張前日の体調不良だ。まるでビッグマッチになるとどこかケガして出て来た、かつてのドラゴンみたいである。特に昨日の夜からノドをやられており、いちいち気になる。どうも今年のインフルエンザはノドからくるみたいで、ノドの次は39度級の発熱があるらしい。やだぞ、そんなの。

　「スウェーデンのベン・フォールズ・ファイヴ meets バカラック」って若干安易系なキャッチコピーのこのペネベイカー。バカラックは分かるが、ベン・フォールズとの共通点はピアノを使ってることくらいしか無さそうだが。

　ライナーによると、コステロとバカラックの「Painted From Memory 」から相当な影響を受けたそうで、あの作品こそが我々の存在理由だ、なんてことまで言っている。さらに、好きなアーティストを問われて、パディ(Prefab Sprout)は天才で別格とした上で、コステロ、ポール・ウェラーらの名前を挙げている。

　こんな発言だけでも嬉しくて“買い”って感じだが、内容的にも捨て曲なしの爽やかドリーミーポップの鑑のような作品である。哀愁メロに爽やかコーラス、ピアノ、ホーンが絡み合い、ポップフリークのツボをズバッと一突き。ヴォーカルだってナイーブ系。

　そんなペネベイカーだけにメンバーも繊細な感じかと思いきや、センスの悪いサングラスを掛けた不動産屋のおとっつぁんみたいな男がポーズを決めて写真に写っているし、その横には病んだような男が立っている。う～ん、彼らがペネベイカーでないという理由も見当たらないので、恐らくそうなのだろう。

　あの風貌からこの音楽が鳴らされるなんて！変な感じだ。