洋楽な日々

洋楽を中心とした音楽の紹介。海外サッカー、格闘技等の雑文も。

K-1パリ大会

2005-05-30 | プロレス・格闘技
 K-1のパリ大会でグランプリの予選が行われたが、なんとそのルールがヒザと首相撲禁止というもの。真面目に考えれば、予選なのに本番と違うルールでやること自体が異常で、サッカーW杯予選で北朝鮮戦に限ってヘディング禁止って言われるようなもんである。
おまけにそこに投入されたのが、よりによってイグナショフとシュルトというヒザ自慢。さすがである。まあ、そのへんに目くじらたてることもないのだが、問題は試合が全然面白くないということ。あらかじめ勝敗を決めることさえしなければ、面白くするためには特に何をしても良いとは思うし、K-1はそのへんは完璧に開き直っている感があるのだが、いかんせん試合に緊張感がない。
 あんまり真面目にキチキチやってもつまらないので、多少の演出は必要だと思うが、公正さを緩めすぎると必ず試合結果にエクスキューズが付いて、仕舞いには緊張感を欠くことになる。今のK-1はそんな感じである。演出も公正さも、どちらが良いというモノではなく、面白くするためには両方必要なのは当然で、そのバランスがかなり悪いので試合がつまらない。
 トーナメントはほとんど早見モードで見流したが、まるで期待していなかったメインのバンナvsアビティはバツグンで、やはり負けられない度が高い者同士の戦いは感情移入もしやすく、面白い。どうでもいいトーナメントとは大違いである。