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団長の雑技的時折BLOG

「山と渓谷のへっぽこ雑技団」のサイドレポートです。登山関連インフォメーション、山の本・映画・・etc.

引馬峠周回

2007年09月05日 | 山と渓の日記
9/1~4の4日間で【檜枝岐村七入~大丈田代~孫兵衛山~引馬峠~旧1876(実際には三つ手前の尾根を下降)ル-ト~深沢橋~越の沢橋~黒岩林道~舟岐林道~352号線~七入】のコースを周回してきました。

久しぶりの本格山行でしたが、今回も高度計の電池切れという不測の事態に悩まされ、会心の山行というわけにはいかなかったものの、最悪5日間と踏んでいた当初の予想を1日残して完歩できたことに十分満足しているところです。

詳細については後日、HPに記録をアップするつもりですが、とりあえず写真だけの公開です。















深沢橋へおりてから歩くこと4時間半、覚悟はしていたものの林道を土ほこりあげて走り去る帝釈山(馬坂峠)から帰り車や林道工事車両を半ばうらめしく見送り、トボトボとようやく352号線の中土合公園に着いたころ、一台の軽トラックが止まって赤いランプをつけてバックしてきました。

「どこまで歩くのさ?」
車から顔をだしたのは地元の妙齢のご婦人。

「七入に車を止めてあるんです」

「そりゃ、だいぶまだあるよ。日が暮れしまうわ。途中までで良ければ乗りな!」

断る理由はひとつもあるわけもなく、天にも昇る気持で一言。

「4日も山にいたので、臭いと思いますがおねがいします」

「ああ、いいよ。後ろの荷台に乗って!」

風を身体に受けて完歩の満足感をかみしめていると、あっという間に七入の駐車場に着いていました。わざわざ、七入駐車場まで送り届けてくれたのです。

帰っていく軽トラに深々と頭をさげ、ボクはつぶやきました。

「やはり桧枝岐村の人は親切ですね」



富士川支流探索遡行 Ⅱ

2007年08月30日 | 山と渓の日記
前回エントリーの続きです。

朝まづめをねらって竿を出したのですが、毛鉤を小さいアマゴに叩かれだけで釣果はありませんでした。

酒がなくなってしまったので、町に下りて買出しをしてから予定の猿音沢に入ることにしたのですが、この町ってちょっとウケます。

福士川は鮎釣りで名高いので当然ながら釣具店もあります。どういうわけか、この釣具店は「魚辰」です。さしみでも買えそうそうな看板ですが、店の中は釣具とオトリ鮎だけ・・・。まごうことなき釣具店ですね。

直ぐ近くには民宿スナック「○○」?きれいなお姉さんのいる民宿なんでしょうか?

買い物を終えて、奥山温泉への道を右に見て直進、しばらく行くと猿音橋。ここから入渓してすぐにヒット。ところが見事にバラす。気を取り直して次のポイントで再びヒット。バラす!バラす!やはり団長はヘボ釣師です!

魚止の滝でいったん下降して東電巡視路を使って捲き上がったのですが、ヒルが頭をもたげている!いる!昨日の10倍はいるだろうか。それにしても、キンカンをもってヒルを払う高桑さんの動きが機敏なのですが、もしかしたらヒル退治マニアかと考えるのはうがち過ぎでしょうか。

この日の夜は雷雨になりましたが、沢はうっすらとにごる程度でタープの下の男2人の夜がふけていったのでありました。

お~い、にんにく~、業務連絡だよ~。来年のルートが決まったよ。来年はみんなで一緒に行こうよ~♪また、連絡するよ~。

久しぶりの沢で深く入ることもありませんでしたけれど、α波満喫の3日間でした。神奈川からだと3時間もあれば入渓できるいいところです。今シーズン中にもう一回来られそうです。


富士川支流探索遡行

2007年08月28日 | 山と渓の日記
8/21~23の日程で富士川支流の探索遡行に行ってきました。

恒例のろうまん山房のガイド遡行ですが、今年はボクの身体の自由がきかずサッパリ山にいけないという事情に加えて、いつもの釣り集団「にんにく」の日程調整が不調ときてダブルパンチをくらった格好になって、数年来の恒例行事の危機でした。

しかし、そこは蛇の道は蛇、イワナの道は淵ですよ。継続は力というワケで強引に「平日なら一人のガイドでも我慢できるでしょう」と主宰の高桑さん(ボクは高桑さんがシャイなことを心得ているので面と向かっては「師匠」とは呼ばないことにしてしているのでここでもチョッとがんばってほぼタメですョ)を引っ張り出すことに成功しました。

なにせ、この半年の不摂生のおかげをもって、体脂肪率UP、筋力・持久力ともに激減の今日この頃ですから、なるべく軟弱の遡行を探しに探して落ち着いたのが富士川支流の探索とアイナリマシタ。

再び「恒例」で恐縮ではありますけれど、恒例の前夜泊は我が家にして、久しぶりの邂逅を祝し、この間の私め団長の不調を酒の肴に怪気炎をあげ、ここでは言えない内緒のおいしい沢の情報をゲット。

翌朝、5時に我が家を出発。東名富士川PAで朝食をとったところで、ETC専用出口を発見。「富士川の支流で遊ぶんだから富士川で降りればいいんじゃないの?」この素直な疑問はピッタシカンカン。大幅に時間短縮、高速料金短縮して10号線から52
号線へ、篠井山登山口付近の奥山温泉へ。

じつは富士川支流に最終決定したのは、この奥山温泉というのが妙に気に入って「もしかしたら山の一軒宿なんかだったら最高だね」と幻想をいだいていたんですが、現実はそういうあまえを許さずただの町営立ち寄り湯(申し込みで宿泊もできるらしいけど、まぁ遠慮しておいたほうが無難かもね・・)に過ぎないことが判明。一軒宿自炊のベース釣行の夢ははあえなく消えてしまい、奥山温泉のさらに深部へと車を乗り入れた今日の沢は大洞沢を左にわける無名の沢。

東海道自然歩道に沿ったこの沢は、これは期待していいかもしれないと思わせる絶妙の渓相でした。車を止めて14,5分程入ったところで沢に降りて「さぁ・・」とザックをさぐったのですが竿がない!はい、車に置き忘れてきました。渓流遡行に竿がなくては話が始まりません。あわてて引き返してナントカ事なきを得たのですが、やはり久しぶりの渓ですっかりボケってしまっていたようです。なにせ、デジカメも家に置いて来てしまっているくらいですからボケもそうとうのものです。エントリーに画像がないのはそんなわけなんですが、どーもです。(^^ゞ

初日のこの沢は車が入らなくなる辺りまで来るととポチポチと釣れ始めましたが、型がいまひとつでした。というよりもどれもはっきりいえば小さい。完璧なリリースサイズですね。
とは言っても、久しぶりの釣果でもありすべてリリースしたもののアマゴの顔も見られたし、「よかったよかった!!」ですよ。

釣りは途中で止めて峠まで登って見たのですが、結局この沢は峠まで並走していました。

山道を下り元に戻って、念のために身体を調べてみるとやはりヒルが・・・。この時期、このあたりはやはりヒルは遡行の友ですね。念のためにキンカンを持ってきて良かった!

この日は、少し下ったところの駐車スペースに車を止めて、河原にタープを張って一夜を過ごすことにしたのですが、久しぶりの焚き火と酒の夜はこたえられませんでした。

長くなってきたので、きょうはこのあたりで・・・

次回は翌日8/22福士川支流猿音沢ですョ。







安房峠~安房山

2006年09月24日 | 山と渓の日記
 モチベーションが上がらないまま山に入った結果はこれでした。TVのバラエティをぼんやり見て、ようやく重い腰があげて家を出るといった始末で、運転もいまひとつ気分が乗らず、この日は長野道みどり湖で車中仮眠。

 朝、安房峠へに着いて付近の状況をさぐって、ウロウロしてみます。今日の予定はこの安房峠からアカンダナ山から白谷山へ行って、明日周回するようにもとのところに戻るはずなのですけどね。アカンのですね。そもそも、無雪期の記録がどこにもないので、藪山は承知の話ですが、峠からはかなりの急登の藪でとっても突っこんで行く気になれません。行くとすれば峠を少し下ったところの尾根の末端から素直に入るしかないと思っていた矢先です。

 

安房トンネルの開通で閉鎖に追い込まれた峠の茶屋


 通りかかったタクシーの窓が開いて「今、そこに ⊂(^(エ)^)⊃ がいたよ。2頭ね。」がーん。この一言が後押し、プッシュ、プッシュです。あっさり断念。金網が張りめぐらしてあって、熊が出てきそうなのは尾根の末端あたりぐらいしかない訳ですから。

 おとつい、テレビ東京の木曜映画劇場で「ザ・ワイルド」を見たばっかしですからね。アンソニー・ホプキンスがセスナで墜落して、山中をリングワンデリングしたあげく人喰い熊に襲われるといったお話なんですよ、これが。

 かといって、このまま何にもしないで帰るのもなんだし・・・。焼岳?いや、新穂高まで行って温泉三昧か?

 ああでもない、こうでもないと悩んで、最初の計画に入っていた安房山に登ることに・・・。なんのかんの言って2000m峰ですからね。刈払いは入っているようですが、「山と高原の地図」にもルートは引かれていないようですし・・・。



 取り付きには送電線の鉄塔と安房トンネルの排気口があって、小広い展望台になってます。ここから先は少し藪っぽいものの踏み跡もしっかりしていて、ラダーなんかも設置されてます。



 こんな感じですが、写真よりは踏み跡も仮払いもしっかりいていますね。



 1時間半ほどで山頂に。ところが藪の向こうに何かが・・・。



 巨大な鉄塔とソーラー発電装置のついた建物が鎮座しているではありませんか。
 あとでわかったのですが、この安房山中継所というのは向かいの焼岳に設置した観測装置のデータを松本砂防事務所に送っているところらしい。いろんなことをやってるんですね。驚きましたよ。

 


 三角点のところに戻ると、そこから穂高が・・・。こんな感じで西穂から前穂まで見るのは初めてですね。真ん中の白いところは岳沢です。

 写真ははすっきりしたものがないのですが、向こうにはアカンダナ山への稜線が見えます。「やはり残雪の山だね。あれは。」とつぶやいてみて自分を納得させて下山。



 ETC通勤割引にはまだまだ時間があるので、上高地乗鞍線から乗鞍高原温泉まで足を伸ばしました。ゆけむり館はちょっとおしゃれな立ち寄り湯です。
 料金は700円とちょっと高めですが、白いにごり湯と暖炉つきのしゃれた休憩室はまぁまぁ納得。
 そういえば、乗鞍岳って登ったことことがなかった。


ほぼ遭難?

2006年09月08日 | 山と渓の日記
やってしまいました。9月2日に入山した苗場山・曲り沢で2日の下山遅れ。7月末の敗退を受けての再戦でしたがいろいろ大変でした。頑張って一応自力下山ですが反省しきりです。こう言っては顰蹙ものかもしれませんが、それでもその分充実した遡行でもありました。

ご迷惑をかけた皆さんにお詫び方々、記録をHPに公開です。見てね。

http://homepage3.nifty.com/zatsugidan/magarisawa.html

なお、車を止めた栃川温泉休憩所付近は栄村に委託されて民宿「ひだまり」さんが管理しているそうです。知らなかったとはいえ、3日間も無断駐車の形になってしまったにもかかわらず寛容に許していただいき、その上にバッテリーの上がったエンジンの始動をしていただいたご主人に感謝です。

こんどは中津川の釣りかなんかでおじゃましたいですね。栃川も渓流釣りの対象になっているようですし・・・

それにしても、「天狗の庭」は素晴らしかった。


横尾本谷右俣

2006年08月28日 | 山と渓の日記
8/26~27、横尾本谷右俣を登行してきました。夏の北アルプス3000m峰南岳に突き上げるバリエーションルートです。

下部はあえて入らなければ靴を濡らすこともない沢の遡行、簡単な滝登りの後はモーレン、雪渓を越えてカールを詰めて稜線に上がるといった具合です。
当初、2日目は大キレットー北穂ーパノラマコースー上高地の予定でしたが、寝過ごしてしまったこともありかなりタイトな計画になったので、急遽コースを変更して再び横尾尾根に戻って天狗原ー槍沢ー横尾ー上高地へと下降。

帰りの中央道は夏休み最後の週末とあって笹子ー小仏がつながる45キロの大渋滞になり、松本・八王子間が4時間でした。うんざり。

でも、楽しかったから勘弁してやるか。イェ!

とりあえず、画像のみいくつか公開しておきますが、詳細はまたあとでHPに・・・




HPに記録UPしました。見てね~
 
横尾本谷右俣山行記
   



















剱岳八ッ峰6峰Cフェース・剣稜会ルート

2006年08月15日 | 山と渓の日記
8月12~14日、少し短めの日程になってしまいましたが、3人で剱に・・・。
日程と天候の影響で当初のチンネ左稜線の予定が6峰Cフェースのクライミングになりましたが快適な登攀を楽しんできました。

いつものことですが、扇沢駅での前夜仮眠のあとアルペンルートを乗り継いで室堂に到着。
ボケのせいでなければ、昨年5月は20キロ以上にかけられていた荷物料金が10以上有料に変っていました。もう少しばかりの小細工では突破できなくなってしまいました。以前は気の利いた係りのおじさんが計量秤の上で20キロを切るように持ち上げると「合格!」と言ってもらったりしたのですが・・・。

室堂からは長い別山乗越を登り、剣御前小屋を出発して剱沢キャンプ場に下りにかかったところで雷が鳴り、雹のまじった雨が降り始めました。午後から雨の予報が
的中してしまったようです。激しい降りです。剱沢キャンプ場に着いたところで突風も吹き荒れ飛ばされているテントもありました。



微妙な判断だったのですが、明日午後の予報が良くなってこないこともあり、また熊の岩まで行ってもチンネを午前中に登り終えることができるかどうか不安要素が強く、この時点でチンネ左稜線の登攀を断念して、確実に午前中に登ってくることのできる6峰Cフェースに目標を切り替えて剱沢キャンプ場にベースを置くことに決めました。

8/13

昨夜は周りのテントの盛り上がりをよそに早めに休み、3時に出発。剱沢を下降して長次郎谷を登ります。



明け始めた長次郎谷をふり返って。



夜が明けると熊の岩が前方に、、。



6峰Cフェース全容。

長次郎谷から見るとすでに数パーティが取り付いています。我々が基部に取り付くとすぐに3人のパーティが追いつくように到着。緑山岳会の若い人たちで、挨拶を交わしてわれわれから登り始めました。



2ピッチ目を終えてテラスでの緑山岳会パーティ。



テラスから長次郎谷。



3ピッチ目を攀じる坪松とリーダーの荻原。



4ピッチ目、馬の背へ。



馬の背の緑山岳会。



5ピッチ目、リッジを登りCフェースの頭。

最後は56のコルを下降して、剱沢ベースへ。





剱沢雪渓を詰めて、登山道に入るとチングルマが咲き誇っていました。天候も崩れれることもなく剱岳がベースから見ることが・・・。う~。
ただ、6峰から見た長次郎谷上部・池ノ谷直下は大きくシュルンドが口を開け6本爪アイゼンの我々には困難だったのではないかというのが最終結論ではあります。

正直のところ個人的には、次回チンネが待ってくれるかどうか実に微妙ですが意欲だけは持ち続けようと思っています。

小川谷廊下

2006年08月07日 | 山と渓の日記
久しぶりの西丹沢・小川谷です。

8/5
たしか4,5年前に雨後の大増水のなかを遡って以来ですから、随分久しぶりのことになります。
夏休み真っ只中の週末で、小川谷沿いの林道は沢登りらしき車があちこちに止められていて、沢の河原にはそこかしこにテントが・・・。ようやく穴ノ平橋下にタープを張って泊場をつくることができました。




納涼前夜祭はやたらに盛り上がり、夕方4時過ぎに始まった宴会は気がつくと11時をまわり、これでは明日の遡行に差しさわりがということで、みんなを寝かしつけ、いや寝かしつけられてだったろうか、そのあたりは良く覚えていませんがとにかく就寝。

8/6
あれやこれやで、7時頃の出発。
入渓ポイントに下降すると巨大な堰堤が・・・。こんな感じの堰堤は小川谷にはなかったはずなのだがとウロウロしてしまったが、そういえばかなり前から小川谷に堰堤が造られるという噂があったのがどうやらこれらしい。

※下降ポイントは林道を弥七沢を越えてすぐ穴ノ平橋手前にケルンが積まれているのですぐわかるはずです。



F1手前の2mぐらいの小さな滝。今日の調子をさぐりながら・・・



F1。巨大チョックストーン滝。ぎょっ。大渋滞。
混んではいるとは思っていたのですが、何と20人以上の順番待ちが出来ているではありませんか。あ~、先が思いやられる。

F3に行くとその前に、30人ほどの大パーティが・・・。なんとかこの渋滞をかわそうと高捲きを試みたのですがあまりにも大高捲きなることがわかって断念。

この日の小川谷は交錯しただけでも6パーティ、60人ほどの大混雑でした。あとでわかったのですが、30人ほどの大パーティは神奈川県岳連主催の沢登り教室で、F3を越えたあたりで大休止をやっていたのでそこから先は流れも良くなってきました。

じつは、団長は初心の頃にこの神奈川県岳連の沢登り教室に通い詰めていたのです。すっかりなつかしくなりこの日の講師のK氏に挨拶をしてから先を急がさせてもらいました。この沢登り教室の指導力は定評があるのでこれから沢登を目指そうという向きには絶対のお薦めです。



町は今日もうだるような暑さなのでしょうが、ここは楽園。



有名な「つるつるの大岩」。少しやってみたが表面が風化してフリクションが悪く手も足もでませんでしたね。以前あったというボルトはとうの昔になくなっているのですが、この日はフィックスロープが下げられていました。



ゴルジュを前にして我々もしばしの休憩。



ゴルジュをつっぱりで抜け、F10石だな脇の岩場。そしてF12最後の滝の直登を試みたが失敗。以前には登ることができていたのだが・・・。やはり、力の低下を自覚しなければいけませんね。



10:00。壊れた堰堤を抜けて小川谷遡行の終了です。

東沢乗越の登山道を下山。この下山道の崩壊のには驚かされた。ここ数年の間にいたるところが崩れ落ちて迂回路がつくられていました。丹沢の崩壊は止めようがないのでしょうか。

さっきまでの涼風は熱風に変り、汗が噴出してくるとすぐに車の止めてある林道に飛び出します。11:00.

どこかで聞いたような言い回しになってしまいますが、小川谷は近くて良い沢でした。

苗場山・曲り沢

2006年08月01日 | 山と渓の日記
梅雨の明けきらない7月最終の週末の沢登りです。

エントリー表題は「苗場山・曲り沢」ですが、残念ながら苗場山にも曲り沢へも行くことができませんでした。言い訳がましくなってしまいますが、この冬の豪雪通行止めで報道番組を賑わわせた国道405号線、秋山郷からの入山だったわけですから残雪による沢の増水の影響はさけることはできなかったようです。
要するに敗退の記録ですが、次の機会にむけて大事なステップです。




7月29日

昨日、深夜405号線津南町児玉で夜間通行止めになり、適当に仮眠。翌朝、目的の栃川温泉休憩所に到着したのですが、着いてみて驚いたことに休憩所はすっかり廃屋になっていて、階段は草生し看板は撤去されていました。ネットではまるで現在も営業中であるかのようにHPが公開されていたのですが・・・。
参考までに・・・http://www.journal.co.jp/nagano-onsen/higaeri/gj.totikawa.html


林道を10分ほど歩くと最初の渡渉。栃川にかけられていた橋はなく(撤去?流失?)、その先の昭文社「山と高原の地図」2000年版(以下「エアリア」)に書かれていた登山道も廃道化していました。


渡渉後、しばらく踏み後に乗れずに苦労したのですがそのうちに赤テープがみえるなどして平太郎尾根に乗ることが出来ました。


途中で栃川に流れ込む小沢でやっと水にありつき、ほっと・・。いったん、登り返してからとようやく再び栃川。靴を脱いで渡渉。この先、トラロープが張りめぐらされていて急登がつづくのですが、一般登山道というには首をかしげたくなるような状態でした。

※この平太郎尾根は「エアリア」谷川岳では実線で表記されていますが、2005年版「エアリア」志賀高原では破線の「登山道ではない小道」となっているそうです。しかし、本屋で確認(立ち読みということですが・・)してみると2006年版「志賀高原」では再び実線に復帰しているではありませんか。「谷川岳」にあわせて統一したのかもしれませんが、ハイカーが下りにでも使ったらかなりやばそうですね。もっとも、こちら側の苗場山からの下りは小赤沢コースに集中しているようなので余計なおせっかいなのでしょうか。


1344m、4合目の指導標の場所から、平太郎ゾネノ沢と白岩沢の出合に向かってネマガリの藪を突っ切りようやく入渓。10:45。


白岩沢出合。水量比が少し小さくみえるのでついそのまま進んでしまいましたが白岩沢は左岸から入ってくる黒い模様のある方です。水量はかなり多くF1を右岸から高捲。


やがてF2が・・・。柱状節理逆層、10mほどの滝です。左岸の泥壁を泥をほじくってホールドとスタンスをみつけ、ビビリまくってピッチを切って先を見ると、また10mの2段目が続いていました。「もう、勘弁してよ」です。今日はろくな装備をもってきていないのですから・・・。


3人を確保して最後にSLをやってもらっている怪鳥ネコ氏につるべで継続してもらい下降ポイントで先をみると、ゴルジュから怒涛の滝が噴出しているではありませんか。

未練たらたらでしたが、というわけで今度の遡行はここで打ち切りということになりました。せっかく登った泥壁の懸垂下降はことさらにむなしいものでした。

最後の私の下降の頃になると雨が降り出し、足下はずるずるに・・・。あのまま、高捲きを続行して藪こぎをしていたことを想像するとぞっとします。


7月30日

F1のそばの小高い平地でタープを張って、土砂降りの雨の中で一夜をすごし、翌朝はのんびりと沢の朝を楽しみながら、出発の準備です。まぁ、いつものことながら、敗退ではあるのですが酒を酌み交わす前夜のなごりの風景ですね。
出合から1344mPに向かいコンパスを設定して直線的に藪を漕ぐこと50分、登山道(平太郎尾根)4合目に着きました。たぶん梅雨明けでしょう、雨上がりのピーカンの空を見上げ噴出す汗をぬぐい、崩壊した登山道の急降下はヒヤヒヤものでした。


はい、「こんどはあそこのゴルジュを見ないとね」と総括っぽくまとめて、鳩首検討の結果たどり着いたのは、小赤沢コースの下にある「赤い温泉・楽養館」。
立ち寄り料金300円は格安。WEBでは500円になってるのですが、なぜ?
鉄分たっぷりのお湯は赤く錆び色。うたい文句は濃度が倍だとか。

楽養館のページ

苗場山のツアー客なんかで混み合っていることもあるようですが、わたしたちが行った時間はピークをはずした2時過ぎだったせいか静かなものでした。

写真を撮り忘れましたが、「岩魚丼」900円は塩焼きの甘辛煮(あえて言いますが甘露煮ではなかったのですよ)の乗った丼でした。タレがおいしくぎりぎりセーフでしたが、ただし、言っちゃ悪いけど岩魚は16センチぐらいで完璧にリリースサイズでした。
自慢ですけど、わたしなんか、このあいだ27センチをリリースしたばっかりなんですよ。

源流寿司・白神亭

2006年07月24日 | 山と渓の日記
恒例「海の記念日」源流遡行。今年はあーでもない、こーでもないと言う人もいるかもしれない世界遺産の白神山地核心部へ。

詳細はあえて「自然保護派」を刺激したくはないので触れませんが、自信を持って言えることは白神の神々の豊饒なめぐみを敬意をもっていただいて来たということです。

あいにくの悪天の予報のなかを一路、東北道をひた走り、某県某所から山越えをして核心部の追良瀬川支流逆川へ。



曇天ながら、ぎりぎり持ちこたえる逆川出合の2日間の定着は、ぶなと水に包まれた幸せの一言に尽きるものでした。2日目はのんびりと日暮の滝まででかけたのですが、人間がめずらしいのか我々のまわりを猿の群れが取り囲み見物される格好になってしまい妙な按配でした。





まいど、食い物の話で恐縮ですが、イワナの一本握りは絶品でした。



翌日は、滝川へ。大雨に見舞われながら、銀マットを傘にして入魂の焚き火。さすがは俺高。真夜中の宴会、ばっくれてゴメンなさい。

こちらはイワナの鉄火巻き



まいう~




楢俣川狩小屋沢

2006年06月27日 | 山と渓の日記
初日は例によって早々の泊まり場決定です。採りたての山菜の天ぷらで酌み交わす酒と焚き火。これが沢の至福のひと時。



そんでもって、遊びつかれてとっぷりと暮れた林道で「いいから、もう休もうョ」



このあと、5分ほど歩いたところがゲートだった。

遡行の詳細はまた。99%、水線通し。休むひまなく滝を登る堪えられない面白さの沢でした。最後は、ヘロヘロだったけど・・・。

HPに遡行記録UPしました。
   こちらから→http://homepage3.nifty.com/zatsugidan/karikoya.html

奧会津山菜山行(2)

2006年06月12日 | 山と渓の日記

タラの芽、コゴミ、カタクリ、コシアブラ、山葡萄の芽、ネマガリetc.



てんぷら



こごみの醤油マヨ



ことしの初岩魚の刺身、まいう~でした。



あたしゃ、しあわせだよ~



攀・蕎麦打ち道場



山菜天ぷら蕎麦

奧会津山菜山行(1)

2006年06月12日 | 山と渓の日記
6月10、11日。浦和浪漫山岳会OB会山菜山行にゲスト参加。
楽しい2日間でした。皆さん、ありがとうございました。






もんぺシスターズ




アディオス・ブラザース




山菜採りには・・・




里に近いのにまだ雪渓が・・・




コシアブラ




カタクリ




象さんの鼻の渕






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恐るべしネクタイ尾根

2006年06月04日 | 山と渓の日記
 久しぶりに丹沢へ・・

 今はもうなくなってしまいましたがnifty・山のフォーラムで話題になったネクタイ尾根を下降しました。
 丹沢・大山北尾根から派生し石尊沢と南大山沢の合流点に延びる支尾根です。あいかわらず、かなり人が入っているらしく木の枝に結ばれたネクタイは確認しただけで13本。
 


しばらく降りると、また一本。何か幅の広いネクタイだなと思ってそばに行くと、


 きゃみそーる!

 ネクタイ尾根は、物干し場ではありませんから!!やりすぎはいけません。

山行詳細はまたHPで後日。

上高地にクマが・・・

2006年05月13日 | 山と渓の日記
久しぶりの更新です。

どうも、ブログに山行記録てきなものをUPしてしまうと、それで適当に満足してしまってHPの更新が滞ってしまいます。まぁ、ずぼらな性格というか、安易に走りやすい軟弱体質というか、そういうことです。

というわけで、本日から方針の大転換です。

記録はHPへ。ブログは山ヤもいろいろ考えているのだぞ!と「よもやま話」を何でもあり風に。

_(.・)/ドテッ たいした転換でもないか??

HPの記録更新はここでもリンクを貼ってお知らせします。

とりあえず、GW2本です。

霞沢岳  
前穂高岳北尾根


5月5日に下山すると中、明神館と徳沢のちょうど中間くらいのところにクマがいました。なんか、食べてました。残雪が多く下まで来ないと食うものがないと言うことだと思います。

遊歩道から50~100mほどのところなので、上高地観光の人たちも混じって騒々しかったのですが、クマの方は全く意に介せずといった風情です。これがクマと鉢合わせなんていうことなら、新聞ネタになるところですが、残念!。