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団長の雑技的時折BLOG

「山と渓谷のへっぽこ雑技団」のサイドレポートです。登山関連インフォメーション、山の本・映画・・etc.

安房峠~安房山

2006年09月24日 | 山と渓の日記
 モチベーションが上がらないまま山に入った結果はこれでした。TVのバラエティをぼんやり見て、ようやく重い腰があげて家を出るといった始末で、運転もいまひとつ気分が乗らず、この日は長野道みどり湖で車中仮眠。

 朝、安房峠へに着いて付近の状況をさぐって、ウロウロしてみます。今日の予定はこの安房峠からアカンダナ山から白谷山へ行って、明日周回するようにもとのところに戻るはずなのですけどね。アカンのですね。そもそも、無雪期の記録がどこにもないので、藪山は承知の話ですが、峠からはかなりの急登の藪でとっても突っこんで行く気になれません。行くとすれば峠を少し下ったところの尾根の末端から素直に入るしかないと思っていた矢先です。

 

安房トンネルの開通で閉鎖に追い込まれた峠の茶屋


 通りかかったタクシーの窓が開いて「今、そこに ⊂(^(エ)^)⊃ がいたよ。2頭ね。」がーん。この一言が後押し、プッシュ、プッシュです。あっさり断念。金網が張りめぐらしてあって、熊が出てきそうなのは尾根の末端あたりぐらいしかない訳ですから。

 おとつい、テレビ東京の木曜映画劇場で「ザ・ワイルド」を見たばっかしですからね。アンソニー・ホプキンスがセスナで墜落して、山中をリングワンデリングしたあげく人喰い熊に襲われるといったお話なんですよ、これが。

 かといって、このまま何にもしないで帰るのもなんだし・・・。焼岳?いや、新穂高まで行って温泉三昧か?

 ああでもない、こうでもないと悩んで、最初の計画に入っていた安房山に登ることに・・・。なんのかんの言って2000m峰ですからね。刈払いは入っているようですが、「山と高原の地図」にもルートは引かれていないようですし・・・。



 取り付きには送電線の鉄塔と安房トンネルの排気口があって、小広い展望台になってます。ここから先は少し藪っぽいものの踏み跡もしっかりしていて、ラダーなんかも設置されてます。



 こんな感じですが、写真よりは踏み跡も仮払いもしっかりいていますね。



 1時間半ほどで山頂に。ところが藪の向こうに何かが・・・。



 巨大な鉄塔とソーラー発電装置のついた建物が鎮座しているではありませんか。
 あとでわかったのですが、この安房山中継所というのは向かいの焼岳に設置した観測装置のデータを松本砂防事務所に送っているところらしい。いろんなことをやってるんですね。驚きましたよ。

 


 三角点のところに戻ると、そこから穂高が・・・。こんな感じで西穂から前穂まで見るのは初めてですね。真ん中の白いところは岳沢です。

 写真ははすっきりしたものがないのですが、向こうにはアカンダナ山への稜線が見えます。「やはり残雪の山だね。あれは。」とつぶやいてみて自分を納得させて下山。



 ETC通勤割引にはまだまだ時間があるので、上高地乗鞍線から乗鞍高原温泉まで足を伸ばしました。ゆけむり館はちょっとおしゃれな立ち寄り湯です。
 料金は700円とちょっと高めですが、白いにごり湯と暖炉つきのしゃれた休憩室はまぁまぁ納得。
 そういえば、乗鞍岳って登ったことことがなかった。


池袋・新文芸座で大映映画『氷壁』

2006年09月20日 | インフォメーション
 

10月15日(日)、池袋・新文芸座で井上靖原作の『氷壁』が一日限り上映されます。NHKで放送された『氷壁』は設定が大きく変えられていましたが、1958年に上映されたこちらの映画は、ほぼ原作に忠実に作られていて、当時の前穂東壁のベースとなった徳沢園もいかにも山小屋といった風情いっぱいです。モノクロで、映像もいかにも特撮といった印象をまぬがれませんが、当時の山ヤの気分が伝わってきます。とかいって、私が当時を知っているわけもなく、あくまでも多分こんなだったんだろうなぁという想像に過ぎませんが。

 ただ、原作もそうですが、女性像があまりに固着したものになっていて、女性のみなさんからはブーイングが来てしまいそうな気がします。とくに、山本富士子がいけません。もうすこし、悪女的なイメージがあればストーリーに説得力がでてきたかもしれません。

 【「日本映画検証(7)」大映映画の鬼才増村保造】という企画の2日目です。
 同時上映は『暖流』です。詳細はリンクを貼っておきますので、そちらで見てください。

 新文芸座上映スケジュール

 


浜田真理子ライブ イン YOKOHAMA 2006

2006年09月16日 | 番外編
 この人の声は癖になります。

 横浜・桜木町で電車を降りて神奈川県立音楽堂へ。今日は山の店「かもしかスポーツ」を横目に紅葉坂をのぼって一年ぶりにその人の唄声に会いにいきました。

 レーベルはインディーズでも「浜田真理子」はもうメジャーになっているのかもしれません。秘密の宝物のように大事にしまっておいたつもりでも、もう隠しておくことはできなくなってしまってきているようです。本当に沢山の人でホールはいっぱいでした。

 ご本人はそんなことに気付いているのか、気付かずにいるのか、「11月4日に新しいアルバムがでるから今日は予習と復習ですよ」といたってのんびりした調子です。それに今夜の彼女はMC多め、「いつもより余計に回っていま」した。染太郎・染之助でした。林や三平の「どうもすいません」ポーズまでやってましたね。3回だったかな~。あれって、彼女のマイ・ブームなのでしょうか。

 かなりセクシャルな曲があったりしてテレッポさんだったのでしょうか。こんどの新しいアルバムからの曲(「爪紅のワルツ」だったか「紅爪のワルツ」だったか・・)はよく聞いているとすごい。彼の背中にたてた私の紅く染めた爪が鏡に写って舞っている・・・というのですよ。あの唄声でこの詩はすごい。ドキドキですね。
 都々逸だと思いますけど(???)、「三千世界のカラスを殺して、わたしゃあんたと朝寝がしたい」といったのもあったんですけど、濃~いですよね。

 あ~、あぶないなぁ。このままだと12月の東京公演にも行ってしまいそうです。その前に、11月のニューアルバムもあるし・・。

 一応、リンクを貼っておきますから、そそられた人は・・・。

本日のハマダマリコ的こころ

『翼はいつまでも』川上健一

2006年09月13日 | 番外編
翼はいつまでも

集英社

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だいぶ前にエントリーした『雨鱒の川』の川上健一の作品です。どこで買ってきたのか忘れてしまいましたが、しばらく本棚で眠っていたのを引っ張り出して読んだのでちょこっと紹介です。まぁ、登山とはおよそ関係のない話ですから、興味のない方は、軽く無視してください。

『雨鱒の川』を書いてから11年ぶりの作品ということだそうです。とは言っても、2001年7月の話ですから、その後、その11年間にやってた楽しい貧乏生活の暮らしぶりを書いたエッセイ集なんかも出ているらしいですね。

お話は、真っ向正面60年代青春グラフティです。中学3年生の野球少年が引き起こすありそうな極々あたりまえの(あの頃の地方都市の少年たちにとっては・・・)事件がこれでもかと・・・。

それじゃぁ、大した事ないわけね、つまらないありふれた小説なのね、と言われそうですが、どいうわけか面白いのですよ。

「中学生はビートルズを聴いてはいけない」というお達しが教育委員会から出たのも本当だったし、「ビートルズを聴くと不良になる」(ビートルズを聴くのは不良だ!ではないのだ)という論理がまことしやかに語られていたのだって事実なのです。
だから、主人公の神山少年が「学校でビートルズのレコードをかけてツイストを踊ろう」というのは少年たちにとっての正真正銘の自立宣言でした。

学校で禁止されているキャンプに無届でいった神山少年は無届で青森県半周の自転車旅行に出かけたことがばれて担任に説教をくらったことを思い起こさせたし、辞書で「性交」を引いて何故か興奮しまくったことも多分あの世代は知っているはずですよね。おいおい、中3はそんなに純情じゃないだろうっていうかもしれませんが、そうだったんですよ。あの頃はね、みんな。

だから、みんな大人になりたがっていたし、でも、なりたがっていた大人がどんなものかよくわかっていなくて・・・。それで、今はすっかり大人になってしまって、それがなりたがっていた大人だったかどうかは今でもわからなくて・・・。

そういうわけで、真っ向青春物語は少年と少女の人間模様ですが、ひさしぶりに一気に読んでしまった小説でした。

ほぼ遭難?

2006年09月08日 | 山と渓の日記
やってしまいました。9月2日に入山した苗場山・曲り沢で2日の下山遅れ。7月末の敗退を受けての再戦でしたがいろいろ大変でした。頑張って一応自力下山ですが反省しきりです。こう言っては顰蹙ものかもしれませんが、それでもその分充実した遡行でもありました。

ご迷惑をかけた皆さんにお詫び方々、記録をHPに公開です。見てね。

http://homepage3.nifty.com/zatsugidan/magarisawa.html

なお、車を止めた栃川温泉休憩所付近は栄村に委託されて民宿「ひだまり」さんが管理しているそうです。知らなかったとはいえ、3日間も無断駐車の形になってしまったにもかかわらず寛容に許していただいき、その上にバッテリーの上がったエンジンの始動をしていただいたご主人に感謝です。

こんどは中津川の釣りかなんかでおじゃましたいですね。栃川も渓流釣りの対象になっているようですし・・・

それにしても、「天狗の庭」は素晴らしかった。


おうちで山ご飯

2006年09月06日 | お料理とお店
先週末の山行に準備していた”山ご飯”が冷蔵庫に入れて置いたまま忘れてでかけてしまったので、”おうち”ご飯にかわってしまいました。(^_^;)
山では何とかやりくりしましたけど・・・

やまやなブログのオーロラさんのところで知った「クスクス」のへっぽこ団長版、クスコス??です。

「クスクス」プラス「タコス」というネーミングです。トホホ・・・。

まず、「クスクス」って、これです。



え?十姉妹の餌??

違いますってば!れっきとしたパスタです。北アフリカで主に食べられているそうですね。

で、クスコスはこれです。



タコライスのクスクス仕様ですけど、簡単なレシピです。

※分量は 2 人前です

クスクス200g・コンソメ固形2個

合いびき肉・なるべく赤身のもの 150 g

トマト 1 個

レタス 3 枚

玉ねぎ・みじん切り  1/4個分

にんにく ・みじん切り 1 片分

 

Aホットチリソース  少々

A塩 少々

Bコンソメ」<固形>  1/2個

Bケチャップ 大さじ1 1/2

B水 大さじ1 1/2

Bウスターソース 大さじ 1/2

B塩小さじ 1/4

B一味唐がらし   少々

Bこしょう  少々

マヨネーズ  ちょこっと


(1)クスクスに熱湯250cc位・コンソメ固形2個でつくったスープ
   をかけて戻しておく。(10分位)
(2)トマトは1cm角位に切っておきます。
   玉ねぎのみじん切り大さじ1、Aを加えて混ぜる。
(3)フライパンに油を熱し、残りの玉ねぎのみじん切り・にんにくを炒め、
   シンナリしたらひき肉を加えて炒めます。
(4)ひき肉がポロポロになったらペーパータオルで余分な脂を除き、
   Bを加えてからめ、汁気がなくなるまで煮る。
(5)レタスは5mm幅に切る。
(6)器に(4)のレタス、(1)のトマト、(3)のひき肉、の順に盛り、
   マヨネーズを細くしぼりだして出来上がりです。

いろいろ味を変えて試してみてね。味は少し辛目のほうがおいしいみたいですよ。クスクスを多めのスープで戻したほうが日本人向きなような感じがします。




おねだりしていただきました。これが欲しかった”突撃しゃもじ”です。