への次郎 「せっかく岩村に来たんだから、城下町を散策しようか」
奥さん 「そうだね。ひな祭りもしているし」
岩村醸造から、重要伝統的建造物群保存地区になっている古い町並みを下って行きました。
《木村邸》
こちら、岩村藩3万石に御用金を調達していた問屋です。
奥さん 「殿様通用門だって。奥におひな様がいるよ」
への次郎 「お殿様も重宝してたんだよ、こちらを」
中に入ると、おひな様が飾ってあって、
その奥では中庭を囲むように、大きな母屋や蔵がありました。
古い町並みに面したお宅では、観光客相手に小商いが行われていました。
こちらは、アンティークショップです。
「古そうなものがたくさんあるなぁ」
《土佐屋》
その先にあったこちら、江戸時代に染物屋を営んでいました。
奥さん 「ほら、2階からおひな様が見ているよ」
への次郎 「ほんとだ!」
望遠レンズで、パチリ。
中に入ると、たくさんおひな様が飾ってあって、その中にこれが。
御殿雛といいます。
《勝川家》
その向かいには、江戸末期に台頭した商家がありました。
「二棟つなぎだよ。大きなお宅だ」
中に入ると、蔵群。左手前の蔵、岩村城内にあった米蔵を移築したものだそうです。
蔵の中には、美濃和紙で作ったおひな様が飾られていました。
通りに出たら、こうばしい香り! 近くにありましたよ、五平餅屋さん。
岩村のあたりはわらじ型が主流とか。でも、こちらは食べやすい団子型でした。
一本100円は良心的ですね
五平餅を食べながら歩いていたら、こんなおひな様発見!
割った竹に入ったおちびさんです。
への次郎 「このあたりは、NHKの朝ドラ『半分、青い。』のロケ地だよ」
奥さん 「そうそう、ふくろう商店街だね」
《加納家》
ロケ地のちょっと先で、右路地に入って行くと、鉄砲鍛冶屋がありました。
中に入ると、おひな様が飾ってあって、
隣りの部屋では、ここで製造していた火縄銃が展示されていました。
《柴田家》
古い町並みの端近くに来ると、明治時代に建てられたこちらがありました。
目を引いたのは、たくさんの土雛。
このあたりは美濃焼の産地。明治期を中心に土雛がたくさん作られたそうですよ。
「これ、赤穂浪士だよ!」
どの顔もちょっと黒いのは、新聞紙にくるまって保存されていたからだそうです。
岩村の代表的な旧家に飾られていたおひな様を見て来ました。これ以外にも古い町並み全体で、約3500体のおひな様が飾られているそうです。
「お酒も、おひな様も堪能したね」
来た道を引き返していたら、こちらかんからやさん、
店先に、俳優の佐藤健さん来店の写真が貼ってありました。
「餅屋さんだね」
かんから餅6個入り540円を買って、ベンチで味見。
「柔らか~い」
食べログには、こしあん、きなこ、すりごまの3種類と書いてありましたが、こしあん、すりごまりの2種類でした。
への次郎 「小腹も満ちたから、さぁ、帰ろうか」
奥さん 「帰りは、私が運転するよ」