偏屈へ古稀鵺爺のたはごと

明日できることは
  今日はやらないのだ

餅搗き

2004年12月28日 20時50分12秒 | おもひで話
今日は寒いので、家外に出たのは、新聞を取りに出たのと、燃えるゴミ出しをしただけで、後は家の中に閉じこもっていた。
雪もちょいと舞っておったこともあるしな。

12月は28日なので、恒例の餅つきをした。
29日は苦餅に通じるので、明日はいけないとおふくろが云っておったな。
調べたら、31日も一夜餅というので、搗いてはいけないのだそうだ。
で、我が家は、28日に搗くことにしている。八で、末広がり、なんてね。

な~に、餅搗きとはいえ、臼と杵ではない、炊飯器に攪拌棒のついた餅つき機が搗いてくれるので、こちらはそばについていればよいのだな、これが。

お陰様で、我家でも、からめ餅を食べることが出来るようになったな。
納豆、あんこ、黄な粉、醤油または砂糖醤油、大根等にからめて食べると食が進んで、つい食べ過ぎてしまう。

そういえば、爺が子供の頃、正月は餅三昧で、胸が焼けたものだ。
近頃、胸が焼けるほど、餅を食べたことがない。
そりゃそうだ、むかしの三個日(さんがにち)は三食全部が餅だったものな。

毎年12月の27、8日頃、頼んでいた米屋さんが、のしもちを届けてくれた。
すぐ切ると、まだ柔らかいから、餅どうしがくっついてしまう。
さりとて放っておくと、今度は硬くなって、包丁の刃がたたない。
切り口がくっつかず、すとんと切れる硬さを見極めるのが大変だったな。
硬くなりすぎて、包丁の背を掌で押しつけて、痛い思いをよくしたな。

練炭七輪で焼くのだが、これも難しい。
親父がよく云っていたな、「餅は乞食に焼かせたらよいのだ、腹を空かしていて、せわしなくひっくり返すから、旨く焼けるんだ」・・・・
鷹揚に焼いた方が、旨く焼けるので、殿様に焼いてもらうのは、何だっけ・・・魚か?、思い出したら、書き加える。

調べた。やはり魚を焼くのであったな。

「魚は殿様に焼かせろ、餅は乞食に焼かせろ」
魚を焼くときはあまり触らないように、おっとりした人間に焼かせるのが良い。餅は焦がさないように何度もひっくり返した方がいいので、がつがつした人に焼かせた方が良いというたとえ。
(前原製粉㈱ 「おもちにまつわるいろいろ」より)