
その他ニュース
フィリピンのドゥテルテ大統領は27日、首都マニラの議会で施政方針演説に臨んだ。南シナ海での領有権争いに米国が関与する意向を強めていることに関し、「米中いずれとも対峙するつもりはない」と話し、米国の後ろ盾を求めずに等距離外交を進める考えを示した。
軍事同盟を結ぶ米国との間では2月に「訪問軍地位協定(VFA)」を破棄する意向を一方的に通告したが、6月に保留すると表明。関係がギクシャクしている。ドゥテルテ氏は自立した外交を追求すると述べたうえで、「米国は我が国に軍事拠点を置きたいのだろう」として関係を再び強化することには慎重な姿勢を見せた。
2016年の大統領就任後、経済支援を得るために南シナ海問題を棚上げし、中国との関係改善を進めてきた。中国が係争中の島や岩礁を埋め立てて軍事施設を建設していることに対し、「中国は既に手中に収めている。対抗する軍事力もない」と述べ、今後も抑制的な対応を続ける考えだ。
感染者が累計8万2千人を超えた新型コロナウイルスへの対応については、政府に不十分な点があったことを認め、感染症対策を担う官庁を立ち上げる。
(*日経 記事より)写真:施政方針演説をするドゥテルテ大統領(27日、マニラ)=AP
その他ニュース(07/28_夕) | ||||||||
国際 | ||||||||
企業 | ||||||||
IT 科学 | ||||||||
国内 | ||||||||
市場 | ||||||||
その他 |